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異世界ブローカー  作者: 伍頭眼
199/248

ガルの世界「変態」★

皆さん、お疲れ様ですヽ(・∀・)ノ

これから、2~3週間程引越し等で投稿が遅れます。

ネット環境が整い次第、また投稿を開始しますので暫くお待ちくださいヽ(;▽;)ノ


広い敷地に立つ豪邸。

この所有者は、サンディエゴで

名の知れた麻薬組織のボス、

ロバートの家だ。


麻薬組織のボスの家なので当然

警備は厳重。

マシンガンを所持した護衛50名と

番犬が10匹。

監視カメラや熱源システムまで

導入されている徹底ぶり。

そんな家では毎日の様にパーティーが

開催され賑わっている。


だが、今日は静寂が支配している。

物音一つしない。


後日、不審に思った知人が警察に

電話をし敷地内に入ると、護衛50名、

番犬10匹とロバートの死体が発見された。

特に護衛達とロバートの死体の損壊が

激しく顔の皮が剥がされ片耳が欠如。

四肢もバラバラに損壊され臓腑が

バスタブに全て遺棄されていた。


その余りにも凄惨で異常性が高い殺人は

敵対マフィアの犯行として報道規制が

掛けられた。

しかし、この事件を担当した刑事は

同僚に疑問を口にする。


「人間を50人も殺しといて、その場に

 一切証拠が無かった。

 相手はサブマシンガンで武装していたのに

 只の一発も撃っていない。

 そんな事あり得るか?もし、有り得るなら

 この殺しをした奴は人間じゃねぇよ。

 まぁ…世の中には知らない方が

 幸せな事もあらぁな」


と愚痴を零しながら遅めの朝食を取るのであった。







◇ ◇ ◇





「のっぺら坊よぉ」


「名無しの権兵衛です


サー・グランマが連れてきた二人組が名乗る。


挿絵(By みてみん)


この二人が例の人間か…。

見た目は………ヤバそうだな。

女の方は身長も小さいし華奢な感じで

一見、殺し屋になんて見えないんだけど、

なんかさ、左右の眼が違くね?

あれ、どうなってんだ?


もう一人は、ガッチリした体格で

身長も高い男なんだけどさ…顔が、

全然見えねぇし。

何より抜き身のナイフをチラつかせて

かなり危ない感じだ。


只、疑問に思う事がある。

バベルやサー・グランマが言う程の

連中なのかって事だ。

確かに、見た目はヤバそうだけど、

このぐらいなら俺達の世界にも

結構居ると思う。

それに、ボス達の様な凄みとゆーか

雰囲気が全然無いんだよな。

見た目を気にしなけりゃ一般人と

全く変わらない気配だ。


「久しぶりだな。のっぺら坊、名無しの権兵衛。

 今日は一段と変わった雰囲気じゃねぇか?」


バベルが一歩前に出ると、二人がバベルの

顔を見る。名無しは見てるか解らんが。


「あっれぇ?貴方、まだ生きてたの?」


「……………用件は何ですか?」


のっぺら坊って女は中々、辛辣だし

名無しの権兵衛は無駄話がしたく無い

感じだ。

なので、バベルが用件を告げると…。


「嫌よ。貴方、馬鹿じゃない?」


「私も、唆らないですね」


まさかの二人共、拒否!

俺が、どうすんだ?って顔をして

バベルを見ると満面の笑みを浮かべている。

何か打開策があるのだろうか?


「まぁ、そーゆうと思ってな。

 お前達が尻尾を振る餌を持ってきた。

 ……此処からは内密にして貰う為に

 婆、護衛を下がらせろ。

 テメェは……まぁ…気付いてんだろ?」


「私を誰だと思ってんだい?

 けど、最初は遂に耄碌したと思ったがね。

 未だに信じらんないねぇ」


あぁ…やっぱり、サー・グランマは

俺達が何者かって気付いてんのか。

当たり前か。

ウィンザーやビトーが隠していた事を

一瞬で見抜く程の洞察力だ。

バレない訳がねぇ。

一応、言っとくけど結構、上手く

隠してたんだぜ。


「あっらぁ~。随分自信があるのねぇ?

 さぞかし美味しいのかしらぁ?

 けど、これだけ期待させて不味かったら

 貴方、殺すわよ?」


「ふふっ、期待して良いぞ」


バベルが事もなさげに答えた後に、

サー・グランマの護衛達が部屋から

出て行く。

それを、確認するとバベルがガルに

話しかけた。


「ガル。帽子取って良いぞ」


「えっ?良いのか?」


俺が、そー言うとバベルは軽く頷いた。

なので獣耳を隠す為に被っていた

帽子を取る。

その瞬間、明らかに二人組の気配が

変わった。


「あら!?あらあら!可愛い子じゃない!

 付け耳に尻尾なんてレベル高いわ!

 ね!?名無し!」


「・・・可愛い」


んん!?何だ?何か寒気が!?


「くっくっくっ。付け耳…ねぇ」


バベルが更に愉快そうにニヤつく。

それが気に障ったのか、のっぺら坊の

眼付きが鋭くなる。


「そう睨むなよ。言ったろ?

 お前達には最高の餌を用意したって。

 ガル。悪いが、ちょっと耳を触らせて

 やってくんねぇか?」


「はぁ!?ヤダぞ!獣人の耳は親しい奴しか

 触らせちゃあいけないんだ!

 それに、敏感でくすぐったいんだよ!!

