表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
123/406

授業中とかにいきなり眠たくなる現象を瞬眠又はフラッシュスリープという

前回のあらすじ

小説は頑張って続けます。


「読みやすい小説を心掛けてください。」

「・・・はい。善処します。」

シャルロットマーニュ学園

そこでは今、神界史という歴史の授業が行われていた。


「・・・今から100年前の神歴1996に勇者シャルル・アレクサングレアが6年かけて魔王テュヴォーンを討伐、封印した出来事をシャルルの英雄大戦といい・・・」

「・・・」


今、ヴィザルは強烈な眠気と戦っていた。この時間はこの世界の歴史の授業を若い男の先生がしているのだがヴィザルはそれどころではなかった。


(ヤバい。いきなり眠くなってきた。)

「・・・この結果、シャルル・アレクサングレアは英雄となりこの地にアレクサングレア王国が建国された。その初代国王となったのが・・・」


ヴィザル達のクラスは前の授業は剣術で体を動かしまくったため疲れているのか周りの生徒の中にもちょくちょく睡魔と戦っている生徒がいた。


(眠い。けどグノーレス先生は厳しいからここで寝るとヤバい。けどむっちゃ眠い・・・)

「・・・三代目国王に就任したエリザベート・アレクサングレアは初の女性国王であり、彼女が即位した時に制定した憲法は・・・」

(・・・なんとかして眠気を覚まさなくては・・・)


ヴィザルは必死に目を擦ったり頬や手をつねったりして起きようとしている。すると、斜め前の席にいる褐色で八重歯がちらりと見えている少女が睡魔に負けて爆睡しだした。すると、グノーレス先生が彼女に近づき頭に拳骨をお見舞いした。


「~!」

「ソール。後で俺のところに来い。」


目の前で完全にノックアウトされたソールを見たヴィザルは真っ青になって黒板に書いてあることをノートに書き写した。すると、今度はヴィザルのいくつか隣の狼の獣人の男子生徒が寝ていたのでソールと同じように拳骨がお見舞いされていた。


「ガルム、お前も後で俺のところに来い。」

「・・・」

(あ、あれ完全にやられたよ。)


横目で冷や汗をかきながら見るヴィザル。授業が進みもうすぐで終了の鐘が鳴ろうとしている。


(もう少し耐えればなんとかなる。)


ヴィザルはあと少し、あと少しと自分に言い聞かせながら授業を受けていた。その間も何人かはグノーレス先生の拳骨をくらっていた。


(よし。あと数分、あと数分・・・)


もう少しで終わると分かった瞬間、張詰めていた緊張感が一気に解かれそれと同時に睡魔が襲ってきた。


(あと少し、あと・・・)


ヴィザルはそのまま深い眠りについてしまった。


「・・・ん?あれ?」


ヴィザルが起きると授業が終わったのか周りには誰もいないはずだった。ヴィザルは周りをキョロキョロ見ると後ろにグノーレス先生がいることに気づいた。


「ヴィザル、アレクサングレア王国三代目国王に就任したのは誰だ?」

「え、え~と・・・ニッコニッコニー!」

「・・・」


無言で拳骨をくらわせるグノーレス先生。ヴィザルは頭に大きなたんこぶをつくり撃沈した。


「ヴィザル、お前も後で俺のところに来い。いいな?」

「はい。ごめんなさい。」


こうして、ヴィザルを含む数人の生徒は後日、グノーレス先生の補習を受けることになったのでした。

次回予告

謎の遺跡の調査を依頼されたアイアンガイア。その遺跡に入ると待っていたのは・・・


「ついにあの企画を実行します。」

「なんだろう?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