バベルの世界「防犯」
バベル達は、拠点の強化の為に異世界から様々な
物を大量に持って帰って来た。
何でも、ボウハン?と言って未然に侵入者や敵を
撃退する為らしい。
「すげぇ…見た事ねぇ物ばかりだ。」
ガルの前には、バベルの世界の品々が並んでいるが
何を、どーやって使うのか見当もつかない。
「な、なぁ…どーやって使うんだ?」
「あー、そっか!ガルちゃんにも
教えないといけないよね!」
「そうだねぇ~、しっかり覚えてねぇ。」
そー言ってボス達による説明が始まった。
防犯カメラと言う建物を無人で監視する機械。
光で侵入者を発見する物や大音量が鳴る物など
バベル達の世界では一般的らしいが俺からしたら
摩訶不思議すぎて頭が付いていかない。
特に、地雷と言う兵器を大量に持って来てた。
「…ガルさん…地雷は、簡単に言うと
踏んだりしたら爆発して殺傷する
兵器っす。」
「踏んだら爆発って…マジかよ…。」
何っー物、持ってきてんだ!?
顔を青くしている俺に気付いて慌ててガストラが
説明する。
「あっ…いやっ…踏まなければ大丈夫っす。
それに、これは殺害目的じゃなくて
相手の戦力を削る対人地雷って物で…
今回は、踏んで爆発する地雷と踏んで足を
離した瞬間、爆発するタイプの2種類っす。
万が一踏んでも…まぁ…大丈夫っす!」
「悪魔の兵器ってぇ呼ばれているよぉ。」
何が、どう大丈夫なのか意味不明だし、
すげぇ物騒な名前が付いてる物なのは…何とか
理解出来た。
決められた場所を通らないと踏むよう仕掛ける
らしいのでルートを頭に叩き込む。
「ねぇ、バベ、よくこんな物、手に入れる事
出来たね。
これって、某国で試験的に作られてる物でしょ?」
「あぁ、I●S地雷か。ちょっとツテがあってな。」
これは搭載された振動センサーにより移動目標を探知し、
射程内の対象に向けて子弾を打ち出し排除する最新型の
地雷らしい。
他にも、M●●RSと言う無人兵器も手に入れて
来たようだ。
ガストラに聞いたら、あんな兵器は普通
手に入れる事は出来ないらしい。
じゃあ何でバベルは手に入れてるんだ?って
聞いたら、バベルさんですからって言われた。
一通り、説明を受けて解った事がある。
オーバーキルすぎだろ!!?
一体、何と戦うつもりだよ!
国でも相手にするつもりかっーの!!
「完全に…防犯じゃなくて迎撃っすね…。」
「俺は、臆病だからな。」
スラムの連中、潰しておいて何が臆病なんだ?
あと、これらの物を使用するには電気と
言う物が必要らしく京香がソーラーパネルと
バッテリー?って物を設置していた。
何でも光で電気を作る道具らしい。
バベルが、発光する石とかないのか?ファンタジー
なんだからと言っていたから、魔光石って
石を渡しておいた。
この魔光石は、ファルシア大国の交易品の一つで
少し地面を掘ると見つかる。
だから、この国は夜でも基本明るいんだ。
ボス達も、スゲェと言っていたが俺からしたら
そっちの物の方がスゲェと思うんだがな。
大体、作業が一段落したので、しばし休憩
しながら今後の活動を話合う事になった。
まずは、売り手と買い手を探す事。
情勢やアテゴレ地区の組織などを視野に入れて
行動すると決まった。




