PSALM
散文詩です
虚ろな時の底
おぼろげな記憶
森は雨
気だるい午後の薄明
様々な貌
昏い薄暮
微かな歌声
剥き出しの肩は柔らか
黒髪は艶やかに広がる
吐息と微笑
眠りに陥るほんの数瞬前
心地好い温もり
君は知っているだろうか
沈黙が如何に饒舌であるかを
闇が如何に輝きを孕んでいるかを
すべてが無へと滑り落ちて行く間にも
そこにははかない夢が螺旋を描きながら
小さな希望を瞬かせるのだということを
この雨催いの千年紀に
祈りは連祷となり
あまたの星々を超え
天界へと届くのだろうか
この雨催いの千年紀に
10秒でよめましたよね?