表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
149/406

衝撃波

前回のあらすじ

ヨルズは意外と策士


「脳筋タイプと思ってた。」

「ちょっとこっち来なさい。」

ヴィザル達が離れた後

離れて行くヴィザルの後をついて行く男をトールバスターが目撃していた。そのまま、教会に向かう途中にトールバスターはヴァリスに耳打ちしていた。



そして・・・


「さぁ、報復開始だ。」


男はヴィザル達を見ながらニヤリと笑う。すると、ヨルズが剣を振り上げ男を真っ二つに切った。


「いい加減その変装止めなさい。」


真っ二つに分かれると執事の姿から意外と若い男に変わった。黒髪をオールバックに上げて鋭い目付きにスーツ姿の上からも分かる細マッチョ。

男は変装を暴かれたにも係わらず冷静にヨルズ達を見ている。


「見事。さすが、S級冒険家。」

「お父様をどうやって殺したの?」

「ん?こうやって。」


拍手する男にヨルズが聞くと男は拍手を止め腕を伸ばした。その時、ヨルズが吹き飛ばされたのだ。いきなりのことでヴィザル達は動揺するも攻撃を食らったヨルズは立ち上がり答えた。


「なるほどね。衝撃波か。」

「ピンホーン。大正解。魔法で衝撃波を放つのが俺の暗殺方法。」

「それで両手から衝撃波を放って攻撃するわけね。」

「・・・残念。40点。」


男は両手を前に伸ばしてヨルズに衝撃波を何度も食らわせた。ヴィザルとバルドが剣を構えて走り出す。すると、男は下がってヴィザルに蹴りを入れるとヴィザルもヨルズと同じように吹き飛ばされた。そして、バルドを睨むと今度はバルドが吹き飛ばされた。


「「!?」」

「なるほど。あんた、両手、両足、目からも衝撃波が飛ばせる。だから、最初は両手だけだから40点ってところ。」

「いいね、いいね。100点満点だよ。」


男は両手から連続で衝撃波を放ちヴィザル達を攻撃する。ヴィザル達は壁に隠れるが衝撃波はコンクリートすら簡単に破壊する。


「ここはダメね。離れるわよ。」


ヨルズはヴィザル達を引き連れその場を離れた。


男はヴィザル達を探している。すると、スマホが鳴ったので電話に出る。


「・・・首尾は?」

「上々。ターゲットをゆっくり追い詰めている。」

「さっさと殺れ。ゼイルも残りを片付けたらこっちに合流する。バリッシュ、お前もさっさと片付けてこっちにこい。」

「了解、ボス。」


バリッシュはスマホをきる。そして、両手を前に伸ばすと衝撃波で破壊を始めたのだ。柱や壁を破壊し廃墟が自重で崩れていく。

崩れた瓦礫の中、しばらくすると瓦礫を吹き飛ばしてバリッシュが現れた。


「出てこい。遊んでやりたかったがこっちも忙しくなってね。さっさと死体確認しないといけないんだ。だから、出てきて俺に殺されてくれない?」


バリッシュが瓦礫の上を歩いていると真下から斬撃が飛んできた。バリッシュは斬撃を避け衝撃波を連発する。すると、中からヨルズが現れ衝撃波を避けながら風の刃を飛ばして攻撃した。


「まずは姉。弟はどこかな?」

「私達にかまっていいの?あんたの狙いのお兄様はもう教会にいる。あそこならトールバスターさんもアルティネさんもいる。あんた程度で暗殺出来るのかなぁ?」

「だから俺より強いNo.2が暗殺に向かってるよ。」

「ウソでしょ。」

「ホント。しかも、No.2は直接戦闘も得意だぜ。」


バリッシュの発言にヨルズは焦りを見せていた。

次回予告

ヴィザル達の兄、ヴァリスのもとに暗殺の魔の手が忍び寄る。


「・・・言うことがない。」

「茶化せないしな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