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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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個性は人それぞれ

前回のあらすじ

“転生極道は異世界でも家族をつくりたい”をよろしくね~。


「うちの宣伝は!?」

「その前にあらすじで他の小説の宣伝をしないでください。」

ヴィザル&龍儀ペア

ヴィザルは龍儀と一緒に進んでいると道の両側の壁にずらりと並べられた骸骨がいた。


「・・・怪し過ぎる。」

「ああ、なんかあるだろうな。」


ヴィザルと龍儀はあからさまに罠と分かりつつも仕方なくその道を進んで行く。しばらく進んでも何の反応もない。かなりの時間歩いて進むがなかなか出口は見つからない。すると、通りすぎた龍儀の後ろにいた骸骨の首が少し動き龍儀を見た。そして、ゆっくりと近付き剣を振り上げた。

その時、龍儀はその骸骨の首を持っていた刀ではね飛ばした。ガシャンと音を立てて崩れていく骸骨。


「やっぱりどれか動いた。」


崩れる骸骨を見てヴィザルがホッと一息つくと龍儀は再び構えた。


「ヴィザル、どうやらどれかじゃねぇみたいだ。」

「え?」


ヴィザルは龍儀に言われるがまま龍儀が見ている方向を見ると骸骨が次々と動き出した。ヴィザルが汗をダクダク流しながら後ろを振り向くと進行方向にいた骸骨も動き出して襲ってきた。


「全部だったー!」

「気ぃ引き締めて行くぞ!」

「はいー!」


二人は背中合わせになり襲ってくる骸骨に立ち向かって行った。


ヴァンガス、エウリア&ライカチーム

さっきまで威勢が良かったライカが骸骨を見るなり怯え出した。ヴァンガスがその様子を見ているとエウリアがヴァンガスに引っ付いた。どうやらエウリアも骸骨が恐いみたいだった。


「これ、動かないよね?」

「動かない、動かない!絶対動かない!」


エウリアとライカが怯えながら道を進んで行くと後ろからガシャンという音がした。その音にびっくりしたエウリアとライカがおそるおそる後ろを見るといきなり骸骨軍団が襲ってきた。


「「キャー!」」

「おぉ、マジで骸骨が動いた。」


ヴァンガスが襲ってきた骸骨を一蹴した。ヴァンガスは戦闘態勢になって後ろを振り向くとエウリアとライカが全力疾走で逃走していた。


「「骨が襲ってきた~!」」

「おい、待て!何逃げてんだ、ロリ共!」

「怖いいいいいいいいい!」

「ヴァンガス、あんたが何とかしなさい!」

「ふざけんな!お前、こうこうの怖い設定なかっただろ!」

「設定言うな!とにかくあんたが倒しなさい!」

「ああ、もうめんどくせぇなぁ!《アルカディア・バーン》!」


ヴァンガスは骸骨軍団を払いながら逃げる二人を追いかけて行った。


カリスティ、エレキナ&ローレライチーム


「これで一通り終わったかしら?」

「終わったでしょ。」


いきなり襲いかかってきた骸骨軍団をカリスティとエレキナはあっさりと倒した。その様子を見てローレライは目を点にして棒立ちしていた。


「あら、今ならいけそうね。」

「止めろ。」


ちょっかいをかけようとしているカリスティを止めていると後ろからゴゴゴゴと音がした。ローレライを含めた三人は後ろを向くとダンジョンではお決まりの岩石でできた球体が転がりながらこちらに向かってきた。


「「「ギャャャャ!」」」


それを見た三人は悲鳴を上げながら全力疾走で逃げ出した。


サリア、フィルディオ&ルリカチーム

突然襲ってきた骸骨軍団をサリアの炎魔法やルリカの風魔法でなんとか倒した。一通り倒したことを確認するとサリアはその場に座った。それに続いてルリカもその場に座って休む。


