バベルの世界「愛人」
のほーー!また評価ポイントが上がっておりましたヽ(*´∀`)ノ
私の文才の無い小説を評価&読んで頂き有難う御座います。
これからも、皆さんが楽しめる様な小説を書いていきまっすヽ(´▽`)/
アアル区域で起きた騒動の後、いつもの様に
アジトに戻っているが、いつもと違う風景が
目に入る。
それは、先程アアル区域で起こった
バベル暗殺未遂事件!
その実行犯の山猫一族族長の娘
リー・リーボンスとその従者、
ツヴァイがボスの前で片膝を立て跪いている。
「私達は、貴方の盾と成り剣と成り御身に全てを
捧げ忠誠を誓います」
「誓います」
「………」
「そして貴方の子を孕みたい所存です!」
「所存です」
「…お、重いねぇ」
ボスの顔が引き攣り相当、困っている。
まず、何故このような事になっているか説明しよう。
ボスに完膚無きまでやられたリーが最後の言葉で
ボスの子供を産みたいと言い、バベルが面白がって
助けようと言いだしたのだ。
そのお陰で俺がポーションを買いに走らされた。
ツヴァイは、ポーションを2本使いリーは7本も使用し
何とか一命を取り留めた。
そして今の状況である。
「強者の子を孕む事は、我等一族の掟です。
ですが、私は純粋に貴方に惚れたのです!
女の私に対しても一切の躊躇も無い攻撃に
洗練された殺しの技術…そして何より貴方に与えられた
痛み!!まさに快楽の極みでした」
あっ、この女ヤバイわ。
あのボスが尋常じゃない程、引いてる。
「…いやぁ…もうちょっと身体を大切に…」
おっ!?ボスが大分テンパって来たな。
ありえない事、言ってるぞ。
「私達では不服ですか?自慢では無いですが顔と
身体には自信があります。
もし他にボス様が懇意に思っている方が居れば殺し…
愛人でも構いません!何卒!!」
おい!今、殺しって言ったぞ!
しっかり聴こえたからな!
でも…傍から見たらスゲー羨ましい光景だよな。
リーは褐色肌で引き締まった身体に
似つかわしく無い大きな胸。
顔だってキリッとしててメチャメチャ美人だし。
もう1人のツヴァイは、リーより髪が
短く多少幼く見えるが
相当可愛い部類に入る。何より可愛いのに
何処か凛としている。
胸はリーよりも劣るがスタイルは超一流だと思う。
個人的には、ツヴァイの方が好みだ。
リーが相手だと色々食われそうだしな…。
そんな美人2人に迫られるなんて世の男共が血の涙を
流しながら羨ましがる光景だ。
「愛人ってぇ…別に、そこまで…」
「何を言いますか!!貴方の様な強者が愛人の1人も
居ない事の方がオカシイのです!
それ程の力があれば、女なぞ思いのままなのですよ!」
物凄い真剣な顔で物凄い事言ってるな、この女は。
流石のボスも余りの剣幕にタジタジだ。
「そんなに子供が欲しければ俺が…」
「断る!!」
「お断りします!」
バベルの申し出を物凄い速さで断る2人。
それが相当ショックだったのか泣きながら
壁を殴っている。
流石に哀れだな。
励ます序でに、ちょっと疑問に思った事でも
聞いてみるか。
「あのさ、ボスって明らかに好意とか苦手じゃね?」
ボスを何となく見てると自分に対しての好意を
苦手と言うか何か避けている感じがする。
普段は冷酷無比で感情が有るのか疑いたくなる時も
あったけど、リオーネの時や今回のリー達の時だって
明らかに動揺している。
まぁ、いきなり子作り宣言してるリーは仕方ないが…。
「ほ~、結構よく見てるんだな。」
バベルは意外そうな顔をして煙草に火を着ける。
「確かに、ボスは好意を避けている点がある。
だがなぁ、それも仕方ないだろ?俺達の仕事が仕事だ。
恨まれる事はあっても好かれるなんて滅多に無いからな」
「あー、確かに、そうだよな」
「だろ。だからボスは恨まれたり嫌われたりするのは
平気だが、真正面から好意を寄せられるのは
慣れて無いんだ」
成る程!そー言う事だったのか。
「……失う恐怖も知っているからな…」
ボソッと俺の耳にも聞こえない様に小さく呟く。
「んっ?何か言ったか?」
「いや、別に。とゆーか、まだアイツ等
イチャついてんのか?」
ボス達の方に顔を向けるとボスが壁際まで
追い込まれている。
そして、リーとツヴァイは胸をボスに押し付けながら
ボスが如何に素晴らしいかを力説している。
あのボスが追い込まれてるなんて、笑えるな。
ガストラも京香もニヤニヤと悪い顔をして全然助ける
気配が無い。
「私は貴方の子が欲しいのです!!夜伽を!!」
「欲しいです」
「…子作りは、ちょっと置いといて…」
「では、愛人に!!後、置かないで下さい!」
「い、いや…だから…」
うーむ、ボスの口調が変わっているな。
戦闘時と違って本気で切羽詰っている感じだ…ウケる。
「もうボスの部下って事で良いんじゃないか?」
「ちょ!?」
バベルの言葉に驚愕の表情をするボス。
「埓が空かないからな。それに、こーんな美人で
強い女が手に入るなら万々歳だろ?
調度、ウチには女が居ないからな、ハッハッハッ!」
「アッハッハッ……ハッ!?」
ガルとバベルの肩に腕を掛けて来る京香。
眼が全く笑っていない。
「きょ、きょ、京香…ハッハッ…ジョークだ…。
お前みたいな美人な部下が居て俺は…し、幸せだぞ。
よ、よし!金を払う!だから痛いのは勘弁してくれ…」
「きょ、きょ、京香…今日も美人、だぜ?
め、飯でも奢ってやるよ!給料も入ったし…」
「表出ろ。後、ガルちゃんは何で疑問形なんだよ?」
ぎゃあああああ~と断末魔を上げながら
引き摺り出される
バベルとガルを尻目にリーはボスに詰め寄る。
「ボス様!!」
「ッッ!!」
「あの男が言った様に部下でも結構です。
但し!今は!です!
後々、夜伽をして頂き子を孕ませてもらいます!
勿論、いつでも手を出してくれても大丈夫ですし、
むしろ歓迎ですので」
「私も宜しくお願い致します」
「りょ…了解…です」
憔悴仕切っているボスの口から絞り出すかの様な声で
本日美人さんがボスの部下になったのである。




