閑話 「貴族様と国王様」
一体全体何が起こっているんだドキドキ((〃゜艸゜))ドキドキ
ほんの、この前までブクマ数は100人にも満たなかった間に…(o ̄∇ ̄o)
いつの間にか100人を突破し140人…素晴らしい、素晴らしいですぜ!皆様!
誠に!誠に有難う御座います!!
ひんなに嬉しい事は無いです!!最高です!
これで皆様も外道系主人公の仲間入りですぜヽ(´▽`)/
共感してくれる方々が、こんなに居るとは!!うははは(笑)
嬉しいですぅぅぅぅぅ!
これからも是非、宜しくお願いしますヽ(;▽;)ノ
バベル殿に契約を結びたいと言われ
6日が経った。
私は、とある部屋で暖かい飲み物を
飲みながら硝子が嵌めてある窓を見て
一息つく。
「偉い事になったなぁ」
本当に偉い事になった…。
バベル殿と契約なんて簡単に結べない。
私は貴族でバベル殿は凶悪犯。
しかも只の凶悪犯では無く元は国だった
場所を支配している犯罪者だ。
私だけの判断で契約なんて結べない。
とゆーか結んじゃ駄目だよね。
私も犯罪者の仲間入り…いや、そもそも
ファルシア大国は滅んでるんだから
バベル殿って犯罪者なのか?
だって法もへったくれも無いだろ。
もうバベル殿が法の様なものじゃないか?
一人殺せば殺人者、1万人殺せば英雄なんて
言葉があるぐらいだ…。
トンットンッ。
「モリリー様、失礼致します。朝風呂のご用意が
出来ております。先にお入りになりますか?
それとも、ご朝食になさいますか?」
ノックをして優雅な所作で私が居る部屋に
入ってくる3人のメイド達。
「あ、あぁ。有難う。
では、朝食から頂こうかな」
3人共、実に美しく麗しい女性だ。
バベル殿が私の身の回りの世話をさせる為に
よこした女性達。
手際良くテーブルに料理を載せていく。
相変わらず…なんと豪華な朝食だ。
ふわふわの白パンが3つ。
目玉焼きが2つ。
良く焼かれた腸詰めが3本。
何か解らんが信じられん程美味いスープ。
シャキシャキと歯応えが心地良い新鮮な野菜。
氷が入った綺麗な水。
そして、一度しか食べた事の無い氷菓。
全くもって信じられん事ばかりで
驚き疲れた。
この様な朝食、王族でも食べれんぞ。
そんな物が此処では普通に出てくる。
朝食に舌鼓を打ち完食。
はぁ…美味すぎる。この味を知ってしまったら
元の食事が辛くなるだろうな。
さて……ふぅ…では風呂に行こう。
席を立ち大浴場がある場所に向かう為
部屋から出る。
そうすると2人の護衛に挨拶される。
「お早う御座います。モリリー様」
「大浴場まで同行致します」
「あっ、はい。有難う御座います!」
貴族の私が完全に敬語になってしまう護衛。
ガストラさんと京香さん。
元々バベル殿の専属護衛人なのだが私に
何かあってはいけないと言う理由で
このお二人が私に付いてくれる。
非常に頼りになる護衛だ。ホントお疲れ様です。
京香さんは鬼神のダガールを倒す実力だし
ガストラさんも数多くの武人を殺害している
実力者。
なんか護衛とゆーか傭兵とか殺し屋じゃない?と
思うが、そんな事は絶対に言わないよ。
それに、6日間一緒に居て喋ったりもしたけど二人共
非常に容量が良くて気が効くし、周りを見ている。
私が知らない事も沢山知ってるし楽しい。
京香さんとガストラさんと軽く談笑していると
最上階にある大浴場到着する。
「モリリー様。それでは、ごゆっくり。
我々は外で待っております。
何かありましたら、お声かけ下さい」
「有難う御座います。その…今日も中に?」
「はい。いらっしゃいます」
そうですか…居るんですか。
まぁ、最初は驚きましたけど、もう慣れましたわ。
私は、二人の護衛に頭を下げて大浴場に入る。
カララッ……カポーーン…。
何度見ても美しい大浴場だな。
床は全面大理石で大きな風呂は木材で出来ており
木の香りがする。
勿論、それ以外にも何個か大きい風呂がある。
だが、私が目指す場所は此処では無い。
私が目指す場所は…露天風呂!!
