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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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後付け設定は意外と便利

前回のあらすじ

エウリアは天災


「ちょっと、漢字が違うわよ!」

マスターズまであと3日に迫った今日、ヴィザルはシャルロットマーニュ学園にいた。

「凄いな、ヴィザル!アイアンガイアがマスターズに出場したな!」

「おめでとう!」

「ありがとうございます。」

ヴィザルはクラスメート達からマスターズに出場することになったアイアンガイアを聞いてたりキラキラした目で見ていた。

「お前達、マスターズの話は後にしろ。そろそろ授業の時間だ。」

先生が来るまでヴィザルは質問攻めにあっていた。


授業後、ヴィザルは急いで帰ろうとすると声をかけられた。ヴィザルが振り向くとブラダマンテがいた。

「どうしたんですか?」

「聞いてないのか?実はケンさんからヴィザルの修行に付き合って欲しいと頼まれてな。特別に私が相手することになった。」

「え!?ケンさんが!?」

ヴィザルは驚いていたがブラダマンテの誘いに乗って剣術の指南を受けることにした。

ヴィザルとブラダマンテが訓練所でしばらく剣術の訓練をしていた。

「なかなか筋はあるな。けど、まだ未熟だな。」

「はい。自分でもわかっています。」

「そうか。ところで、あの子もアイアンガイアのメンバーか?」

「?」

ブラダマンテに言われてヴィザルが振り向くと窓からマキナが覗き込んでいた。

「マキナ!」

「ここ一応、三階であの窓に手すりとかなかったはずだが?」

二人がマキナを見ているとマキナは窓を割って入ってきた。

「何やってるの、マキナ!」

「おい、堂々と器物破損したぞ。」

「・・・このメス猫が。」

「一言目から何言ってるの!?」

「・・・マスターに近づいてくるアイアンガイアのメンバー以外の女にはこう言えとカリスティ様が。」

「何を教えているの、カリスティさん!?」

マキナの登場した瞬間に言った言葉に顔と引き吊らせているブラダマンテはマキナに近づいた。

「お前もアイアンガイアのメンバーか。全く、普通に不法侵入するクランとか聞いたことないぞ。」

「同意します。」

「・・・やらしいメス猫。」

「おい!」

「落ち着いてください、先輩!それよりマキナは何しに来たの!?」

ブラダマンテを落ち着かせたヴィザルはマキナに質問した。

「・・・マスターの監視及び警護です。」

「え?」

「・・・ケン・アレスザードさんとの修行からずっと見ていました。」

「嘘でしょ!?」

驚くヴィザル。マキナは話を続けた。

「・・・マスターがカジノにいる時も兄と決闘した時もメス猫軍団といる時もあの厭らしいメス猫に顔を赤く染めていた時も今回も陰から監視してました。」

「もはや、ストーカーだな。」

「そんなの今まで知らなかったんだけど!いきなり後付け設定みたいなこと言われても混乱するだけなんだけど!」

「・・・後付け、便利。」

「それ、だめえぇ!」

「後付けとはなんだ?」

三人が騒いでいるとサロモスが訓練所に入ってきた。

「どうしたのだ、ブラダマンテ君。」

「サロモス先生。申し訳ありません。また、アイアンガイアのメンバーが入って来ました。」

「またかね。」

サロモスはマキナを見た後、割れた窓を見た。そして、呆れて額に手を当てた。

「本当に問題児ばかりだな。」

「ケンさんの胃が心配になってきました。」

「・・・罪悪感、0。」

「持ってください!」

二人のやり取りを見ていたサロモスはブラダマンテの方を向いた。

「ブラダマンテ君、今日はもう遅い。ヴィザル君と彼女を連れて下校しなさい。」

「分かりました!」

サロモスはそう言って訓練所を出て行った。残ったブラダマンテはヴィザルに声をかけ、マキナと一緒に帰ることになった。

「そういえば、ヴィザル。1つ質問がある。」

「何ですか?」

「カジノにいたということはどういうことだ?」

「・・・」

ヴィザルはクエストだという説明(言い訳)をしながら本部へ帰った。

後日、学園から請求書がきた時にケンにに説教されたのは言うまでもない。


マスターズまであと3日。



次回予告

ヴィザルが気になるあれが決定


「なんか凄い気になる。」

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