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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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クラスメイトが個性豊か過ぎるのも学園あるある

前回のあらすじ

たまにいる名門校の恥さらし


「あらすじ酷くない!?」

「えー。これから短い間ですが皆さんと一緒に学んでいきますオリヴィエ•アストライカさんとヴィザル•オルディダンテ君です。」


 教室に入って担任と思われる教師が二人を紹介する。もちろん、教師もクラスメイト達も全員女。ヴィザルは目のやり場に困っている。クラスメイトは20人。どの娘もモデルやアイドルやれるぐらいの美少女達だ。

 生徒はみんな軍服みたいな黒い制服とスカートをしている。ヴィザルとオリヴィエは制服を持ってないためシャルロットマーニュ学園の制服のままである。


「ではヴィザル君は一番後ろの窓側、オリヴィエさんはその横にお願いします。」


 そう言って教師が指定した席に行く二人。生徒達は興味津々な目でヴィザルを見ている。ヴィザルはなるべく周りを見ないように席につく。


「まずは自己紹介ね。私がこのクラスの担任ヒスイ•ファティマです。今日は短期留学のオリヴィエさんとヴィザル君と交流会にしたいと思います。」


 そう言ってヒスイは去って行った。その途端、生徒達が一斉にヴィザルに駆け寄り声を掛けまくった。


「ホントに男だ!」

「初めて見た!」

「男には女にはない棒と玉があるって本当!?」


 純粋な下ネタも入り対応に困っていると1人の少女が彼女達を制止した。黒髪ロングのいかにも優等生キャラな少女はヴィザルの前に来ると握手を求めてきた。


「すまない。みんな小さい頃から男性に会う機会がなくて君に興味津々なんだ。私はエリル。このクラスの代表だ。分からないことがあれば私に聞いてくれ。」

「よろしくお願いします。ヴィザル•オルディダンテです。シャルロットマーニュ学園から来ました。」


 エリルの握手に応じると他の子達がまた一斉に詰め寄り出した。


「エリルばっかりズルい!私はフェルトリーネ!フェルって呼んで!」

ワタクシはロゼリア•ロスヴァイセって言います。ロゼとお呼びください。」

「私、私!私レミル!レミィと呼んで!」


 エメラルド色の髪をしたギャル風のフェルトリーネ、金髪碧眼のエルフのロゼリア、ピンク色の髪と犬耳が特徴的なレミルが続いてヴィザルに自己紹介した。それから次々と生徒達がヴィザルに寄ってきた。別のクラスからもヴィザルに興味を持って教室を覗き込む。

 ヴィザルにみんな群がっているとフェルトリーネが教室から出ようとしている紅いツインテールの女の子に声をかけた。


「ほらっ!サリーもヴィザルンに興味あったでしょ!」

「ないから。私、男に興味無いの。」

「またまた〜。デレちゃって〜。」

「デレてない!」


 フェルトリーネがサリーと呼んだ子を手を引っ張って連れてきた。


「この子はサリア•ラングリー!気軽にサリーと呼んで!」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

「何よ?」

「いえ!僕が所属しているクランのマスターもサリアさんなので•••」

「あ、そっ。」


 サリーが髪をいじりながら空返事する。すると、ヒスイが教室に入ってきた。


「はい、皆さん。もうすぐ授業の時間ですので戻ってくださいね〜。」

「「「は〜い。」」」


 ヒスイに言われて自分の教室に戻っていく女生徒達。ヒスイが入ると彼女の後についてアルティネとサリアも入ってきた。


「こちらは短期留学する二人と一緒に短い間ですが皆さんのサポートをすることになったアルティネさんとサリアさんです。」

「あの人がヴィザルンのクランのマスターかな?」

「知ってる。ヴァルキュリアの問題児でしょ。」


 二人の登場にまた生徒達がざわざわし始めた。


「それじゃあ私は少し用事があるのでそのまま交流会を続けてくださいね。」


 ヒスイがまた教室を退出して行った。それと同時に生徒達が二人にも駆け寄ってきた。


「知ってます!アルティネさんってエンジェルフォースのマスターですよね!」

「憧れなんです!」

「私もエンジェルフォースに入りたいと思ってたんです!」

「サリアさんって学生時代はしゃぎ過ぎてファ○タで吐いたことがあるって本当ですか?」

「なんで私だけどうでもいいエピソードなの!?」


 二人の登場にさらに大騒ぎする生徒達。ヴィザルはこれから彼女達と学生生活をすることになる。彼の受難はこれからだ。

次回予告

ついに生徒会登場!


「生徒会も個性豊かです。」

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