朝の風呂は露天風呂に限る!!足早に露天風呂を
目指し入口の硝子扉を開けると…。
暖かい朝日に照らされ新緑の木々が美しい。
少し冷たい風が身体を冷やすが、これも露天風呂の
醍醐味だ。
私は完全に露天風呂の虜だ…。いや、私だけでは
無い…か。
「あぁへぇえぇぇぇええぇ~~」
何とも間の抜けた声が聞こえてくる。
「…やはり、国王様ですか…」
「おぉ!ナルコスや!お主も朝風呂か?」
「はい。もう病み付きになってしまいました」
「儂もじゃ!今まで腰と関節の痛みで
苦しんでおったのだが此処に来てから
調子が良いぞ。ふほほほ!!」
スモーリー小国国王。
ロドリゲス・スモーリー12世。69歳。
温和な性格で国民達から親しまれているが
一方で威厳が無いと言われ他の小国や国の
王達からは下に見られている。
まぁ、当の本人は余り気にしない性格なのか
何処吹く風だ。
他の王達が、どう見ようが私は国王を
尊敬しているし素晴らしい王だと思っている。
「国王様。本当にご迷惑をおかけしました。
この様な場所で謝罪する事を、お許し下さい。
国へ戻りましたら、如何なる罰も甘んじて
受ける所存です」
「ほほほ!ナルコスは固いのぉ。今の儂は
王でも何でも無いわ。
何処の世界で裸一貫の王が居る?
今の儂は、バベル殿に招待された客人じゃわい」
「……しかし、大層、驚かれたのでは?
国民達も混乱したと聞いております」
「あぁ~…確かに寿命が縮んだのぉ。
閻魔殿、羅刹殿、修羅殿、夜叉殿が我が物顔で
国に侵入してきて儂を呼ぶんじゃから…。
マジ国が滅ぶと思ったわいなぁ」
そうですよね。あの者達が国に来たら
終わったって思いますよね。
いやぁ…バベル殿は滅茶苦茶で規格外と
聞いてましたが噂にたがわず規格外ですわ。
バベル殿との契約の件で一存では決められないって
言ったら、じゃ、国王も呼びましょう!って
言うんだもんな。
普通だったら絶対に有り得ないからね。
いくら小さいと言ったって小国の国王を
そんな丁稚を呼ぶみたいに呼ぶなんて…。
「しかし国にも民にも被害が無くて
良かったわい。
あの魔物達、驚く程紳士的でなぁ。
献上品を山の様に持ってきて貴族の様な
振る舞いをしとったぞ。
しかも、どれも見た事の無い様な物ばかりでな。
特に酒じゃ!あれは素晴らしい物じゃった。
あれ程の物を献上されては儂も動かないとの」
「……国王様…本心は?」
「あの酒、もっと欲しいんじゃ!!」
余談だが国王はドワーフの血が入っている。
なので、無類の酒好きだ。
「しかし、ほんに此処は恐ろしい場所じゃ」
「えっ?」
恐ろしい?天国では無くて?
私が困惑した様な顔をしていると国王が
苦笑いをする。
「ナルコスよ。此処の設備や建築物を良く
見たか?表面上の話では無いぞ。
どれもこれも高水準でドワーフの職人でも
簡単に作れる物では無い。
そもそも根底から発想が違う。
此処の民達を見たか?
肉屋の店主、売り子、酒屋の給仕、
何の変哲も無い者達だが……
良く訓練されている。多分、我が国の
兵士達より実力は上じゃ。
そして明らかに兵士と解る風貌の者達。
最初はファルシア大国が人間の手により
滅んだと聞いた時は与太話かと思ったが…。
ありゃあ、いかんわ。
全員、普通では無い。恐ろしい者達じゃな」
「……」
私は何も答える事が出来ない。
とゆーか絶句だ…。普段の国王様からは
信じられない程の洞察力。
瞬時に、この地が危険だと感じる危機能力。
今の国王様を見たら他の王達も驚く事だろう。
「ほっほっほっ!驚いたか?
伊達に国王なんてやってないんじゃぞ。
それぐらい解るわい。ほほ!
さて、のぼせそうじゃから先に上がるぞ。
あぁ、それとナルコスよ」
「はっ!!」
私は湯船から上がり片膝を着き平伏する。
「バベル殿との契約の件じゃがな。
許可する。
お主が責任を持って進めよ。
我が国と民達に被害が出ない様に立ち振舞え。
なぁに、所詮、田舎国王と貴族じゃ。
いくらでも尻尾振ってやるわい。
ほっほっほっ~~。
さぁて、今日も飲もうかの~」
………凄い御方だ。
何処の国の王が自ら田舎国王などと言う?
国民達の為にいくらでも尻尾を振ると言う?
威厳は無いかも知れない。
しかし、我が国王は自らの為では無く
国と民達の為に行動している。
貴方は立派な国王です。誇りに思っております。
バベル殿との契約の件!
被害が出ない様に私も、いくらでも尻尾を
振りましょう!!
お任せ下さい!国王様。
◇ ◇ ◇
「あぁ~ん、国王様ぁエッチですねぇ」
バベル殿との契約の件で、バベル殿が
待っているVIPルームに訪れると
国王様が沢山のうら若く美しい女性達を
侍らせていた。
「……国王様…しばき回して良いですか?」
握り拳に力が入る。
「不敬じゃー!此処に不届き者が居るぞー!」
くっ!国王様に対し、この様な事を思うのは
大変失礼極まりないと思うが言わせて欲しい。
このスケベ爺が!!
