表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

スキル獲得

エタるとおもったらエタらなかった…

 とてつもなく悔しい。あの後もう一回ゴブリンと戦ってみたけど、手も足を出なかった。

 ステータス上がったから行けると思ったんだけどな…

 とにかく今、俺に足りてないものがたくさんある。

 まず、一つ目は単純にステータスが低いことだ。

俺のステータスとゴブリンのステータスを見てみよう。


*=*=*=*=*=*=*=*=*






名前:カナヤ リオ

種族:??

職業:????

レベル:0

ステータス

HP:20/20

MP:0/0

力:23(D)

防御力:17(E)

素早さ:16(E)

器用さ:14(E)

魔力:0(─)

運:70(B)

スキル

なし

称号

異世界人

招かれしもの

耐えしもの

トレーニー

変人

慢心王

戦闘センスの塊


種族名:レッサーゴブリン

ステータス平均:26(D)

スキル:棍術



力は後もう少しで追いつきそうだが、そのほかのステータスは、2倍近く差がある。だが、これは今すぐに解決できるようなことでもない。とりあえず今は保留だ。

 次、2つ目は相手の攻撃を回避したり、受け流したりする力がないことだ。

 前回ゴブリンと戦った時は、辛うじて受け流すことはできていたが、相手の隙を作るほどのものではなかった。できれば次の攻撃に繋げられるレベルの受け流しをできるようになりたい。

 最後に三つ目だが、攻撃の破壊力、バリエーションがないことだ。これはステータスの力や器用度にも関係しそうだが、それよりも期待していることがある。

 それは


 ス キ ル の 存 在 だ ! !


 ステータスにスキルの欄があるのに気づいているだろうか?そう、もはや異世界ファンタジーの定番とも言えるスキルの存在に、俺はさっき思い当たったのだ。

 ということで、レイ先生にききにいこー!


 「れいせんせー、すきるってどうやっておぼえるのー?」


 「?テンションどうしたの?まぁ、いいわ。スキルというのは、普通に生活していたら得る可能性はほぼゼロなの。極限状態に置かれたり、濃度の高い経験をしていると覚える可能性があるわ。だから、スキルを普通の人間が覚えるのは結構大変よ。」


 「えー…そうなんだ…じゃあどうすればゴブリンを倒せると思う?」


 「そんなに焦らなくてもいいと思うわよ。ダンジョンが開く後半年までに倒せるようになっていればいいもの。」


 「だけどやっぱり負けたままは嫌なんだ。それにこんなところで諦めてたらこれから先の戦いで勝てない。」

 

 「確かにそうね。そうだ!称号の効果はもう見てみた?強力な効果の場合もあるわよ。」


 称号に効果がついてるのか!早速みてみよう


 異世界人…この世界とは異なる世界から来たもの。称号、スキルの取得速度上昇(中)

 招かれしもの…この世界の住人から招かれたもの。経験値取得量アップ(大)

 耐えしもの…防御力を10%アップ

 トレーニー…トレーニング後の疲労回復速度上昇(小)

 変人…突飛な行動を取るもの。精神強化(小)(この効果は称号に設定しなくても発動します。)

 慢心王…戦闘中に慢心し、最終的に敗れたもの。称号設定中、スキル「武器庫」を得る。

 戦闘センスの塊…戦闘に対し、一定以上の才能を持つと認められたもの。器用度10%アップ


 慢心王、武器庫…嫌な予感しかしないが見てみるか…

 

 「武器庫」…自分の所有する武具を手元に呼び出すことができる。レベルが上がると射出することもできる。同時に射出できる数に制限はない。


 いやアウトー!この称号は封印だな…


 というか、「異世界人」の称号、スキル取得速度アップついてるじゃん!これでスキルをゲットできるかもしれない…!ということで称号欄に設定しとこ。


 「なにかいい称号があったみたいね。」


 「ああ、異世界人って言う称号で、スキルの取得速度が上昇するんだって。」


 「今のリオにお誂向きね。」


 「ああ。これからまたゴブリンと戦ってみるよ。」

 

 「そう。頑張ってね。」



*=*=*=*=*=*


 俺はゴブリンと対峙する。相変わらずの威圧感だ。前回戦ったやつと同じ個体なのだろう。俺の方をを見てニヤニヤと笑っている。


 、、、悔しい。絶対に今日、スキルを取るぞ!

今回、俺が欲しいのは格闘技的なスキルだ。だから、出来るだけ相手の攻撃を受け流しつつ攻撃をしていきたい。


 なんてことを考えているとゴブリンが動き出す。

 

 ゴブリンの攻撃が迫る。棍棒が上から振り下ろされる。


 俺は横に一歩ずれ、避ける。


 棍棒が地面に当たりものすごい音がするが、怯まず、ゴブリンの顔を殴る。


 だが、ゴブリンは少しよろめくが、すぐに次の攻撃に移る。棍棒よりも体を使った方が当たると判断したのか、棍棒を投げ捨て、殴りかかってくる。


 ゴブリンの蹴り技。俺はどうにかして避けようとするが、避けきれず、腹にモロに食らってしまう。


 痛みで視界がチカチカする中、考える。


 (何かゴブリンに追いつけるものはないのか?

そうだ!力のステータスはほとんど差がなかった筈だ。単純な力勝負に持ち込めればチャンスはあるかも知れない。)


 そこにゴブリンが追撃してくる。俺の顔を狙う拳。その拳と合わせるように己の拳を突き出す。


 ビリビリビリッッ!


 腕にものすごい衝撃が走る。防御力が低いせいで増えるダメージが代わりに衝撃となって現れるのだろう。だが、今、確実に相手の攻撃を防げた。


 ゴブリンは急に自分の攻撃が防がれたことに驚きを隠せていない。だがすぐに持ち直し、蹴りを入れようとする。


 その攻撃に俺も合わせる。


 「ぐっ…」


 やはり、蹴りの方が威力が高いのだろう。足に来る衝撃がさっきとは比べ物にならない。


 俺が苦悶の表情をしているのを見て、ゴブリンは醜悪に顔を歪める。そして俺の腹めがけてパンチを入れる。


 俺も合わせようとするが、足が痛く、力が乗り切らなかったようだ。そのまま軽く吹き飛ばされる。


 (またダメなのか…?攻略の糸口を見つけたと思ったのに…。)


 半ば気持ちが折れかけていたのだろう。そのまま、ゴブリンの追撃を受けようとする。


 でもこの時、俺はこのアナウンスを聞いて、希望を取り戻した。


 ピコン!


 スキル 近接戦闘(拳) Lv.1 を獲得しました。


 


 


 








やっぱり書くの楽しいですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