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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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強さのインフレはよくある

前回のぉ、あらすじぃ!

「いきなりどうした!?」


ヴィザル達危機一髪!


「勢いだけで乗り越えようとした!?」


「消えろ。ウジ虫共。」


ガッチェスは両手に黒い魔力を貯めると地面に魔力をぶつけた。その魔力はどす黒い雷となって地を這いながらヴィザル達に向かった。


「ヤバい。」

「体が動かない。」


ガッチェスの攻撃で動けなかったヴィザルは近くに倒れているマキナを抱え目を瞑った。

その時、氷の壁が現れガッチェスの攻撃を遮ったのだ。


「《コールドスフィア》。」

「・・・え?」


おそるおそる目を開けたヴィザルは現れた氷の壁を見てキョトンとしていた。その壁に驚いたのはヴィザルだけではない。サリアやオルフェウス、そしてガッチェスまでも驚いていた。


「な、この氷は・・・」

「いやー、間に合ったみたいだな。」


後ろから声がするので振り向くとガッチェスと同じ魔聖七天王(セブン)の一人、フレアガルドが現れた。


「な、なんでここにいるんですか?」

「それはおいおい。」

「てめえ、何の用だ?」

「ガッチェス、まさかお前が戦争兵器を作ろうとしていたとは。」


頭を掻きながら話しているとさらに後ろからアルトディーナも現れた。


「アルトディーナ。なんでここに・・・」

「それはこっちのセリフ。」


すると、アルトディーナの後ろから来たジルフレイムがサリアの顔を鷲掴みにした。


「なんであんたがここにいるのよ。いつの間に脱獄してんのよ。」

「こ、これにはいろいろあって・・・っていうか脱獄はフィルの手引きで・・・」

「はぁ!?なんであのカメラマンがそんなこと出来るのよ!?」

「し、知らない!」


ジルフレイムがサリアに問い詰めているとガッチェスが氷の壁を破壊した。そして、周りに黒い影を作ると人形に生成して襲わせた。


「てめえら全員邪魔なんだよ。消えろ。」

「邪魔はてめえだろ!」


《フルスイング》


襲いかかってくる影人形。すると、声と共にネフティウスを肩に乗せたロキエルが釘バットで影人形を吹き飛ばした。


「な、なんでセブンがこんなにきてんだよ!?」

「それはこれね。」


増えていくセブンのメンバーにガッチェスが戸惑っているとアルトディーナがスマホを見せた。そこには誰かと通話中と表示されている。誰からの通話か探しているとフィルディオが通話中のスマホをニコニコしながら見せていた。


「お、おいー!なんでフィルがアルトディーナの連絡先知ってんの!?」

「それは私も驚いたわ。私とジルが釈放の交渉している時に突然電話がきたと思ったらあなたの声が聞こえたんですもの。・・・ガッチェス。」

「てめえか。」


フィルディオを睨んだガッチェスはシスターズに命令してレーザーをフィルディオに向けて発射させた。すると、何処からともなく現れた雷によってレーザーは防がれその雷によってシスターズは倒れた。


「まったく嘆かわしい限りじゃ。」


そこに現れたのはミョルニオスだった。いつもの優しい表情ではなく怒りに満ちたその顔はいつもの彼とは全く違っていた。


「な、くそ!ふざけるな!《シャドウピープル》!」


あっさりシスターズが全滅したことで焦りを見せたガッチェスは自身の影から大量の人形を作り出すと人形と共に攻撃を再開した。


「とりあえず、これでどう?」

「恩に着ます。」


すると、アルトディーナに回復してもらったケン達が反撃に出た。


「居合《零影》」

「《土星輪(サターン)》」

「《アルカディア・バーン》!」

「《ネメアブレス》!」

「《バイロブレス》!」

「《テンタクルマーチ》」

「《スターフレイム》!」


それぞれの攻撃で尽くやられるシャドウピープル。ガッチェスはまだまだシャドウピープルを増やしながら攻撃する。


「魔人の力を手に入れた俺がこの程度でやられるわけねぇ!《闇獣星》!」


ガッチェスは闇魔法で生成した無数の黒い火球を放ってきた。さらに、人形だけではなく狼や鳥も影から生成してきた。すると、ロキエルがネフティウスを投げ飛ばした。


「行ってこい、ネフティ!」

「・・・ん?《ドリームワールド》」


ネフティウスは眠ったまま寝言のように呟くといきなりジェットコースターが現れシャドウピープルをはね飛ばした。それに続いてネフティウスの周りにはメリーゴーランドや観覧車が現れ闇獣星を防いだ。


「え?何これ?」

「ネフティウスの魔法だ。あいつは見ている夢を具現化する魔法を持ってる。しかも、あいつは寝れば寝るほど強くなる特殊体質(スペリナル)持ちだ。その副作用なのか夢遊病だけどな。」

「今回は遊園地で遊んでる夢みたいね。」

「つ、強すぎる。さすが、セブン・・・」


ヴィザル達が感心しているとほとんどの闇人形が消えていた。


「くそ!てめえら、わからねぇか!?これがあればこの国は常に戦争で勝者になれるのによぉ!」

「そんなものに頼る時点で負け組だ。」


ガッチェスがヴィザル達にシスターズの価値を説明しようとした時、奥からバルウェインがやってきた。


「ガッチェス・ドクラマルチス。貴様には失望した。魔聖七天王(セブン)最高統治責任者、バルウェイン・フーリオンの名において貴様の持つセブンの全権剥奪及び戦争兵器の開発、違法危険薬物使用の罪で拘束する。」

「ふ、ふざけるなぁ!」


ガッチェスはさらに体を大きく禍々しくさせてバルウェインに襲いかかる。すると、バルウェインは背中の剣を真一文字に払うと一瞬でガッチェスは斬られその場に倒れた。


「貴様のような奴に見せる技などない。」

「え~、強すぎるでしょ・・・」


魔聖七天王(セブン)の圧倒的な強さにヴィザル達は驚愕するのだった。

次回予告

終局へ


「なんかインフレしていきそうな予感。」

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