多種族が通うのはファンタジー学園あるある
前回のあらすじ
またキャラが増えた。
「これ処理しきれる?」
「無理でしょ。」
「まだ分からないだろ!?」
ヴィザル達が体育館に着く。既に準備を終えたフェルトリーネ達が出迎えてくれた。
「待ってたよ!始めるよ交流会!」
初めての男の入学に興味津々の女生徒達が群がってくる。東京ドームの半分ぐらいのめちゃくちゃ広い体育館に集まった生徒達がヴィザル達を歓迎する。
「す、凄いいっぱいいる。」
「全校生徒合わせてざっと1400人ぐらい。」
「多すぎぃ!」
「そりゃ小中高一貫校だからね。それにエドラシア大陸だけじゃなく他の大陸の国々の子達もいるからね。」
「そういえば確かに見たことない種族がたくさんいますね。」
ヴィザルが女生徒を見渡すと確かに見たことない種族の女の子達がいっぱいいた。背中から翼が生えている子、両手が鳥の翼になっている子、ティアーのような変わった尻尾をしている子、兎の耳と一角を持っている子、額に宝石が付いている子と様々だった。
「そうか。エドラシア大陸って基本人間と獣人とエルフしかいないのか。」
ヴィザルが不思議がっているところにヘルフィリーがやってきて説明してくれた。
「あの子はフィオナ。種族は有翼人。この子がイーグレット。種族はハーピィだ。」
「よろしくね〜!」
「それでティアーは淫魔族。淫魔族は女のサキュバス、男のインキュバスに分かれている。元々は魔族だったが10年ぐらい前から共生するようになった。」
「そうだよ〜!」
ヘルフィリーが種族を教えているとティアーがヴィザルに抱きついた。オリヴィエはそれをジーと見ている。オリヴィエも見たことない種族に興味津々なのとヴィザルが粗相しないか監視していた。そんなこと気にせずティアーはヴィザルにベッタリだ。
「どう!?凄いでしょ!」
「ティアー、もう少し生徒会らしく振る舞え。」
「私も参加する!彼女がライシャ!兎の獣人と魔族のハーフ!それで彼女がアルミナ!ジュエル族っていう宝石を作る能力があるんだよ!」
ティアーがヘルフィリーが紹介しようとしていた種族の子達を連れてきて紹介してくれた。二人はヴィザルを見てペコリとお辞儀する。ヴィザルも軽く挨拶をする。
そこにヴィザルを壇上へ連れて行こうと天草がやってきた。
「これが聖ヴァルキュリア百合女学園だ。」
「凄いですね。いろんな国や大陸を超えて集まってきてるんだ。」
「この学園も歴史が深いからな。私もタカマガノクニからだしアイリス会長もここから南のフランシス大陸の出身、ティアーは魔界から来ている。」
「魔界って実在するんですか?」
「するよ。ここから遥か北だけど。」
「他にも海中で活動できるマリン族、植物と同じ性質を持つドリアード、ドラゴンが祖先とされる龍人、背は小さいが怪力のドワフ族、自然と同化する精霊族といっぱいいるぞ。その話はまた今度だ。アイリス会長が呼んでいるぞ。」
初めて見る種族にヴィザルは驚きの連続だった。すると、話を区切った天草かヴィザルと近くにいたオリヴィエを壇上へ連れて行った。
「諸君、これからしばらくの間留学するヴィザル君とオリヴィエちゃんだ。•••」
それからアイリスが祝辞を述べたりゲームしたりと楽しいパーティーは夜まで続いた。
次回予告
何故ヴィザルが留学することになったのか明らかに
「多分、大したことないでしょ。」




