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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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成長は誰だって出来る

前回のあらすじ

サリア、合流。


「そういえばどうやって脱獄したんですか?」

「私にも分からん。」

「!?」

ヴィザル達がガッチェスと交戦する前


「サリアさん。本当にこの方法で侵入できるんですか?」

「任せろ。」


サリアとフィルディオの二人は段ボールに入ってこそこそと研究所内を移動していた。ここに来る途中、気絶していたオリオナとタウガスから研究所に入るためのIDカードを抜き取ったり外にあった段ボールを回収したりして入るのに少し時間がかかっていた。


「大丈夫大丈夫。スネ○クもこれでバレなかったんだからいけるって。」

「いや、バレる時はあっさりバレますよ。」


二人が段ボールに入って侵入していると黒マントの集団が研究所内を走っていた。


「誰だ?研究員じゃないみたいだが。」

「ボディーガードとかじゃないですか?」

「いや、あの格好、どこかで見たことある。」



同時刻ゲーテウェルズ研究所屋上

そこでは依然としてエレキナとカプリコンの交戦が行われていた。


「このままじゃ時間を浪費するだけね。」


エレキナは空を飛びながら炎魔法を隕石みたいに降らして攻撃するがカプリコンは全てを防いだ。そのまま光魔法を剣の形にして反撃した。そんな攻防が続く中、二人の周りを黒マントの集団が囲んだ。


「何こいつら?あんたの仲間?」

「いえ。私達の仲間ではありません。そして、あなたの仲間でもない。」

「ええ。」


二人が黒マントの集団を見渡しているといきなり黒マントが吹っ飛ばされてそこからケンが現れた。


「ケン。」

「こいつら何者だ?」

「知らん。いきなり現れた。」


ケンとエレキナが会話しているとカプリコンがサジウスを抱えて近付いてきた。


「たった今、リーダーからの指令であなた達の捕縛命令は解除されました。私は今からリーダーのところへ向かいます。あなた達も一緒にどうですか?そこにマキナ殿もいるでしょう。」

「願ったり叶ったりだな。」

「そうね。でもまずはこいつらよね?」

「そうですね。では参りましょうか。」


三人は黒マントの集団を相手に立ち向かって行った。そんな状況がゲーテウェルズ研究所内各地で見られた。

それはサリアとフィルディオのところにも・・・


「マキナはどこだ?」

「こういう時はそこら辺にいる人達から聞くのが一番かと。」

「そうだな。・・・待て。誰かいる。」


サリアがフィルディオを止めると二人の前に黒マントの男が立っていた。その男が持っているショットガンを見た瞬間、サリアは思い出した。


「お前、マスターズで私達を邪魔した奴だな。」

「あの時は少々不覚をとったが今度はそうはいかんぞ。何よりお前がこの場にいる時点でお前の負けだ。」


男がマントを脱ぐとサリアはさらに驚いた。その男はあの時、サリアを連れて行ったオリュンティア公国直属の警察部隊エピゴノイのリーダーだったのだ。


「お前があん時のふざけた妨害野郎ってわけか。」

「ゲレンツキーだ。サリア・へラクロス、脱獄及び不法侵入で逮捕する。」

「・・・ふざけるな。お前らのせいでマキナもアルティネもみんな・・・今更どうこう言ってもしょうがないな。」


サリアは強く握り拳を絞めたが大きく深呼吸して落ち着いた。ゲレンツキーはニヤリと笑い近付く。


「なかなか物分かりのいいな。さぁ、大人しくしてもらおう。」

「勘違いするなよ。」

「?」

「お前には言葉で分かすつもりはない。約束したからな。邪魔した奴らは絶対殴るってな。」

「やってみろ。」


ゲレンツキーは余裕の笑みを溢すとマスターズの時よりも大きな水の刃を大量に生成した。


「あの時の私とは違うんだよ!君は例え死んだとしても俺は罪に問われない!」


ゲレンツキーが笑って水の刃を飛ばすとサリアはゲレンツキーよりも大きな炎の拳をゲレンツキーよりも多く生成した。


「な!?」


ゲレンツキーはとっさに刃を放ちながらショットガンを撃つが刃は全て蒸発しショットガンも破壊された。


「お前らだけが強くなっていると思うなよ。私達も日々成長してんだ。覚悟は出来てるか?まぁ、出来ていなくてもやるけどな。」

「ま、待て!上に掛け合って減刑してやろう!それで・・・」


ゲレンツキーがしょぼい命乞いをする前にサリアは炎の拳で残りの水の刃を全て蒸発させゲレンツキーを殴りまくった。


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」


サリアの連撃によって吹っ飛ばされたゲレンツキーは全身火傷と打撲で戦意喪失していた。そこにサリアが馬乗りになった。


「言っておくけど、あんた、あの時も今も雑魚だぞ。」

「は!?」

「オラァ!」


サリアはさっきよりも巨大な炎の拳を作るとおもいっきりゲレンツキーの顔を殴った。その衝撃で床が破壊されサリア達は下の階へ落ちていった。

そして、サリア達はヴィザル達と合流をするのだった。

次回予告

とうとう全員集合


「8時だよ!」

「全員集合~!」

「あれ?このネタ、以前しませんでした?」

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