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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
162/406

誰にでも弟子や後輩はいる

前回のあらすじ

シスターズ見参!


「・・・私、どうしたらいいでしょうか?」

「笑えばいいと思うよ。」

ある日、珍しくフィルディオがメタルバンドに普通にやってきた。


「皆さん、いますかー!」

「どうしたフィル?」


サリアがやってくると自分の目を疑った。フィルディオの隣に美少女がいたのだ。


「フィ、フィルが彼女連れてきたー!」

「違いますよ。」


サリアが全員を一階のリビングに呼んできた。みんな、フィルディオの隣にいる美少女に驚いている。ふわふわしたピンク色の髪にキリッとした目、背は小さいがなかなか立派なおっぱいが実っている。そして、何故か犬のぬいぐるみが腰に6つぶら下がっている。


「とりあえずフィル。許可はとったのか?」

「何の!?」

「ダメよ、フィル。彼女出来ないからって無理矢理なんて。」

「そんなことしませんよ!」


サリア達にジト目で見られたフィルディオは少女にこそこそ何か話した。


「あ、ごめんなさい!名刺を忘れていました!私、ニッコリ新聞社記者のスヒュナ・ヴェルフュネーっていいます!」


スヒュナが名刺をサリア達に渡す。


「ニッコリ新聞社ってそこそこ大きい新聞社よね?」

「新聞とらんから分からん。」

「それでなんでその新聞社がフィルと一緒に?」


ヴィザルが聞くとスヒュナが目をキラキラさせて答えた。


「はい!私、フィルディオさんの弟子になりました!」

「えー~!?」

「!!(゜ロ゜ノ)ノ!?」

「久しぶりに見たそれ。」


驚愕(?)の事実に驚くヴィザル達。スヒュナはカメラとメモ帳を取り出しキラキラした目でサリアを見た。


「それでフィルはなんでこの子を連れてきたの?」

「紹介しようかなと思いまして。」

「完全に親に婚約者を紹介する息子だな。」


サリアに何か質問しようとするスヒュナにヴィザルが先に質問した。


「なんでスヒュナさんはフィルの弟子に?」

「フィル先生の持ってくる記事に感銘を受けたからです!」

「フィル先生!?」


ヴィザル達がスヒュナの呼び方に驚く。彼女はマスターズ優勝したアイアンガイアに興味を持ち調べていくうちにアイアンガイアの独占取材しているフィルディオに弟子入りしたいと考えたからだと答えた。

スヒュナがサリアの質問に答えると前から気になっていたらしい質問をサリア達にした。


「それで気になったんですが何故フィル先生はアイアンガイアの独占取材をするようになったのですか?」

「・・・」


スヒュナの質問にみんな黙る。そういえば、何故フィルディオがアイアンガイアの独占取材をするようになったのか誰も知らないからだ。


「先生にいくら聞いても“面白いから”で済ますんですよ。それで納得してしまう自分も少し悔しくて・・・」

「「・・・」」

「皆さんも何か言い返してくださいよ。」


目をいろんなところに向けて黙るサリア達。ヴィザルはしばらくじーっと見るとスヒュナの方に顔を向けた。


「それでここにはその質問するために?」

「はい。これからもフィル先生と一緒に取材に行きますのでよろしくお願いします!」

「わ、分かった。」


サリアが渋々了承するとフィルディオとスヒュナは軽く挨拶して床の一部を開けて床下へと去って行った。


「・・・・だから勝手に人の家を改造するな~!」


二人が消え閉まった床の上でサリアが地団駄踏みながら叫ぶのだった。

次回予告

アイアンガイアにちょっとした事件が・・・


「食べたの誰?」

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