表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
161/406

性格は環境で変わる

前回のあらすじ

ちょっと大事な説明回


「無理矢理入れた感が否めない。」

「そんなことないって。」

ある日、ヴィザルはマキナとクロアと一緒にある工場にいた。この工場はゲルドが営む工場で機械部品を生産しているところらしい。

正直言って初めて知った。

ここにヴィザルはマキナの点検、クロアは壊れた義肢の修理のために訪れていた。


「また義手直してもらわないと。」

「毎回長編になるたんびに壊れてません?」

「おかげで直す金がない。」


ヴィザルとクロアが話しながら工場に入る。入ってすぐにゲルドが何か作業をしていた。


「ゲルドじいさん!来たよー!」

「うるせぇ!修理代払え!」


やってきたクロアに請求を促すゲルド。隣にはスライムのシァイルュソョヌスュが何かの部品を運んでいた。ゲルドは作業しながら誰か探している。


「あいつらどうした?」

「あいつら?」


ヴィザルが聞こうとすると向こうの方から爆発が起き色とりどりな煙が上がった。その中から5人の人影が見えた。


「・・・真っ赤に燃えるメタルスピリット!マキナレッド!」

「・・・黒く染まるメタルメモリー。マキナブラック。」

「・・・深々と青く輝くメタルハート。マキナブルー。」

「・・・皆を照らすメタルスマイル!マキナイエロー!」

「・・・桃色の愛を届けるメタルアイドル!マキナピンク!」

「「「「「・・・我ら5人揃って!」」」」」

「「「「「・・・シスターズ!」」」」」


いきなり現れた彼女達の後ろに再び5色の煙が上がる。


「・・・マスター、何ですかこれ?」

「僕にも分からん。」


現れた彼女達を見て呆然とするマキナとヴィザル。すると、ゲルドが彼女達を呼びかけた。


「おい。さっさとこっち来い。」

「・・・あ、はい。」


赤い服を着たマキナそっくりの少女がゲルドに呼ばれて向かって行った。


「ゲルドさん、何ですかかの子達?」

「見て分からんのか?お前らが持ってきたマキナの複製シスターズだ。」

「あの子達!?」


そう。この子達は以前ゲーテウェルズ研究所でガッチェス達が戦争用の兵器としてマキナを模して量産されたシスターズと呼ばれたうちの生き残りである。


「・・・マスター、あれが私の妹ですか?」


珍しく涙を流しているマキナに何も言葉をかけれないヴィザル。彼は目を反らし話を変えようとした。


「なんでこうなったんですか?」

「なんかマジ○ンジャーとか見せたらこうなった。」

「なんでそれ見せた!?」

「最初ここにきた時に全く反応なかったからシァイルュソョヌスュが見てたテレビを見せたらはまってしまってな。」


ゲルドが説明しているとシスターズが見たことあるポーズをとっていた。


「なんでギ○ュー特戦隊!?待って!それやっちゃダメ!それやっていいのは○魂だけだから!」


ヴィザルが慌てて止める。ギ○ューの位置にいるマキナレッドがリーダーらしく仲間にポーズを止めさせるとマキナの前にやってきた。


「・・・はじめましてお姉様!シスターズリーダーマキナレッドです!」

「・・・私、こんなんじゃない。」

「マキナが壊れた!」

「これから定期点検にくるたんびに壊れるのは勘弁してほしいんだが。」


キャラ崩壊しているシスターズにマキナは呆然としている。ヴィザルはマキナの目の前で手を振るが反応しない。すると、マキナブラックが彼女を見て顔を背けた。


「・・・我の(プロトタイプ)がそんなんじゃ(アナザータイプ)の格も落ちてしまうだろ。情けない。」

「うわぁ、嫌な言い方。」

「・・・でもそんな君だから私達がいることには感謝しているから。別にそういうのじゃないからな。」

「まさかのツンデレ!」


いきなりのツンデレにクロアが驚く。話が進まないからとゲルドが興味津々に見ている他のシスターズの説明をはしょった。


「とにかくマキナを連れてこい。それとクロア、逃げるなよ。」

「わ、分かってるって!」


ゲルドがヴィザルと一緒にマキナを連れて部屋に入った。それを確認した瞬間、クロアは全力疾走で出口に向かった。その時、シスターズが連携してクロアを取り抑えた。


「なにー!」

「・・・逃がさないぞ!」

「・・・ゲルドさんの言う通りね。」

「ちくしょー!」

「やっぱり逃げようとしたな。あいつらに仕込んで良かった。」


部屋の外から悔しがるクロアの叫びを聞いたゲルドは満足そうだった。


「そういえば、シスターズもマキナと同じ造りなんですか?」

「いや、機械の部分は概ね同じだが人間としての機能は全くない。マキナを真似、兵器として造られたアンドロイドだ。ただ、兵器としてもマキナより劣るがな。」


ゲルドがマキナの説明をしている。しかし、外で聞こえる鳴っちゃいけない音とクロアの悲鳴が気になって耳に入らない。気になったヴィザルがドアを開けて見るとプロレス技をかけられているクロアがいた。


「・・・」


クロアと目が合うとそっとドアを閉めた。


「助けてヴィザル!」

「マキナの検査お願いします。」

「ヴィザル~!」


必死に助けを呼ぶクロアを無視してマキナの検査の続きをお願いするヴィザルだった。


「それで何見せたんですか?」

「キン○マン全巻読ませた。」

「なるほど。」

次回予告

あいつに後輩が!


「別にいらないですよね?」

「そんなことないですよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