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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
103/406

戦いは工夫次第

前回のあらすじ

ヴァンガスvs.エリウス&アクタル戦 開幕


「まさか、これ全員分やるのか?」

「一応そのつもり。」

ヴァンガスがエリウスとアクタルを相手にしている時


エウリアは研究所の廊下をひっそりと進んでいた。


「ここ、どこよ?マキナはどこにいるのよ?」


エウリアがぶつぶつ言いながら歩いていると後ろに誰かがいることに気付いた。つけられていることに気付くとすぐに近くの部屋に隠れた。


「あら。意外と気配に敏感なのね。」


部屋に隠れると外から女性の声が聞こえてきた。すると、扉が少し開きそこから何かが入ってきた。それをよく見ると手榴弾だった。


「嘘でしょ!?」


エウリアが慌て出ようとするが手榴弾はすぐに爆発した。しかし、手榴弾からは火薬や破片ではなく謎の粉が舞いエウリアにふりかかった。


「え?何これ?」

「どう?驚いた?」


飛び出したエウリアの前にはぴっちりとしたラバースーツを着たエルフの女性がいた。しかし、フロントチャックを下ろし、V字に開いた箇所から豊満な胸やへそといった素肌を大胆に露出させていた。


「・・・」

「何?」

「・・・変態だー!」

「ちょっと待ちなさい!」


彼女を見たエウリアはすぐに下がると魔法で攻撃しようとした。しかし、何も出ない。エウリアは何回か魔法を放とうとするが魔法が使えなくなっていたのだ。


「え?何これ?なんで使えないの!?」

「さっきあなたにかかった粉。あれはある島にある魔法を阻害する特殊な火山灰を私なりに調合して作った魔法阻害薬“ホウライ“よ。」

「何よそれ・・・」


エウリアは何度も魔法を撃とうとするが全然撃てなかった。仕方なく魔法を諦めると180°回転して全力疾走で逃げ出した。


「逃げ足速っ!」


エルフの女性はエウリアの早さに驚いたがすぐに追いかけた。すると、腰に携えていた2丁の光線銃を取り出すとエウリアに向けて発砲した。


「嘘でしょ!?あんた、そんな物も持ってるの!?」

「安心して!死なないから!当たっても痺れるだけだから!」

「それも嫌!」


エウリアはなんとかホウライを振り払おうとするが後ろから光線銃を撃ちまくってきた。もう逃げ切れないと思ったエウリアは再び反転すると持っている杖で光線を弾き返した。


「!」

「もう逃げるのは無し!疲れる!魔法が使えないなら他の方法で戦ってやる!私はアイアンガイアのエウリア・フェニシアよ!」


光線を避けたエルフに杖を向けると高らかに宣言した。するとエルフの女性も光線銃を構え直して高らかに宣言した。


「いい覚悟ね。私はゾディアックアルゴのリブリア!そして、これが相棒のアストライアーよ!」


リブラスは両手に持っているアストライアーを見せると再び光線を連射し始めた。エウリアは光線を避けながら物陰に隠れたりしてリブリアに近付いた。そして、杖でおもいっきりリブリアを殴った。リブリアはアストライアーで防御しながら下がると再び手榴弾を投げた。


「もうさっき見た!」


エウリアは杖をバットのように構えると手榴弾を打ち返した。


「嘘!?」


手榴弾はリブリアの顔に命中し、目の前で爆発したためホウライがリブリアにかかった。


「これであんたも魔法が使えないわね!」

「うん。使えないけどアストライアーがあるからあまり意味ないぞ。」

「・・・え?」


リブリアの発言に少し考えるエウリア。確かに出会ってからの戦闘は全てホウライによる魔法封じかアストライアーによる銃撃のみだった。


「・・・エルフなのに魔法使わないの?」

「一応、身体強化魔法は予め使っているけどそれ以外は基本これね。」

(えぇ・・・。エルフなのに魔法より武道って最近のカリスティじゃないんだから・・・)


エウリアはしばらくリブリアと睨み合うとすぐに逃げ出した。エウリアと睨み合っていたリブリアは逃げ出したエウリアに気付くとすぐに追いかけ出した。


「やっぱり逃げ足早っ!」


エウリアが角を曲がるとリブリアも後を追って曲がった。すると、方向転換していたエウリアが杖を振り上げてきた。リブリアはとっさにアストライアーで防御するがアストライアーを弾かれ手放してしまった。


(今!)


そのままエウリアは杖を構え直して再びリブリアを攻撃した。しかし、リブリアは紙一重で避けるとエウリアをタックルで吹っ飛ばした。そして、そのままエウリアに接近すると首を手刀で当ててエウリアを気絶させた。


「発想や工夫はいいね。けど付け焼き刃にやられるほど私達は甘くないぞ。」


リブリアはアストライアーを回収すると気絶しているエウリアを抱えてどこかへ消えて行った。

次回予告

お次はケン戦になります。


「これ、結構長くなる予感。」

「ちゃんと考えて投稿しよう。」

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