 だから、絶対に駄目ひゃあああああああ!」


不意に二人組がガルの耳と尻尾を

触ったのでガルが奇声を上げる。

しかし、そんな事、お構いなしに

触り続ける二人。


「えっ?」


「……えっ!?」


ガルの身体を触っていく内に眼を

見開き驚きの声を上げる二人。


「ちょ!ちょ!?ちょ!?えぇ?

 ガルちゃん?ガルちゃんって言うのよね!?

 お姉さん聞きたい事があんのね!

 この耳!?この尻尾って……さ」


「「本物……じゃないよね?」」


のっぺら坊と名無しの権兵衛の

鬼気迫る様な声がハモる。


「でぇい!?テメェ等いつまで触ってんだ!?

 後、名無しって言ったか!?

 テメェ尻尾触りながらドサクサに

 尻触ってんじゃねぇよ!!

 本物だよ!!獣人なんだから

 当たり前だろうが!!」


ガルが叫ぶと二人の手が止まり一斉に

バベルの顔に振り向く。


「本物の獣人だよ。因みに此処に居る

 美しい女性も獣人で、この二人は

 ダークエルフだ」


バベルが言うと周りの連中も帽子を取る。

それを見た二人組が完全に固まり、

サー・グランマは頭を抱え溜息を吐く。

同時にバベルが今までの経緯を説明する。


この世界とは別の異世界が存在する事。

そこには剣と魔法が主流で獣人、亜人、

エルフや騎士団が存在する事。

バベル達は、俺達の世界で暴れ周り

国を一つ支配した事。


ざっくりだがサー・グランマと

のっぺら坊、名無しの権兵衛に説明した。


「糞餓鬼の話しが本当……いやぁ、

 本当も何も眼の前に居るからねぇ。

 確かに、これが公になっちまったら

 確実に戦争だね」


サー・グランマが深い溜息をつく。

いくら戦争を裏から仕切っていると

言われていても流石に危険過ぎると

判断したのだろう。


サー・グランマが頭を抱えている一方、

残りの二人は小刻みに震えていた。

そして…。


「だあああぁぁらっしゃあああぁぁぁ!」


「しゃおらあああああああぁぁぁぁああ!!」


耳を劈く様な雄叫びを上げていた。


「異世界!?獣人!?本気で!

 マジで、あるの異世界!?あるのよね!

 だって眼の前に居るもん!!

 おっしゃああああ!

 おっしゃああああああああ!

 可愛いわ!素晴らしいわ!美しいわ!

 にゃああああああああああ!!」


「いやったぁぁぁあああ!!

 生きてて良かったですぅぅぅ!!

 獣人も亜人もエロフも居るんですよね!?

 うわぁぁぁ!殺りたい!犯りたい!!

 そこの、綺麗な金髪獣人お姉さん!

 一発どうです!?えっ?駄目!?

 じゃあ、そこの黒髪が可愛い獣人の

 女の子は!?えっ?ヤダ!?

 そんなら、ガル君は!?

 えっ?死ね!?けど、可愛い!

 最高でええええええええすううう!!」


二人が壊れた。

そして、解ったんだが、この二人は

変態だ。しかも超ド変態!


「バベルゥゥアアアア!

 この仕事やるわ!!絶対にやる!

 異世界よ!?異世界!!

 ひゃはははははははははは!!

 最高!こんなに血が滾るなんて

 何十年ぶりかしらぁ!

 獣人に亜人!エルフ!絶対に

 手に入れてやるぅ!

 邪魔する連中は全部、殺してあげる!」


「ぎゃははははははははははは!

 最高過ぎです!

 ワクワクが止まらない!

 ドキドキが止まらない!

 好きに暴れて良いんですよね!?

 獣人って強いですかね!?

 亜人は!?向こうの人間はぁ!?

 楽しみですぅぅぅぅぅぅ!」


鬼気迫るとは、この二人の事を言うのだろう。

あまりの様にリヒト達もドン引きしている。

京香達も苦笑いだ。

だが、それも束の間…。


「仕事を頼むつもりだっだが……。

 やっぱり辞めようかなぁ。

 俺、殺すとか言われちゃったしなぁ」


邪悪な笑みを浮かべながらバベルが

そんな事を言うもんだから、さっきまで

狂喜乱舞していた二人が停止する。


「それに、お前等だと俺の指示に

 従わねぇだろうしな。

 そんな連中、連れて行っても無駄だしぃ。

 やっぱ、この件は無しで…」


「待って!待って!待って!待って!

 待って!待って!待って!待って!」


「ちょ!ちょ!ちょ!ちょ!ちょ!」


のっぺら坊と名無しの権兵衛が、

それは、もう綺麗な土下座をする。


バベル…根に持ってたんだなぁ。


「ラド・バベル様!私、のっぺら坊は

 本日を持って貴方様の忠実な部下です。

 どんな仕事も必ず完遂し邪魔者は

 排除致します!」


「私、名無しの権兵衛も、のっぺら坊

 同様に忠実な部下になる事を誓います。

 必ずや御役に立つ仕事を致します!

 貴方様の敵は我等の敵です!」


この二人にはプライドって物が無いのか?

後ろで見ているサー・グランマが盛大に

溜息を吐いてるぞ。


「ふふっ、解った。約束だぞ?

 俺が約束と言ったからには破るなよ。

 意味は解ってるよな?」


「「御意!!」」


こーしてバベルの世界で、のっぺら坊、

名無しの権兵衛と言う殺し屋達が仲間になった。

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