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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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敷地内が広いと迷子になるのは学校あるある

前回のあらすじ

学園のトップが変態


「せめて最強にしてください。」

「最強の変態。」

「違う!そうじゃない!」

「本当に申し訳ない。」


 闘技場の真ん中に制服に着替え正座しているアイリスがいた。彼女の目の前にはカンカンな状態のヘルフィリーがいる。


「言いましたよね会長?我が校の恥にならないようにって。見てくださいあの顔。困惑と軽蔑が混じった見たことない表情をしてますよ。」

「ん。その軽蔑の眼差しで興奮してしまう。」

「会長。」

「ごめんなさい。」


 ヘルフィリーの前で土下座するアイリスにヴィザル達は唖然としていた。


「あの人がハリアー先輩の知り合い?」

「とてもあの人と合いそうにないんですが。」

「ごめんね。普段は凛々しいのだけれどあの特殊体質(スペリナル)のせいでドMなのよ。」


 いつもの光景なのか怒られているアイリスを見たグリムはクスクス笑っていた。しばらくして説教が終わったのかアイリスがフラフラしながらやってきた。


「み、見苦しいところを見せてすまない。お詫びと言ったなんだがこの学園を案内しよう。私が知っている限りの特殊体質(スペリナル)についての話をするから。」

「は、はい。」


 アイリスの提案を受け入れると歓迎会の準備をしていた初等部と中等部の生徒会メンバーがやってきた。


「どうでした?」

「•••ノーコメントで。」

「あ〜。」


 ヴィザル達の表情を見て察したのかシャロンはアイリスを見て呆れながら頷いていた。


「どうしたの?」

「歓迎会の準備が出来たので体育館に来てください!」

「分かったわ。」

「そうだ!折角だから学園内を案内しよう!」

「良いんですか?」

「構わん!さっきのお詫びと思ってくれ!」

「やったじゃん!私も久しぶりでいろいろ忘れてるから案内してもらおうよ!」


 アイリスが提案する。ヴィザルやサリアが賛成したので体育館までの間に学園見学することになった。ウルシア達は真っ直ぐ体育館に行くためヘルフィリーとアイリス、シャロンと天草がヴィザル達の案内をすることになった。


「ここが保健室。」

「さっき来ましたね。」

「ここが女子トイレ。ヴィザル君は後で新たにトイレ設置する予定だ。」

「わ、分かりました。」

「ここが誰も使ってない空き教室だ。」

「なんでそこを紹介したんですか?」


 アイリスが体育館に真っ直ぐ行かず周り道しながらいろいろと案内する。すると、ヴィザルが周りをキョロキョロ見ていた。


「あの、天草さんがいませんよ。」

「え?ホントだ。」

「しまった!あの子方向音痴なの忘れてた!」


 アイリスとヘルフィリーがヤバいという顔をして来た道を戻る。


「会長があちこち行くからあの子迷子になったじゃないですか!」

「それより探せ!また森の中に入られたら一晩中捜索することになるぞ!」


 アイリスとヘルフィリーが天草を捜しに行ってしまう。


「私達も捜しましょう!」

「そうね。昔と変わらないなら道は覚えているから。行くよサリア。」

「私もか。ヴィザルとオリヴィエはここで待ってて。」


 シャロン達も捜索するためその場を離れた。残ったヴィザルとオリヴィエ。するとオリヴィエは二人っきりであることに気付いた。


(もしかして今ヴィザル君と二人っきり?このまま•••)


 オリヴィエがヴィザルをチラチラ見ていると隣の空き教室から天草が登場した。


「みんなどこ行ったのだ?」

「なんでそこから来た!?」


 いきなりの登場にヴィザルがツッコミを入れた。オリヴィエは顔を赤らめヴィザルと天草を見た。

 その時、3人の後ろから複数人の女生徒が現れ3人に袋を被せ拉致した。

次回予告

連れ去られたヴィザル達の運命は?


「主人公だから大丈夫。」

「軽すぎない!」

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