テロリストが学校を襲撃するのは学園あるある(?)
前回のあらすじ
特殊体質の話が全然出ない。
「次こそは•••」
「信用出来ねぇ。」
爆発音と共に学園中に警報が鳴り響いた。ヴィザルとオリヴィエは何事かと周りをキョロキョロ見ているとヘルフィリー達がすぐに戦闘態勢をとって生徒会室を出ていた。
「何があったんですか!?」
「襲撃だ!テロリストだよ!」
「ヤバいんじゃないですか!?」
「いや、月1であることだから大丈夫だ。」
「全然大丈夫じゃないですよ!」
ヘルフィリー達について行って外に出ると先生達が襲撃してきたテロリスト集団と交戦していた。その中にはサリアとアルティネもいた。
「全然大したことねぇな!」
「このまま押し切るよサリア。」
「分かってる!」
二人は他の教師達と一緒に炎の拳や茨でテロリストを撃退して行く。ヴィザル達も加勢しようとした瞬間、いきなりヴィザル以外が耳を塞いでしゃがみ込んでしまった。
「さすがシャクランカ。女にとって不快な超音波を出す装置は凄いねぇ。」
森の奥、そこにテロリストのリーダーらしき男が蓄音機みたいな形をした巨大な機械を操作しながら喋っていた。
「今まで誰も落とせなかった難攻不落のお嬢様学園も科学の進歩には敵わなかったってわけだ。」
リーダーは仲間の男達に指示した。男達は頷き学園へ向かう。
「あの学園には有名人や財閥のご令嬢、王族もいる。人質にとれば巨万の富が手に入る。」
リーダーが笑っているとうめき声が聞こえてきた。その声は段々と近付いてきてさっき向かった男達が吹っ飛ばされてきた。
そして、倒れる男達を尻目に剣を構えたヴィザルが現れた。リーダーはヴィザルの登場に驚愕している。
「どうやったか知らないけどそういうことするってことは正攻法じゃ勝てないって言ってるもんですよ。」
「な、何故男がいる!?女しかいないお嬢様学園だろ!?」
「まぁ、いろいろあったんですよ。」
ヴィザルが話を濁す。リーダーは予想外の展開に歯軋りをするがすぐに仲間を集めた。ヴィザルの周りにテロリストが集まり彼を囲む。
「どれだけいるの?」
「ふ、ふふふ。ふはははは!貴様もこの数相手には為す術もないだろ•••」
リーダーがそう言い切る前にヴィザルは剣を投げた。剣はリーダーの頬を掠り後ろにあるシャクランカという機械に命中した。リーダーが恐る恐る後ろを振り向くとシャクランカが爆発し粉々になってしまった。
「な!?」
「どう見てもそれが原因ですよね?」
「貴様ー!」
リーダーが拳銃を取り出した瞬間、ヴィザルの後ろからサリア達が現れテロリスト集団を一掃した。
「サンキューヴィザル!おかげで助かった!」
「礼を言おう。ここからは私達の出番だ。」
そう言ったヘルフィリーが剣を振ると瞬く間に地面から氷の刃が現れテロリスト集団を倒したり凍らせて動きを封じた。
「後はお前だけだ。」
「くそ!」
リーダー以外一瞬でやられたのを見たヴィザルは関心している。リーダーはさらに激しく歯軋りしながら下がると懐に隠していた何かのスイッチを押した。
その瞬間、爆発と共にリーダーの後ろから全身が黒い化け物と人型の化け物がうようよと現れた。
「何あれ?」
「あれって多分魔獣と魔人ですよね?」
「そうだよな。何?最近のテロリストって魔獣とか魔薬を使うのかよ。」
既に魔獣や魔薬の経験があるヴィザルやサリアはそんなに驚いてなかった。
リーダーはスイッチを捨て注射器を取り出すと自分の首に刺した。すると、みるみる間に姿が変わった。両腕は鋭い鋏、頭からは先に針が付いた尻尾が生えまるでサソリみたいな姿に変貌した。
「これを使うつもりはなかったが仕方ない。サソリの魔人になったからには簡単に死ねると思うなよ。」
「魔人、でもアビスロードの奴よりはマシね。サリアもヴィザルも大丈夫よね?」
「サソリの魔人って作者チェン○ーマンにでもハマってんのか?」
「気に入った作品をパクるのはよくないことですよ。」
「なんか冷静過ぎない!?」
魔人になったリーダーを見ても動じない二人。二人は以前レヴィアという魔神と戦ったことがある。
その結果、今更魔人程度ではびびらないどころか見た目や名前にツッコミする余裕すらある。
「さっさとやるか。」
「そうですね。」
「待たせた!」
サリアとヴィザルが戦闘態勢に入った瞬間、二人の前に空からきた杖が地面に刺さるとその上にアイリスが乗って現れた。
次回予告
アイリス会長の強さが明らかに!
「なって欲しくなかった•••」
「何があったんですか!?」




