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僕の秘密と嘘……(5)

溢れ出ていた涙を拭い普通の自然な表情に戻れたあと、己丞君がデートイベント? というものをセッティングしてくれるという話になった。


「デートイベントってなに? ふ、普通のデート……とは違うの?」

少し恥ずかしかったけど聞きなれない言葉だったので気になり聞いてみた


「デートイベントというのは、二人が結ばれるためのフラグ……じゃなかった!きっかけを作っていくようなものだよ!!」

いつにも増して己丞君の熱量が早口とともに伝わってきた。


なんだがいつもの己丞君とは何か違う……?


そこに朱希が説明を加えてくれた

「要するに、二人の仲が深まるようなきっかけを作るってことでしょ。てか己丞、オタク出過ぎ」

己丞君への言葉も加えて……


「ってことはつまり、デートみたいなことをするってこと……?」


「まぁ、ようするにそういうことだね。」


……え、デート……

デートって何をするの?

どんな服を着てくればいいの?

どんな顔して悠雨と会えばいいの?


僕の中にはどうしようもない不安が募っていった


そう悩んでいると、己丞君と朱希がこんな提案をしてきた。

「今の感じで、悠雨に会ってみるって言うのが一番いいと思うんだけど、どう思う……?」


「それにはたしかに、己丞に賛成かも。いつも通りの格好だとデートっぽくならないし……、桜花はどう思う……?」


……え、この格好で会うの……。


「いや、無理だよ!!。悠雨にはまだ一度も僕がこんな格好をしているなんて言ったことないのに……。」


すると、朱希がいつもとは違く、僕の背中を押すようにこう言ってくれた。

「桜花!!、自分の全力で挑まないでどうするの!?ずっと悠雨のことが好きで、やっと気持ちを伝えられるかもしれないんだよ!!」


「僕、悠雨に変に思われないかな……?」

そう思われるって考えただけでも、怖い……。


「大丈夫だよ。私たち、いつから一緒にいると思ってるの?私だって、己丞だって、桜花を受け入れたんだよ。それなら悠雨もきっと受け入れてくれるよ!。それに桜花は可愛いし!!」


いつもの笑顔で僕を励ましてくれる朱希。

後ろで応援してくれている己丞君。


それのおかげで少し勇気が出た。

まだ、少し怖いけど勇気を出してみようと思えた。


「うん、まだ不安もあるけど……頑張って悠雨に気持ちを伝えたい!!」


やっと、そう思えた!そう言えた!

そういう気持ちでいっぱいになった。


「よし!! 言えたね!私も協力するよ~!!」


「自分もできる限り、やらせてもらうよ。」


笑顔でそう言ってくれる二人、それにつられるように

「二人ともありがとう!!」


多分、今までで最高の笑顔になっていた。




〜続く〜

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