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異世界ブローカー  作者: 伍頭眼
200/248

ガルの世界「中身」

復活!俺、復活!

やっと引っ越しやらなんやらが一段落しました(`・ω・´)ゞ

なので、異世界ブローカー復活です(笑)

長らくお待たせしてスミマセンでした!

さて、のっぺら坊と名無しの権兵衛と

言う殺し屋が仲間になった。

バベルの知人と言う事だが、間違い無く

只者では無いと思うのだが…。

一人の男は傘を頭から被っているので

顔は見えんし、もう一人の女も、どの

程度実力があるか解らんな。

パッと見では我々が知っている

弱い人間と何ら変わらない雰囲気なのだがな。


しかし…この世界には驚かされる。

技術の発展や生活水準。

何もかもが私達が住んでいる世界と違う。

魔法も無いのに此処まで発展するなど

考えられん。


それに人間もだ。

バベルは此処に存在する大半の人間達は

我々に勝つ事など出来ないと言った。

身体能力が違い過ぎるからな。

実際、ウィルが殴った馬鹿な犯罪者など

木っ端の様な者だった。


が、やはり例外も有る様だ。

バベル達に連れて行かれたパラべラムと言う

組織のトップに君臨する女性。

齢60を超えているであろう女性の

出で立ちでは無い。

話しを聞くと、あのボス達の元上官との事だ。


信じられるか?

あのボス達が新兵の様に緊張し叱責を

受けるのだぞ?

我々が手も足も出ない化物相手にだ。

親愛なるリヒト団長に後々聞いたら、

次元が違い過ぎる程、実力に差が

あるとの事だ。


一体、何なのだ!?この世界に存在する

人間達は?

大半は弱いと聞いたが、残りの半分は

化物なのでは無いか?

少なく見ても、サー・グランマの護衛達でも

騎士団隊長クラスの実力者だぞ。


自信を無くしそうだよ。


「どうした?レスタ。深刻そうな顔をして」


あぁ…リヒト団長…。

病み上がりで私を勞ってくれるなんて

何と部下思いで素晴らしい御方だ。


「…いえ…この世界の規模に驚いてしまって」


「そうだな。まさか、これ程とは思わなかった。

 私達が住んでいる世界と余りにも差が

 有りすぎる。信じられん事ばかりだな」


やはりリヒト様も同様の事を考えていた様だ。


「この世界は、ハッキリ言って危険だ。

 もし、バベル同様に我々の世界に

 行き来できる様になれば、あっと言う間に

 世界が、こちら側の人間達に支配

 されてしまうだろうな……。

 事実……たった4人の人間を放置しただけで

 国が一つ滅ぼされてしまったのだから…」


リヒトは力なく笑う。


「リヒト様……」


いかん!何か話題を変えなくては!

今のリヒト様には、この話題は重すぎる。


私が、アタフタしていると、グレイが

口を開く。


「そーいえば、僕達は何処に向かってるのかな?

 バベルは急用が出来たから、それも

 片付けると言っていたけど」


「バベルは、客の所に向かっていると

 言っていたぞ」


そう言っていた。

バベルの客か……間違い無く碌でもない

クズだろうな。

それに、のっぺら坊と名無しの権兵衛の

姿も見えない。

あの人間達は残りの仕事が終わったら

合流すると言っていたが。

……出来れば、これ以上こちら側の

人間を我々の世界に連れて来ないで

欲しいものだ。







それから程なくして、歓楽街の様な場所に

着いて全員下ろされた。

バベルが先頭を歩く。

何処も畏も人間だらけで先程、私達が

居た場所より人間の質が悪い。

酔っぱらいや、女に声を掛けている

ガラの悪い人間達。

煙草の匂いと酒の匂い。

怒号に叫び声。

治安が悪い場所など何処も変わらんな。


そうこうしていると、バベルが一人の

男性に声を掛けて一言、二言喋ると

地下に案内されて全員付いて行く。


地下に降りてバベルと喋っていた男が

入口の扉を開けると部屋に通される。

物が乱雑に怒れて、余り綺麗とは言えないが

此処で待てと言う事か?



5分程待ったであろうか。

別の扉が開き、5人の男達が入ってくる。


「バベルさん、御免ネ!

 急に、注文入ってしまってたネ!」


「いや、気にするな。

 張は得意先だからな」


チャンと呼ばれている男。

こいつが、バベルの客か?

にこやかな笑みを顔に貼り付けては

いるが、こいつが悪人だと言う事は解る。

うっすらと血の匂いがするな。

間違い無く人殺しだろう。


「…バベルさん?この子達、何ネ?

 新しい商品?」


「いや、俺の部下達だから気にするな」


「随分、ベッピン揃いネ!

 こちらで、雇いたいぐらいヨ!」


そう言ってケラケラと笑うチャン。


雇うとは随分な言い方だな。

言っておくが、私が本気でやれば、

チャンと言う男も周りの護衛達も

瞬殺出来るし、部屋の奥に待機している

連中も倒せる。

こいつ等は悪人だが、弱い人間側だ。

動きや気配が素人過ぎる。


「それで、どれだけ必要だ?」


「そうネ…天使が20に女神が30。

 それと中身入りが20だけど…大丈夫ネ?」


天使?女神?

それに中身入りとは一体?


「解った。ちょっと待ってろ。

 いつもの倉庫に連れてくる。丁度そのぐらい

 在庫があるからな。

 ガストラ付いて来てくれ。

 張は、そこの美人達と少し談笑でも

 しててくれよ」


「流石ネ!助かったヨ!

