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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
14/406

人気アニメに修行回はつきもの

前回のあらすじ

賭けを外したサリアとエレキナ


「「それは忘れてください。」」

バルドに負けた夜、ヴィザル達はアイアンガイアに帰っていた。

「ヴィザル・・・」

黙ってテーブルに座っているヴィザルにエウリアは心配そうに声をかけた。

「うわぁああああ!」

その時、叫びながらヴィザルは立ち上がった。それに驚いたエウリアはしりもちをついてしまった。

「バルド兄!いや、バカド兄!いつもいつも、優柔不断だ、怠け者だ、ぐちぐち言いやがって!こうなったらマスターズで目にもの見せてやる!」

ヴィザルが叫ぶ姿を見てサリア達は少しホッとしていた。

「意外と立ち直り早いね。」

「いいことだ。」

ケンは暴れているヴィザルの肩を叩いた。

「ヴィザル、その意気はいいが兄の言うことも一理あるのも確かだ。どうする?」

ケンに言われて少し冷静になったヴィザルは考えていた。そして、握り拳を作りケンの方を向いた。

「ケンさん、僕に剣を教えてください!」

「わかった。早速、少し休んだら剣を持ってここで待っとけ。クエストをこなしながら教えてやる。」

「はい!」

ヴィザルは返事をした後、ゆっくり休んでケンと一緒にクエストに向かっていった。

「さて、俺達はどうする?」

「とりあえず、自由行動で。」

サリアがそう言ったのでメンバー達は自由行動することにした。



ここはカブジナから離れた森の中

ヴィザルはケンと一緒にクエストをしていた。クエストの内容は簡単なモンスターの討伐だった。ケンはモンスターを倒しながらヴィザルの戦い方を見ていた。

しばらくしてモンスターを倒し終えるとケンがヴィザルに声をかけた。

「どうだ?少しは気分も晴れたんじゃないか?」

「はい!すっきりしました。」

「OK。ならば、一回俺に向かってこい。」

「え?」

「実戦をふまえて教える。」

「わ、分かりました。」

「但し、魔法は無しだ。」

「え?」

「今回の修行はお前の剣術の向上が目的だからな。余計なものは無しだ。」

「分かりました!」

ヴィザルはそのままケンに向かっていった。


「全然勝てない!それどころか全く当たらない!」

仰向けに倒れぜぇぜぇ言っているヴィザルに対しケンは息すらあがってなかった。

「とりあえず、何事に対しても力を入れ過ぎだ。それだと限界がくるのが早くなる。」

そう言ってケンは再び構えた。

「もう一度こい。力の制御が出来れば剣術はもちろん、魔法も中途半端じゃなくなる。」

ヴィザルはケンに言われ、立ち上がった後すぐに剣を構えた。そのまま、しばらくケンと剣を交わらせていた。


「よし、今日はここまでとする。」

「ありがとうございました。」

ヴィザルはかなり疲れたようでぜぇぜぇ言いながら帰路についた。

その夜、食事を済ませたヴィザルはすぐにベッドに向かっていった。

「ケン、厳しくやり過ぎたんじゃない?」

「いや、ヴィザルは戦う時はいつも全力でやっているから体力の減りが早いだけだ。」

サリアはケンと話合っていた。

「それとヴィザルが諦めが早い理由も少しわかった。」

「え!?マジで!?」

「あぁ、おそらくだがヴィザルは心のどこかで自分はどうせ、と思っている節がある。だから、どれだけ練習しても中途半端に終わってしまう。だから最後までやり遂げる覚悟が必要だ。」

そう言ってケンは二階の自室へ向かった。残ったサリア達もそのまま各々の自室へ向かった。


翌日

「よし、今日からマスターズに向けて特訓だ。各自、ちゃんと修行してみんな強くなろう!」

「はい!」

「じゃあ、一週間後にシャ◯ンデ・・・」

「止めろ。」

サリアを殴ったケンはそのままヴィザルと一緒にクエストに行った。

昨日と同じようにヴィザルがケンと修行していたら後ろからオリヴィエが声をかけてきた。

「ヴィザル君!」

「オリヴィエさん!どうしたんですか?」

「私もクエストに来たの!」

オリヴィエがヴィザルに話かけると後ろから数人の女性が現れた。

「どうしたの、オリヴィエ?」

「あれ、君ってこの前バルドと戦った。」

最初に話かけてきたのはピンクのふわふわした髪の女性だった。

「はい、ヴィザルです。」

「はじめましてね。私はエンジェルフォースで副マスターをしているヴィーナ・アプロディよ。」

ヴィーナがヴィザルと握手しようとするとケンと目があった。

「あ・・・」

「?」

「・・・ケン様ぁ!」

「!」

ケンを見た瞬間、ヴィーナは目をハートにしてケンに抱きつこうとした。ケンは無表情でヴィーナの顔をアイアンクローした。

「え!?何があったんですか!?」

「ヴィーナさん!?」

「あちゃー、ここで会っちゃったか。」

ヴィザルとオリヴィエが驚いているとエンジェルフォースのメンバーの一人が頭を抱えた。

「え?どういうことですか?」

「ヴィーナはねぇ、ケンにゾッコンなのよ。」

「え?」

「昔、助けてもらったみたいで今では暇があるとケンのストーカーをしているのよ。」

アイアンクローされても尚、ケンに抱きつこうとするヴィーナをヴィザル達は黙って見ていた。

「ヴィザル!俺は用事が出来た。今日はエンジェルフォースのメンバーと一緒にクエストをしろ。今日の修行はそれに変更だ。」

「えぇ~!」

こうして、ヴィザルはエンジェルフォースのメンバーと一緒にクエストをすることになった。

「やったね、ヴィザル君!」

「は、はい!」

顔を真っ赤にしてヴィザルはオリヴィエに返事した。








この時、ヴィザルの股間から硬いモノが伸び

「てません!」

次回予告

ネタ切れです。


「おい、作者!」

嘘です。




余談

ケンはヴィザルとバルドの決闘の際、ヴィーナを見た瞬間にその場から離れてましたのでヴィーナはケンを見つけることが出来なかった。

「ケン様!何故あの時、いなくなったのですか!?」

「面倒事は嫌いだからだ。」

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