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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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出会いがあれば別れもある

前回のあらすじ

みんなで勝った。


「・・・と言うわけで最後に今回コラボした“転生極道は異世界でも家族をつくりたい”に登場する龍儀さん達をお呼びしました!」

「結局、俺達にどうしろと?」

「私、いいところなかったような・・・」

「とにかく、最後に一言よろしく!」

「あ~。みんな、俺達栄龍組をよろしく。」

「「「「「よろしくー!」」」」」

「ゴロ~!」


龍儀達に水晶を破壊されたことで崩れていく怪獣。その様子を見ていると石像になっていたローレライ達が元に戻っていた。


「・・・なんだ?何が起きた?」

「ヴァンガス、最初にやられてたから分からないか。」


戻ったヴァンガス達は喜んだりホッとしたり何が起こったのか理解出来ていなかったりしていた。すると、ヒョコッとフィルディオがやってきて撮影を始めた。


「いや~、良かったですね~!もし皆さんが石になってしまったらどうしようか悩みましたよ!」


フィルディオが撮影しているとサリアが彼の顔を鷲掴みにした。


「おい、フィル。お前、今までどこにいた?」

「いやですな~!そこに隠れて皆さんを撮影してましたよ。」

「何シレッと隠れてんだてめえ!」

「どうりで戦闘中一切描写がなかったわけだ!」

「作者が書くの忘れてたのかと思ったぞ!」


フィルディオをシバいているサリア達をヴィザルはアハハと苦笑いしながら見ていた。そして、龍儀の方に向くとそのまま龍儀のところへ向かった。


「ありがとうございます。」

「こちらこそありがとう。」


ヴィザルは龍儀と握手するとゴゴゴゴと音が鳴り始めた。何の音か調べているとなんと、遺跡が崩れ始めていたのだ。


「な!?」

「あいつを倒したら俺達も道連れにしようってか。」

「ヤバいよ!」


崩れていく遺跡から安全な場所を探しているとマキナがある一点に攻撃を始めた。


「マキナ!?」

「・・・この先に何か空間があります。」

「本当、マキナ!?」


龍儀はマキナに聞いた。マキナは肯定するように頷くとヴィザル達は彼女を信じてその場所に攻撃を始めた。


「マキナが言うならその通りなんだろ!」

「迷っても下敷きになるだけだ。やるぞ!」

「「おぉー!」」


ヴィザル達がマキナと一緒に壁を攻撃していると龍儀達もヴィザル達と一緒に壁を攻撃し始めた。すると壁が崩れ、先に部屋があった。その中央にはまた水晶が置かれた台座があった。


「また水晶かよ。」

「また戦うの?」

「いや、さすがに部屋が小さすぎるからないと思いたいな。」

「・・・」


ヴィザル達が近付いても水晶は反応しない。ヴィザルは龍儀と顔を合わせると同時に水晶に触った。

その時、水晶が光り出した。その光に再び包まれた龍儀達。しばらくして目を覚ますと初めてヴィザル達と出会った台座が2つある広い部屋にいることに気付いた。


「や、やった。戻ってこれた!」

「よっしゃあ!」


歓声をあげて喜ぶヴィザル達。戻れたことに喜んでいるのは龍儀達も同じようで安堵していた。

それから、戻れたことで安心したヴィザル達と龍儀達の間でちょっとした交流が始まった。


「ステータスって何?」

「これのことよ。ステータスオープン。」

「・・・カンストしてるんだけど。もう無敵じゃん。」

「なんかゲームみたいな設定だな。」

「これ、義手なんだ。」

「凄いだろ!」


ヴィザルがみんなと一緒にワイワイ楽しんでいると離れたところからこっちを見ている龍儀に気が付き近くに駆け寄った。


「どうしたんですか、龍儀さん?」

「昔を思い出していた。栄龍組のみんなとの思い出をな。」

(家族・・・か。)

「龍儀さん、今の仲間は家族ですか?」

「もちろん。俺の大切な家族だ。」

「僕もです。血は繋がってないですけどみんなはもう一つの家族です。」


龍儀はヴィザルにも自分の過去を話した。すると、ヴィザルも家族と過ごした過去を思い出しながら龍儀に語り始めた。

そして、しばらくみんなと交流を楽しんでいると龍儀は水晶の方へ近付いた。


「なぁ、楽しんでいるところ悪いがそろそろ帰らないと。」

「ええー!」

「気持ちは分かるが俺達はこのことを報告しないといけないだろ?」

「そうだ。すっかり忘れてた。」

「これって報酬とか出るのかなぁ?」


龍儀達が水晶の周りに集まるとヴィザル達ももう一つの水晶のところに集合した。


「もっとお話したかったのに~。」

「仕方ないだろ。仕事なんだから。」

「まぁ、なんやかんやで楽しかったから良かったじゃん。」


ヴィザル達が水晶に触ると水晶が輝き出した。


「龍儀さん!また会えますよね?」

「ああ、今会えたんだ。いつかまた会えるさ。」


ヴィザルは龍儀と約束すると光がみんなを包み始めた。そして、光が収まると最初に入った部屋にいた。周りを見ても龍儀達はもういない。


「なんとか戻れたみたいだな。」

「そうね。じゃあ、早速フレアガルドに報告に行こー!」


サリアが先頭を切って遺跡を出る。ヴィザル達もついて行って遺跡を出ると遺跡に通じる扉が消えてしまった。


「あれ?これってどうなるの?」

「遺跡自体なくなったから成果はあまり期待出来そうにないな。」

「そんな~!」


サリアがとぼとぼしながら歩く。すると、フィルディオがいきなりくしゃみをした。


「どうした、フィル?」

「誰かが噂でもしてんじゃねぇか?」

「そうかもしれませんね。・・・そうだ。折角いい写真撮れたので皆さんにお渡ししますよ!」


そう言ってフィルディオはみんなに写真を渡した。その写真は怪獣と交戦している時に服を全て燃やされ全裸になってしまったリチェリアの写真だった。


「何をベストショットにしてんだ、お前はー!」


サリアを筆頭に女性陣がフィルディオをシバいている。ヴィザルは再び苦笑いしながら見た後、空を見上げた。


(また会いましょう、龍儀さん。)


ヴィザルはそう心の中で約束するとサリア達と一緒にメタルバンドへ帰るのであった。

次回予告

久しぶりにほのぼの回


「ところでラーメンって何味が好き?」

「醤油!」

「豚骨!」

「味噌!」

「ブルーハワイ!」

「「「「!?」」」」

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