共学化は学園物あるある
前回のあらすじ
多種族紹介
「パーティーの内容は?」
「•••」
「何か言って!怖いんだけど!」
ヴィザル達の留学歓迎パーティーが終わった後
ヴィザルとオリヴィエは学園長の案内で学生寮に向かっていた。もちろん女子寮のためヴィザルは使ってない部屋に、オリヴィエはフェルトリーネとレミルの部屋に1人入れるためそこに泊まることになった。
学園長の後をついて部屋に行く途中、ヴィザルが気になったことを学園長に聞いた。
「すみません。そういえば、ラーミャさんが言っていましたけどこの学園を共学化するって本当なんですか?」
「あー、それか。それはまだ未定だ。」
学園長が歩きながら話し始めた。寮は初等部寮、中等部寮、高等部寮と分かれていてヴィザル達は高等部寮の最上階に向かっている。
「ヴィザル君も薄々気付いていると思うけどこの学園のみんながみんな男が苦手と言う訳ではない。男の家族がいたり生徒会は偶に学園交流で他の学校の男と会うこともあるし月1でテロリストと交戦する時もある。」
「最後だけ他の学校と違い過ぎる。」
「だから、男に慣れている生徒はいる。けど多くはまだ男に耐性のない初心な乙女達だ。だから、少しずつ慣れてもらうために共学化しようと考えていた。その第一歩として君に来てもらった。」
学園長は振り返ってヴィザルに指差しウインクした。
「なんで僕?」
「シャルロットマーニュから留学の話が来た時にこれだと思ってね。その中で一番安全そう、または草食系男子を留学にとお願いしたら君が来た。でも君で良かった。」
学園長は安心したようにヴィザルを見る。はずなのに何故か可哀想な目と心配する目が合わさった憐れむ目をしていた。
「その、なんだ。気を付けてな。」
「ちょっと待ってください。何僕の下半身見て憐れむ目してるんですか!」
ヴィザルは体をくねらせた。それから歩いてオリヴィエが泊まる部屋に着いた。
「ここがオリヴィエ君が泊まる部屋だ。フェルトリーネとレミルと同室になるがよろしくな。」
「はい!」
学園長が部屋をノックして開ける。しかし誰もいないようだ。学園長は溜息をつくとオリヴィエに中で待ってるように言ってヴィザルを部屋に案内した。しばらく歩いて最上階の部屋に着く。学園長が部屋を開けて入る。元々は3人部屋のためベッドが3つあったり部屋自体が広かったりとヴィザルが1人で暮らすには広すぎるほどの豪華な部屋だった。
「ヴィザルはここだ。」
「凄い広い。メタルバンドの部屋より広い。」
「これが鍵だ。部屋長が持つ物だ。無くすなよ。」
「はい!」
「今日は以上だ。これが授業のスケジュール。明日は9時から授業だから5分前には教室に着いとけよ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
ヴィザルは去って行く学園長に頭を下げお礼を言う。そのまま部屋に入り一晩過ごした。
翌日、教室に行くとフェルトリーネとレミルが朝から反省文を書いていた。
次回予告
掲載日が丁度クリスマスのため急遽特別編やります。
「メリークリスマ〜ス!」
「いくらボッチだからって小説のキャラとクリスマスを祝うってどうなの?」
「恋人いない俺の寂しさを紛らわせてほしい。」




