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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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即席合体必殺技は男のロマン

前回のあらすじ

総力戦!


「いいよねぇ、こういうの。」

レヴィアの隙をつき後ろからヴィザルが剣を構えて接近した。レヴィアは自分を拘束する触手を噛み千切りヴィザルにドラゴンの口を向けた。

そこに、勇薙が雷を纏いドラゴンの首を薙ぎ払いヴィザルの援護をした。


「行け!ヴィザル!」


ヴィザルは勇薙の隣を通り過ぎレヴィアに風を纏わせた剣で斬ろうとした。しかし、レヴィアは角で剣を破壊した。


(これでとりあえずこいつは終わった。)

「まだまだぁ!」


剣を破壊しヴィザルから目を離したレヴィア。ヴィザルは剣を捨てると今度は足に風を纏わせて後ろ回し蹴りをレヴィアの胸に当てた。ヴィザルの攻撃に驚いたレヴィアはまともにくらい壁に激突した。


「このまま吹き飛ばす!一斉に行くぞ!」

「了解!」


そこにオルフェウスの号令でヴィザル達が一斉にレヴィアに向かって必殺技を放つ。


「もう一発だ!《サリアフルバック》!」

「《螺旋閻魔・閃龍突》!」

「《ケラウノスバースト》!」

「《紅蓮龍咆》!」

「《アルカディア・バーン》!」

「《ゾディアックスパーク》」

「《サターンフルカノン》」

「《アストライアーフルバースト》!」

「《スコルピアストーム》!」

「《勇薙叢雲雷(イサナギノムラクモノイカヅチ)》!」

「《八百万之天神光》!」

「《ツキヨミノカイナ》!」

「《ヴァーリシュート》!」


ハルコのスピカを通した各々の必殺技はレヴィアの前にあるスピカから合体した必殺技としてレヴィアに命中した。


「こ、これぐらいでやられるわけ・・・」


レヴィアも耐えようとするが後ろの壁が耐えることが出来ず破壊されレヴィアも一緒に悲鳴をあげて大海原の彼方へと消えて行った。


「・・・や、やったか。」

「それ、本来ならやってないフラグですけど今回はなんとか倒せたんじゃないですか?」


水平線上に吹っ飛んだレヴィアが戻ってこないのを確認したヴィザル達は大いに喜んだ。


「よっしゃあ!」

「勝ったー!」

「本当になんとか遠ざけることには成功したな。」

「お前達も避難誘導ご苦労だった。」

「ありがとうございます。」


ヴィザルは喜ぶみんなを見ているとなんだか力が入らなくなってしまいよろけた。そこにケンがきてヴィザルを支えた。


「ケンさん。」

「お疲れ。」

「はい。ありがとうございます。」

「よし。とりあえず、救命ボートまで行くぞ。カプリコンさんのシールドブリッジを渡る。」

「なぁ、あのじいさんの盾魔法便利過ぎじゃない?」


オルフェウスの後をついていきながら大塚達がこそこそ話をしていた。そのままカプリコンの作ったシールドの上を歩き救命ボートに向かった。



その船を遠くから見ている女がいた。レヴィアである。顔を出して悔しそうに船を見ていると影が彼女の上にきた。レヴィアが振り返るとヴァルボロがいた。


「どうだ?あの小僧共は強かったか?」

「た、大したことないね。私が本気出せばあんな奴ら一捻りよ。」

「じゃあ、さっさと本気出せば良かっただろ。それは負け犬の言い訳に過ぎない。」


ヴァルボロのキツい一言にレヴィアはさらに悔しそうに顔の半分を海に浸かりブクブク泡を出している。


「それで何の用?」

「お前が起きるのを待ってたんだ寝坊助。お前で目覚めたのが最後だ。」

「そうなんだ。それよりもう一回私にあいつらをボコボコにするチャンス頂戴。」

「それは無理だ。魔王様から命令だ。一度集合するぞ。」

「え、魔王様復活したの!?」

「そうだ。お前は会ってないのか?あの船に魔王様が乗っていたんだがな。」

「え、マジで?」

「マジで。」


ヴァルボロの発言に驚きつつも嬉しそうにはしゃぐレヴィア。ヴァルボロは彼女を連れて空へと消えて行った。

次回予告

ついに『魔神航海』終幕!


「意外と長編にならなかった・・・」

「なんで作者が驚いてるの?」

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