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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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武器がないなら拳でいけばいいじゃない

前回のあらすじ

マキナ&リチェリアペアのところ少ねぇなぁ


「・・・もっと出番を増やしなさい。」

「ねぇ、あんた達毎回これやってるの?」


「まだ増えてきてる!」

「これじゃあキリがねぇな。」


ヴィザルと龍儀はあれからずっと骸骨と交戦していた。二人は互いの背中を守るように立ち振舞い骸骨を倒していく。


「何なんですか、この骨!?」

「・・・」


龍儀は黙って骸骨を観察しながら倒している。ヴィザルも負けじと風魔法も使いながら骸骨と交戦している。 すると、ゴゴゴゴという音がした。二人は警戒しながら辺りを見回すと天井が落ちてきたのだ。しかも、鋭い針を突き出しながら。


「走るぞ、ヴィザル!」

「これってイン○ィ・ジョ○ンズとかで見るやつですよね!?」


いきなり二人を襲う仕掛けと骸骨。二人はそのまま全力疾走で逃げるが突然通路が壁に閉ざされた。すると、龍儀が何かを魔法で作り出した。それを壁に向かって投げると大爆発を起こし、壁を破壊したのだ。


「何あれ・・・」


初めて見る爆発物にヴィザルが驚愕&唖然としていると龍儀がヴィザルの腕を引っ張ってなんとか針付き天井のトラップから脱出することが出来た。ホッとしたヴィザルが振り向くと襲ってきた骸骨は天井に押し潰されてしまった。


「た、助かった。」

「・・・一難去ってまた一難。」

「え?」


龍儀は先を見た。すると、今度は地面から骸骨が現れた。


「もう勘弁してください。」

「もう一度いくぞ。」


二人は再び武器を構えると向かってくる骸骨と交戦した。今までの骸骨と同じような動きのため苦戦することはなかった。すると、地面がいきなりうねりだしヴィザルはバランスを崩した。


「!?」

驚いたヴィザルは隙をつかれてしまい骸骨の攻撃で剣を飛ばされた。


「ヴィザル!」


龍儀が慌てて懐から何かを取り出して助けようとする。しかし、それよりも早く骸骨の剣ががヴィザルを切ろうとする。


「うおぉぉぉぉい!」


ヴィザルが奇声を発しながら骸骨を蹴り飛ばした。その光景を見た龍儀はその何かを仕舞うとヴィザルの後ろに移動した。


「・・・やるじゃねぇか。」

「マジで焦った~。」

(オルフェウスさん触手魔法よりはマシだけど。)

「一応、剣技以外にも魔法と格闘なら少しは・・・」

「頼もしいな。」

「でもやっぱり剣がいいです。」


汗だくになりながら構えるヴィザル。しかし、本分は剣士なため不安に思っていると龍儀が刀をヴィザルに渡した。


「これ使え。」

「え、でもそれじゃあ龍儀さんが・・・」

「俺はこっちの方が得意なんでね。」


そう言って龍儀は素手で骸骨と戦闘を始めた。龍儀はパンチやキックで骸骨の剣や槍を破壊して骸骨を倒していく。


「わぁ~、ワイルド~。」


ヴィザルは怒涛の勢いで骸骨を倒していく龍儀を見ると借りた刀を握りしめ向かってくる骸骨を一刀両断した。


(これ、ケンさんが使ってる刀と似ている。)


意外と馴染む刀にヴィザルは少し驚きつつも刀を使いこなして骸骨と交戦していくとほとんどの骸骨を倒すことが出来た。ヴィザルは刀を龍儀に返して剣を回収すると先に進んだ。すると、出口なのか扉が見えてきた。


「これで出られるのでしょうか?」

「神、いやこのダンジョンのみが知るってところかな。」


龍儀はそう言って扉を開けると今までの部屋より広い部屋に出た。最初に入った部屋と同じくドーム状で壁には龍儀達が入ってきた扉の他に6つの扉があった。


「どうやらみんなあの扉のどれかから合流出来そうだな。」

「そうですね。」


龍儀がそう言うと早速ローレライ&カリスティ、エレキナチームがやってきた。

・・・エレキナが扉の隣の壁を破壊して。


「・・・どこから出てきてんだ!」

「龍儀さん。僕達にとっては日常茶飯事です。」


思わずツッコミを入れた龍儀に初めてアイアンガイアに加入した時の自分を思い出しながら龍儀を宥めていた。すると、ビキニ姿のローレライが走ってきて龍儀の後ろに隠れカリスティを睨んでいた。


(あ、カリスティさんが何かやらかしたな。)


ヴィザルがローレライを見ているとエレキナが中央にある台座の上の水晶を見つけるや否や飛んで近付き水晶を手に取ろうとした。その時、龍儀が大声を出してエレキナを止めた。エレキナはその声にビビって水晶から遠ざかった。


「え、何?これがあれば元の場所に戻れるんでしょ?」

「そうかも知れないがその場合、ここにいる俺達だけの可能性があるがそれでもいいのか?」

「うっ!」


龍儀が言うことに一理ある。ヴィザルが龍儀の言うことに納得しているとガコンと音がした。どこから音がしたのか探しているとエレキナ達に近付こうとした龍儀の足元が光り出した。


「・・・すまん!」

「おい~!」


龍儀は謝罪してすぐに離れるが床全体が光り始めた。そして、水晶が浮かぶとその周りの地面から大量の骸骨が現れた。


「また骸骨かよ!」

「俺が殿を努める!いくぞ!」


龍儀は自分のミスを取り返すため、先頭に立って骸骨を倒していった。すると、エレキナとカリスティが広範囲魔法攻撃で骸骨を殲滅した。


(やっぱりエレキナさん達強いなぁ。)

「・・・ヴィザル、お前の仲間凄いな。」

「凄いのは戦闘だけですよ。人間性は終わってますから。」

「終わってるって何!?」


冷たい目で見ているヴィザルにエレキナ達が詰め寄っていると水晶の周りに骸骨の残骸や瓦礫が集まり始めた。そして集合した瓦礫から足やしっぽ、頭部が生成され四足歩行の恐竜みたいなモンスターが出現した。


「何、こいつ?」

「私達も初めて見るモンスターね。」


いきなり現れたこのダンジョンの主と思われるモンスターは奇怪な鳴き声をあげるとヴィザル達に襲いかかってきた。

次回予告

「今回の次回予告のゲストは・・・ライカちゃんとグレン君です!」

「よ、よろしくお願いします・・・」

「なんだ、このデカイカマキリ!?」

「それじゃあ・・・ところで二人は付き合ってんの?」

「「ええ!?」」

「次回予告と関係ない質問がきた!」

「い、いえ!してません!」

「あたしもそんなのに興味はないぞ!」

「ってか作者ならそれぐらい知ってるんじゃ?」

「・・・また次回!」

「逃げた!ってか今回、次回予告すらしてない!」

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