「あ~、疲れた。」

「さすがですね~。」

「お前何もしてねぇじゃん。」


サリアがフィルディオに悪態ついていると進行方向の奥から数体の骸骨軍団がサリアに襲いかかってきた。


「危ない!」


ルリカはとっさに助けようとすると骸骨の足元が突如爆発しバラバラに吹っ飛んだ。


「・・・え?」

「ああ、予めこの辺りに《フレイムマイン》仕掛けているからしばらくは安全だよ。」


サリアはそう言うと一眠りした。ルリカも気を張り過ぎて疲れたのかサリアに続いて眠ってしまった。


「・・・これはシャッターチャンス。」


眠っている二人を見たフィルディオはニヤリと笑うとカメラを構えた。


ヘルマ、クロア&グレンチーム

グレンは剣技と炎魔法、ヘルマは土魔法を手に纏って徒手空拳で、クロアは両腕の義手から光線を放って骸骨軍団を一掃した。


「これでなんとか大丈夫でしょうか?」

「凄い、凄く強いね。」


ヘルマがグレンを褒めるとグレンも恥ずかしそうに頬を指で掻いた。


「そんなことないですよ。ヘルマさんとクロアさんのおかげでここまでこれましたから。」

「そうだよねー。」

「ちょっとは謙遜してください。」


グレンに対し全く恥じずに胸を張っているクロアにヘルマが呆れているとこっちでも何かゴゴゴゴと言う音がした。三人は何の音か探していると突如道が塞がれ天井がゆっくりと迫ってきた。


「嘘!?」

「ベタな展開~。」


グレンは慌てて炎魔法を射つが天井には全く効いてなかった。グレンが目を瞑り姿勢を低くしているとヘルマが拳で天井を破壊した。破壊される時の轟音と砂煙でグレンが目を開けるとヘルマのスカートと顔を交互に見て顔を青ざめた。


「・・・あの、ヘルマさん?」

「大丈夫ですか!?」

「はい、僕は大丈夫ですけどヘルマさんの・・その・・・・なんて言いますか・・・・」

「あ、クロアさんに口止めされていたけど僕、男です。」

「・・・・・・・・・・・」

(あ~、知っちゃったか~。でも面白いからオッケー。)


衝撃の事実に言葉を失い佇んでしまったグレンを見たクロアはニヤニヤすると右手を大砲に変形させ光線を発射して壁を破壊した。



ケン&セレナペア


「《零影》」


襲ってくる骸骨軍団にセレナが恐がってケンの後ろに隠れていた。ケンはセレナを守りながらあっという間に骸骨を刀で斬り倒した。


「・・・よし。これでこの辺りの敵は大分片付いた。」


ケンは刀を仕舞うとセレナはおどおどしながらお礼を言った。


「ありがとうございます。」


セレナはお礼を言うとしょんぼりしてしいた。すると、ケンに相談するように話し始めた。


「あの、私全然強くないです。レベルも109ですし戦闘の経験なんて全くないです。私は歌が好きでみんなの前で歌うのが夢だったんですけど、私じゃ皆さんの足手まといになるだけですよね?」


セレナが自虐的に話しているとケンは彼女の同じ目線になって優しく話し掛けた。


「いい夢じゃないか。それに弱いからといって仲間外れにするような奴には俺には見えないが。」


ケンは龍儀がそんな奴じゃないとセレナに言うとセレナは自虐的な発言を止めた。ケンはそのまま話を続ける。


「最初は誰もが強いわけじゃない。経験なんてこれから重ねていけばいい。大丈夫だ。仲間のためを思っているなら絶対強くなれる。」

「は、はい。」


ケンが諭すように話すとセレナは少し自信を取り戻したのか前向きな返事をした。ケンはセレナの顔を見て安心すると立ち上がり仲間との合流を目指して進んで行った。


(・・・待て、レベルってなんだ?)



マキナ&リチェリアペア

二人も突然襲ってきた骸骨軍団をあっさりと全滅させた。マキナはミサイルを生成したり全身からビームを発射して骸骨軍団を周りの壁なども巻き込んで吹き飛ばした。その様子を見たリチェリアは唖然としていたのかマキナをジーっと見て複雑な表情をしていた。


「・・・」

「・・・」


しばらく見つめ合った後、マキナは何も言わずにそそくさと前進して行った。そのマキナを見たリチェリアはさらに困惑しているようだった。

次回予告

「今回のゲストはヒロインのリチェリアちゃんで~す!」

「何、何なの?」

「リチェリアさん、頑張ってください。」

「さぁ、それでは次回予告をどうぞ!」

「え!?・・・どうすればいいの?」

「とにかくカンペをどうぞ。」

「カンペあるの!?」

「え~と、龍儀とヴィザルが急接近・・・って何これ!?」

「それではまた今度~。」

「ちょっと待ちなさい!?」

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