第0話 『その設定、凡庸につき』(※読み飛ばし可)
不定期更新です、ご容赦ください。
※本ページは設定紹介となっております。読み飛ばしても構いません。
【人物紹介】
◆本来世界
・倉井肇
男性 五二歳
本作の主人公。
アルマーニを着こなす壮年の男性であり、元の世界では友人が起こした企業の専務を勤めていた。
茶目っ気に溢れているが根はクソ真面目で、決めたことは必ずやり遂げようとする精神性の持ち主である。
テロリズムに倒れ、本来世界からシャンバラ世界へと転移させられた際に、身につけていた一張羅とビジネスグッズが凄いことになってしまう。
・依田
男性 二四歳
本来世界で倉井が勤めていた企業の社員。
倉井の薫陶を受け、着実に社会人として成長中。
◆シャンバラ
・サイ(Sigh)
女性 一六歳
本作のヒロイン。白髪ボブに赤目。体型はやや豊満。
シャンバラで忌み嫌われる生まれの少女。
諦念に塗れた生気の薄い瞳を持つ、どこか人形のような姿をしている。
生い立ちゆえの苦労のせいか、どこか死に急いでいる気配がある。
・アリーシャ・ル・カリアケルス
女性 一七歳
カリア・ケロス連合王国の第一王女。
王族の中では比較的聡明で、ゆえにこそ疎まれ、後ろ盾のない危うい立場に立たされている。
『争い』の世紀の中で、他種族間の平和を目指す数少ない指導者層のひとり。
【世界設定】
◆本来世界
・本来世界
倉井が本来生きていた世界。
読者の見る現実世界と酷似しているが、より過酷であり、かつ基準時代はやや未来のこととなっている。
・リデンテックス
倉井が専務を務める新進気鋭のIT企業。
震災不況を生き延びて、国内有数の大企業となりつつある。
◆シャンバラ
・シャンバラ
神に守られ、神の意思によって運営される多民族世界。様々な種族に溢れ、本来世界よりやや遅れた文明が維持されている。
現在は『争い』の世紀――戦争によって世界の進化を方向付けるフェイズの最中にあるという。
・カリア・ケロス連合王国
二つの小国が統一され、対等な形で併合された“特殊な”王国。
竜人族と人族両方の血を受けついだ王家によって統治されているが、最近では政治的な不和も多い。
・“帝国”
シャンバラ最大の国家勢力。
亜人排斥主義が横行しており、人族の単一世界を形成すべく多方面に国軍を展開している。