先程まで、立派な国王様と思い感服していたのに
薄い布を纏っただけの美しい女性達に囲まれ
鼻の下を伸ばしおって!!
しかも、滅茶苦茶、乳揉んどるやないかい!
羨ま……では無く!けしからん!!
私の感動を返せぇぇぇぇぇ!!
「ははっ、仲が宜しい事で」
バベルは、国王とナルコスのやり取りを
楽しそうに眺めている。
そして、その後、滞りなくバベルとの契約が
完了した。
「とまぁ、こんな感じで完了です」
契約が完了したバベルはニコニコ顔だ。
因みに契約内容は、こんな感じ。
※今後、バベル及びドラフ奴隷商会での
購入は全て金剛石で支払いが可能。
※ゲヘナが後ろ盾と成り、如何なる場合でも
ナルコス・モリリー及びスモーリー小国に
仇名す者、国家はゲヘナと敵対するものとす。
契約金とし月に必ず金剛石150キロを
収める事。
※戦力強化及び技術提供の為、2500人の
奴隷と2500人の戦闘員をゲヘナ側が
派遣する。
それ以上の人員は別途、金剛石が必要とす。
※ナルコス・モリリーがアトランティスに
訪れた場合、VIP待遇で全てのサービスが
無料になる。尚、護衛は最低でも30名
警護する事。
※他の貴族及び国家と契約しない事。
大雑把に言えば、こんな感じですね。
「バベル殿…本当に宜しいのですか?
私達の支払いは、屑石…失礼。金剛石ですよ?
余りにも、こちらが有利な様な気が…」
「いえいえ!そんな事はありませんよ。
貴方方からすれば、価値の無い物でも
我々には価値があるのですから」
手を組みながらニコリッと笑うバベル。
「しかしのぉ、バベル殿。本当にそれほど
価値があるのか?紅玉や他の宝石の方が
余程、価値があると思うが」
私も未だ信じられない。
金剛石など色も無く無色透明で
何の鮮やかさも無い。たまに、色付きも
出るが、それでも薄い色だ。
そして、兎に角、固く加工するだけでも
かなりの技術と金額が掛かる。
同じ金が掛かるなら真珠や紅玉などの
方が良いと思うのだが。
「価値が有りますね。間違い無く。
私は異国出身なのですが、これだけの
金剛石が採掘されれば虐殺が始まります。
ましてや、それがゴロゴロと出たとなれば
確実に戦争です。
我々の住む世界では【ブラッド・ダイヤ】と
呼ばれる程ですから」
「「………」」
せ…戦争ですか…。バベル殿達から見れば
それだけ価値があると言う物なのでしょう。
しかし、それなら何故…。
「何故、実力行使で奪わなかったのじゃ?」
私が疑問に思った事を即座に質問する
国王様。
私も、そう思う。
バベル殿達の実力と軍事力なら面倒な
契約などせず理由を付けて侵略した方が
早いと思う。
「はっはっ!私が巷で、どーゆう風に思われているか
解りませんが、その様な事は致しません。
あくまで私は人売り。商売人兼仲介人です。
我々に危害を加えない限り、皆、お客様です。
ですが…二つだけ注意事項がありますね」
注意事項…契約書に書かれている事ですね。
※不当な吊り上げ交渉の禁止。
これは、あれだな…。要は金剛石を出し渋ったり
金剛石を餌に有利な条件をするなと言う事だろう。
そして、もう一つ。
※こちらに危害が加わった場合、裏切り行為と
みなし即刻、契約は白紙。
スモーリー小国を焦土とす。
焦土……そうでしょうね。彼らは比喩でも
何でも無く国王様や私が居る国を焼け野原に
するでしょう。それが出来る組織だ。
「心得ております。バベル殿、今後も良い
関係を継続していきましょう」
「こちらこそ、宜しくお願い致します。
ほかに何か御相談や御質問はありませんか?
既に契約が完了しておりますので、
なんなりとお申し付け下さい」
「あっ、いえ、私は特に。国王様は、どうですか?」
「うむ。儂も今の所無いな。じゃが何かしら
厄介事が出て来ると思う。
その時は、バベル殿にご協力して頂きたい」
「畏まりました。特に荒事はお任せ下さい。
確実に、迅速に処分致します。
それでは、今宵もお楽しみ下さい。お客様方」
この契約が正しかったのか私は解らない。
しかし、敵対せず契約書に書かれている金剛石を
収めれば、私達の国は安泰なのかも知れない。
ゲヘナと言う武装組織が後ろ盾になり…。
それを率いるバベル殿と言う悪魔が居るのだから。