 ゆっくり待ってるネ」


そう言ってバベルとガストラが

部屋から出て行く。


「いやぁ~、しかし、バベルさん羨ましいネ!

 こんな美人さん引き連れてくるなんて!

 バベルさんの部下じゃなかったら、

 引き抜いてるヨ」


誰がバベルの部下か!?

と声を大にして良いたいのだが実質、

部下の様なものだ。

くそぅ……歯痒い…。


「あの…チャンさんはバベルと付き合いが

 長いんですか?」


私が奥歯を強く噛んでいると、ガルが

チャンとやらに声を掛ける。


「そうネ!結構長い付き合いヨ。

 お金稼げるのバベルさんの御蔭と言っても

 過言では無いネ」


「そうですか…やっぱり、バベルって

 凄いんですか?」


「凄いネ。財力も暴力も半端無いヨ。

 裏組織のボスやっててバベルさん

 知らない人居ない。

 けど、素性は一切解らないネ。

 まるで、幽霊ヨ」


この世界でも相当有名らしいな…あの男は。


「バベルさん敵多い。けど、誰も殺せない。

 敵対した組織いくつも潰されたネ。

 あの人に敵対する奴なんて大馬鹿ヨ」


くぅ…ムカつく!

我々は国を潰されたのだ!!


「やっぱり凄い奴なんですね…。

 それと、もう一つ聞いて良いですか?」


「良いヨ。答えられる事ならネ」


「さっきの…天使とか女神って?

 それと、中身入りって何ですか?」


ガルがチャンに質問すると、チャンの眼付きが

鋭くなる。


「…………何故、聞くネ?それ」


普通の連中ならチャンの気迫に

たじろぐだろう。

けど、ガルは常にバベルと行動を共に

しているからな。

その程度では負けんぞ。


「今後の勉学の為です」


「……ふふっ…面白い子ネ。

 中々、肝が座ってるヨ。それに、他の

 美人さん達も相当ネ。

 バベルさんが部下にするだけあるヨ」


チャンは煙草を咥えると火を着ける。


「隠語ヨ。天使が子共。女神が女性。

 中身入りは…臓器ネ」


薄気味悪い笑みを見せるチャン。


チッ!胸糞が悪い!

やはり人身売買か!

しかし…臓器って…そんな物どうするつもりだ?

まさか死体から剥ぎ取って売るのか?

だとしたら死者に対する冒涜だ!


「………臓器…」


ガルは低い声で一言呟く。

その顔は眉間にシワを寄せて怒りが

込み上げている顔だ。


「それって…生きてる人間の臓器だよな?」


「「「えっ!?」」」


ガルの言葉に私達数人が声を上げる。


生きてる人間!?

生きてる人間とは、どうゆう事だ!?

そんな事をしたら死んでしまうだろ!?


「そうヨ。人間は単体でもバラでも

 高く売れるネ。

 特に中身は新鮮なのが一番!

 バラで運ぶと色々リスクあるし、

 鮮度が落ちるネ。

 だから単体で運んで施設で全部抜くのが

 良いネ。はっはっはっ!」


「……当然…相手は死ぬよな?」


「死ねネ。けど、助かる命もあるヨ。

 移植を望んでいる者達、大勢居る。

 正規に待ってたら、とっくに墓の中ネ。

 だから私達居る。

 要は人助けネ。持ちつ持たれつヨ」


そう良いながら煙草の煙を吸い込むチャン。


イカれてる…。

私が想像していた事の100倍最悪だった。

ガルが顔を顰めているのは、こーゆう事か。

生きている人間から臓器を奪い売買するなど

神をも恐れぬ鬼畜の所業だ!

こいつ等からしたら生きていようが死んでいようが

金になれば、関係無い!

死んだものまで切り刻み私利私欲の為に

売り払うなど言語道断だ!!

人間など今まで気にもしていなかったが

流石に酷すぎる!!


他の者達も同様に考えているのか

怒りが滲み出ている。

平然としているのはボスと京香。

後は、チャン達だけだ。


「テメェ!!そんな事して何も感じねぇのか!?

 ぶっ飛ばすぞ!コラァ!!」


話を聞いていたウィンザーが今にも

チャンに殴りかかりそうな勢いで

一歩前に出る。

それを察知したチャンの護衛が前に出るが

その前に京香に止められる。


「ウィンザー、やめなさいって」


「けど!?こんなん…酷すぎるじゃねぇかよ…。

 生きてるのに……殺されて…死体も残らねぇ

 なんて………可哀想だ…」


ウィンザー…。

そー言えば最近あの子は人間達と

良く交流していたな。

孤児や奴隷からも少しずつ好かれている。

だから耐えられなかったのだろう。


「…バベルさんの部下にしては随分、

 初心ネ。

 けど、この世界では普通ヨ。

 貴方達もバベルさんの部下なら

 早く慣れた方が良いネ。身が持たない」


ガチャ。


空気が少し…いや、かなり悪くなった所で

扉が開きバベルが入ってきた。

私達は、一斉にバベルの顔を見る。

私達の瞳は、軽蔑、恐怖、憤怒に染まり

バベルも、それを察知したのか溜息を吐く。


「はぁ…そんなに睨むなよ。

 まぁ、良い。

 張、商品を倉庫に届けたから確認しろ」


「ははっ!助かったネ!」


そんな何事も無い様な会話をしている二人。

けど、私は……いや、殆どの者達は

見逃さなかっただろう。


チャンと会話をしている最中にバベルが

右手人差し指から【混沌の指輪】を

外す瞬間を…………。

 

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