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異世界ブローカー  作者: 伍頭眼
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バベルの世界「情勢」

「えっ!?魔王居るの!?」


現在、防犯機器を設置し終わり俺が、この国の

現状を説明中である。


「居るぞ、と言っても魔族領だから

 此処から、かなり離れた所だけどな。」


魔王が統治している魔族領『アップグルント』

此処から遥か北にある国で100年程前まで

隣国と戦争をしていたが、今では終戦し

比較的平和になっている。

勿論、魔王が居るぐらいだから勇者や賢者、

冒険者ギルドも商人ギルドもあるし

エルフなんかも居る。

そんな説明をしているとバベル達はポカンっと

して口を開けていた。


「完全にファンタジーだな…これは、

 やりがいがある仕事になりそうだ。」


ニヤニヤっと笑うバベルを無視し、

この国、ファルシア大国の説明をする。


「俺達が住んでいるファルシア大国は、

 5つの小さな国の集合体だ。

 場所によっては、ファルシア連合国とも

 言う。

 他の国とも交易が盛んだぞ。

 さっき渡した魔光石も、その一つだぜ。

 国自体は結構、潤ってはいるけど

 やっぱり歪みが出るもんでよ。

 それがスラム街アテゴレ地区って訳だ。」


光が強くなれば、その分、影も生まれる。

国に金が落ちれば、やっぱり貧富の差が出るよな。

すぐに対策してれば、こんな事にならなかったかも

知れないが、残念ながら国の上層部は利益と利権で

頭が一杯。

おまけに今の王が体調を崩したのをキッカケに

裏では覇権争いまで起こってるって噂だ。


「で、アテゴレ地区は、どんな感じなんだ?

 実権を持っている奴とかいるのか?」


「ああ、四獅王って呼ばれている4人の

 獣人が実権を握っている。

 アテゴレ地区に住んでいる者達は、

 どれかしらの縄張りに住んでいて

 場代を払っているからな。」


俺やシドが住んでいる孤児院も四獅王の一人

コーネル・ガウンと言われている獣人の縄張りだ。

なのに、バベル達がコーネルの下部組織だった

バルド達を潰しちまったから実質、死刑宣告を

受けたと同じ状況だ。

アテゴレを取り締まる王都直轄の騎士団は、

基本、貴族の出だからスラムなんて配属されないし、

そもそも金持ちのボンボンが四獅王を相手に

出来る訳ねぇしな。助けを求めても意味無し。

だから、騎士団管轄の兵士共が基本配属

されるが、その兵士達も汚職塗れで役に立ちゃしねぇ。


「なるほどな、スラムってのは何処に

 行ってもドロドロか。

 これだから、楽しいんだ。」


「しかも~、四面楚歌だしねぇ。」


「うふふー、騎士団に勇者とかも居るんだ!

 それに何処に行っても敵だらけ!

 腕が鳴るわー!」


ゴキっと指の骨を鳴らす京香の隣で、ガストラは

怖いっす!と言い冷や汗を流していた。

まともそうなのは、ガストラだけか?


「大体の事は、解った。

 後は、現地で調べるとしよう。各自

 アテゴレ地区に行き状況を確認する。

 それと、孤児院にもいくつか警報装置

 を仕掛けておけ。」


「は!?馬鹿言うな!孤児院に、あんな

 あぶねぇ物仕掛けるつもりかよ!!」


「あくまで、防犯だけだ。地雷は

 仕掛けたりしないから安心しろ。」


それなら、いいか。

あんなもん仕掛けたら子供達が怪我しちまう。

ホッと胸をなで下ろした。


「じゃあ今から現地ね…ねぇ…バベ、

 あのさ、相談とゆーかお願いが

 あるんだけどー。」


京香が、オズオズとバベルに擦り寄って行った。

何故か、ガストラもソワソワしている。

その姿を見てバベルは笑いつつも眉間にシワを

寄せている。

初めて評価頂きましたヽ(・∀・)ノ

感謝感激ですヽ(;▽;)ノ有難うございます

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