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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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対抗意識はほどほどに

前回のあらすじ

フィルの奇妙な生態


「第3部完!」

「とりあえずオラオラされてください。」

ある日、アイアンガイアのメンバー達はオリヴィエに依頼されてある場所にいた。


「・・・帰ろう。」

「待ってください!」


オリヴィエとその後ろにいる男達を見たサリアが帰ろうとする。オリヴィエは必死に彼女の足を掴んで止める。


「それで今度は何の実験ですか?」


ヴィザルが男達に質問する。この人達は以前次世代小型飛行自動車アガレスの試乗を依頼したアストライカコンツェルンの役人達だ。


「さすがオルディダンテ家のご子息様。話が早い。それで今回体験していただくのはこちらになります。」


そう言って役人の一人であるキースがある一軒家に案内する。中に入ると執事の学校をしたアンドロイドが立っていた。


「何これ?」

「実はファウスト社という最近この業界に進出してきた会社の商品『美少女戦闘メイド:マリア』が大反響を呼び瞬く間にアンドロイド界のトップに立ちました。そこで我が社もこれに対抗して執事型イケメンアンドロイド“オスカー”を開発した所存でございます。」


そう言ってキースはヴィザル達にマリアを見せた。

メイド服に身を包み清楚な雰囲気を出していてとてもアンドロイドとは思えない出来だった。


「凄いな。」

「どこかマキナに似てない?」

「確かに!・・・でも胸が全然違う。」

「そうだな。カリぐらいあるんじゃないか?」

「・・・」

「ちょっと待ってマキナ!落ち着いて!」


胸に嫉妬したのかマキナが右腕をガトリングガンにしてヴァンガス達を射ち始める。それを無視してヴィザル達はオスカーの性能を聞いた。


「オスカーはマリアと同じく掃除や料理などの身の周りの世話からボディーガードまでなんでもこなす機能を搭載しています。是非、体験してください。」

「これってマリアの二番煎じじゃ・・・」

「しっ!」


とりあえず、最初にケンがオスカーを体験した。ケンはまずコーヒーを頼む。オスカーはこれを難なくクリアする。それを見てサリア達も以前のような失敗はないと思いホッとした。次に肩を揉むように指示するとオスカーはちゃんと肩を・・・


「痛い痛いイタタタタタ!」

「!?」


ものすごい力で揉み始めた。あまりの痛さにケンは慌ててオスカーを止める。


「おい!加減しろ!折れるかと思ったぞ!」

「う~ん。やはり戦闘に特化させた結果パワー調整が難しくなっていますね。」

「何故そこを特化させた!?」


キースの隣にいたケインが説明する。その間にオスカーの調整をアレックスがしている。しばらくして調整が終わったのかアレックスが手を挙げて合図する。


「では次お願いします。」

「嫌だ!絶対ヤバい奴だよ!」

「そこをお願いします。」

「エレキナ、やれ。」

「え、私!?」


サリアの命令で今度はエレキナが体験する。次は外で一緒に買い物するという設定だ。エレキナとオスカーはなんとか買い物を済ませ帰路につく。すると、そこにいきなりドローンが襲ってきた。それを確認したオスカーは瞬時に右腕から光線を出してドローンを破壊した。

エレキナも巻き込んで。


「エレキナー!」


丸焦げになって倒れるエレキナに慌てて駆け寄るサリア達。その後ろでドローンを操縦していたと思われる男とケインが何か話している。


「火力が高過ぎますね。」

「もう少し下げた方がいいな。」

「軽っ!護衛対象が真っ黒焦げだよ!守る気あるの!?」

「大丈夫です。次は成功しますから。」

「信用出来ない!」

「誰かこいつをクビにしろ!」


サリア達が文句を言っている。その横でマキナがオスカーをジーったもと見ているのをヴィザルが気がついた。


「どうしたマキナ?」

「・・・マスター、これの動力源は私と似ています。」

「え?」


マキナに言われヴィザルも気になってオスカーを見回しているとドローンを操縦していた男が近付いて説明した。


「オスカーの動力源はマリアと同じ集積魔導エンジンなんだ。これはほとんどのアンドロイドや魔導自動車に組み込まれているエンジンだからそんなに珍しくないよ。」


男は説明しているとヴィザルと初対面だということを思い出し自己紹介した。


「僕はアストライカコンツェルン整備担当で今回オスカーの開発にも携わったショータ・デッセンベルグです。よろしくね。」


ショータは自己紹介を終わらせるとアレックスのところに戻って行った。ヴィザルとマキナが気になってオスカーを見ているうちに次の体験者(犠牲者)がヴァンガスに決まった。

ヴァンガスは嫌々言いながら抵抗するが結局やらされた。仕方なく安全だろうと思われる掃除を指示する。その考えは正しかったようでオスカーは真面目に掃除している。ヴァンガスも安心してソファーで寝ていると近くにゴキブリが現れた。それを見た瞬間オスカーはエレキナを黒焦げにした光線を放った。もちろんヴァンガスも巻き込んで。


「ヴァンガス~!」

「おい!過剰過ぎるだろ!?ゴキブリ1匹に対してそれ撃つな!家半壊したぞ!」

「ヴァンガスがトム◯ジェリーみたいな感じになってる。」

「それ◯が全く機能していませんよ。」


なんとかヴァンガスを蘇生させるケン達。それを見てたキース達がタブレットでオスカーの性能をチェックしながら話し合いしている。


「やっぱり一番の問題は自律行動が出来ないところか。」

「それ以前にもっとあるだろ!?」

「これ死ぬよ!色々と死ぬよ!」

「大丈夫です。失敗は成功のもとって言うじゃないですか。」

「その失敗で死人増えるぞ!」


サリア達が怒涛のクレームを言いまくる。その間になんとかヴァンガスが息を吹き返す。

結局、後から来たマリウスがオスカーに疑問を持ち生産はしばらく見送られた。

次回予告

久しぶりの学園でヴィザルが勉強。


「嘘でしょ!?」

「あのヴィザルが勉強!?」

「ちょっとこっち来てください。」

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