ホウレンソウは大切に
前回のあらすじ
一応みんな頑張ってたけど俺の執筆力がなかったため割愛しました。
「ふざけるな!」
「テキトー過ぎだろ!」
「私なんて一行も書かれてなかったわよ!」
「僕もです!」
魔人化したガッチェスを一撃で倒したバルウェインに唖然とするヴィザル達。
「・・・って待ってー!なんかいきなり凄い早さで解決したけど!私達の活躍なんかダイジェストだったぞ!」
訳の分からない講義をするサリアに再びジルフレイムが彼女の顔を鷲掴みにした。
「それより脱獄の件、有耶無耶にする気じゃないわよねぇ?」
「あ、あははははは・・・」
「サリア・へラクロス。脱獄及び不法侵入だ。」
「うっ。重さが全然違う。」
バルウェインに言われて目を背けてしまうサリア。しかし、バルウェインはサリアを睨んだ後、少し表情を緩めると再び裁決した。
「しかし、逮捕は正式なものではなくこいつの独断で不法侵入も情状酌量の余地はある。」
「ってことは・・・」
「但し、実際マキナについての報告と無許可の保有、無効逮捕ではあるが脱獄について事情聴取は受けてもらうぞ。」
「は、はい・・・」
「もちろん、お前もだ。」
バルウェインは肩を下ろして観念したサリアを見るとオルフェウスの方を向いて話した。
「わかっています。それはリーダーの俺が受けます。」
「それでいい。」
「ピスケラ、みんなを帰宅させてくれ。」
「分かりましたわ。」
ピスケラが返事すると持っている水晶に魔力を込めた。その瞬間、水晶が光りオルフェウス以外のゾディアックアルゴメンバーが水晶に入って行った。
「凄い、あれって転送魔法だよね?」
「しかも、自身が作り出した空間への転送だからかなり高度だぞ。」
ゾディアックアルゴメンバーが入るとピスケラも入り水晶だけになった。すると、水晶は浮かびながらオルフェウスの後を追った。
「では行きましょうか?」
「そうだな。そいつを連れていけ。それとこの研究所の関係者全員も拘束の後、連行しろ。」
バルウェインの指示通りに兵士達がガッチェスやゲーテウェルズ及びゲーテウェルズ研究所の関係者を連行して行った。バルウェインはそれを確認するとオルフェウスと愕然としているサリアを連れて行った。
「サリアさん・・・」
「サリアさん、じゃないわよ。サリアの言っていたことが本当ならあんたは脱獄幇助ってことになるからね。あんたも一緒にく・る・の!」
「あ、はい・・・」
サリアを見届けよつとしていたフィルディオはジルフレイムに睨まれ、連れて行かれた。
「これで終わったのか?」
「一応終わったな。安心しろ。サリアはしばらくすれば戻ってくる。問題は・・・」
残ったアイアンガイアメンバーにフレアガルドが報告すると壊れたシスターズについての処理を求めた。よく見ると5体だけ完全には壊れておらず気絶という形で機能が停止していた。
「普通なら戦争兵器なんて即刻処分だけどここまでマキナちゃんに似ているとなんか可哀想に思えてくるわね。」
「あぁ、折角いいライバルになれると思っていたマキナの妹みたいな者だろ?壊しにくいな。」
「・・・私の、妹・・・」
マキナはじっとシスターズを見ていた。自分と同じ誰かに造られた存在。その存在に彼女はどこか親近感みたいなものがあるのかもしれない。
「・・・私はこの子達を救いたいです。壊してしまったあの子達のためにも。」
はっきりと答えるマキナ。彼女の思いを聞いたヴィザル達はお互いの顔を見合った後ニコッとしてマキナの思いを受け取ることにした。
「まぁ、このままだと可哀想だからな。バルウェインさん達には俺から報告するわ。あ、今度からは報告、連絡、相談をちゃんとしろよ?」
「分かりました。」
フレアガルドがそう釘を刺すとケンが代表して答えた。こうして、残ったシスターズは処分されずに済んだ。それを聞いたマキナは幼い少女のように喜んだ。彼女を見たヴィザル達も彼女と一緒に喜んだ。
その様子を森の中から見ていた男がいた。
「ボス、ガッチェスの野郎がやられましたぜ。それとセブンの称号も剥奪されてるみたいだぜ。」
「そうか。後は俺が殺る。お前は戻れ。」
「了解、それと例の少年もいましたぜ。」
「そうか。」
スマホをきった男は研究所を見るとニヤリと笑いそのまま姿を消して行った。
次回予告
やっとマキナ・シスターズ編終了!
「なんか全てにおいて雑になってる。」




