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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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明るい奴ほど意外と暗い過去がある

前回のあらすじ

意外と重要回です。


「意外とって・・・」

エンジェルフォースの人達と別れた後

「ヴィザル、一回ここで俺に向かってこい。」

「わ、分かりました!」

ヴィザルは剣を構えてケンに向かっていった。

しばらくするとサリアが二人のところにやってきた。

「どう?修行の成果は出てる?」

「あぁ、少なくとも前よりはかなり強くなっているのは確かだ。」

「そうだ。ヴィザル、剣術はケンに任せるとして魔法はどうする?」

サリアの何気ない質問にヴィザルは少し考えた。

「う~ん。今は剣に集中したいけど魔法も折角だから上達したいしなぁ。」

「優柔不断なのは変わらずか。」

「もし、魔法も上達したいならエウリアのところに行くといい。」

「え、エウリアさんですか?」

「そうだ。エウリアはカリスティと並ぶ魔法の天才だぞ。」

「へぇ、そうなんですか。」

「そうだ。とりあえず、エウリアのところに行くか。」

「分かりました。」



「フフン。私に教えを請いたいなんて見る目あるわね!」

ヴィザルがお願いしたらエウリアはドヤ顔で杖を回しながら椅子に座って言っていた。

「大天才の私から習うんだからヴィザルも天才になれるわよ!」

ヴィザルはドヤ顔しているエウリアをジーっと見ていた。エウリアもそれを不思議そうに感じた。

「何?」

「エウリアさんっていくつですか?」

ヴィザルが質問した瞬間、エウリアは雷をヴィザルに飛ばした。ヴィザルは雷をくらって黒こげで倒れた。

「レディに年齢を聞くなんて男失格よ。」

「12歳だ。」

「ちょっと、ケン!」

「あれ?確か、クランに入れるのは16歳からだったんじゃ?」

「意外と回復も早いのね。」

黒こげになってもケロッとして質問しているヴィザルにサリアが感心していた。

「確かにそうだが例外はある。それはクランマスターの家族だ。家族ならいくつでも入ることは出来る。」

「え?」

ヴィザルはケンの説明を聞いた後、ゆっくりとサリアを見た。そのままエウリアとサリアを交互に見た後にヴィザルはサリアに質問をした。

「サリアさんっておいくつですか?」

その質問をした直後、ヴィザルはサリアの炎魔法で真っ黒こげにされた。

「おを付けてレディに年齢を聞いても駄目だぞ。」

「24歳だ。」

「おい、ケン!」

「ってことは12歳で子供を産んだことに!?」

「そしてやっぱり回復早いなぁ、ヴィザル!」

「その前に妹という選択肢はなかったのか?」

真っ黒こげにされてもケロッとしているヴィザルにツッコミを入れるサリアとヴィザルの回答にツッコミを入れるケンだった。

「エウリアは捨て子だ。昔、まだ赤ちゃんだった彼女を俺とサリアが拾って育てた。それで、エウリアはサリアの養子として家族になったんだ。」

「ってことはエウリアさんは両親の顔を知らないんですか?」

「えぇ、知らないわ。」

ヴィザルの質問にエウリアはさらっと答えた。ヴィザルはエウリアを見て少し寂しそうに思っていた。

「寂しそうなんて思わないでね。私は今、充分幸せよ。サリアもケンもみんながいて楽しいし、充実しているんだからね!・・・お金関係以外。」

エウリアの思いを聞いたヴィザルは軽蔑した目でサリアを見ていた。サリアはその目を見るやすぐに天井を見て知らんぷりしていた。

「と、とりあえずエウリアから魔法を学ぶといい。今日はヘルマとヴァンガスは夜までクエスト。クロアはゲルドさんのところで仕事。カリスティは行方不明。エレキナは修行に行って今は私達と上で寝てるマキナだけだから存分に練習できるぞ。」

「ちょっと待ってください。聞き捨てられない言葉があったんですけど。行方不明って何ですか!?なんでカリスティさんが行方不明になっているんですか!?」

「案内してヴィザル。カリスティが行方不明はいつものことよ。」

「いつもなんですか!?」

「そう。いつの間にか帰ってくるから心配するだけ無駄よ。」

「わ、分かりました。」

その夜は夕食後、エウリアと魔法を学んで実践するヴィザルだった。


マスターズまであと4日。







「ねぇ、私とヴィザルの修行シーンはカットなの!?」

はい。

「嘘でしょ!?」

次回予告

久しぶりの学園回です。


「やっとまともに予告した。」

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