はじめの一手
はぁ、今日も、これと言って何か起きるわけでもなく一日が終わろうとしている
僕の名は、高坂 幸知 特にこれといった特技もないただの高校2年生だ
特技というわけではないのだが、そうだな。僕は歌がひとより少し上手いぐらいだ
中学生のころまでは、合唱部に所属していて、それなりに周りの人と息を合わせ、県大会出場を目指して頑張
っていたことがある。その時に、合唱部の先生から「君は綺麗な声をしているね。」と言われたから、自分でそう思っているだけで、先生のお世辞だったのかもしれないが( ´∀` )
まぁ、とある事情があって大会に出れなかったのだが...
...なぜ僕は自分のことをこんな風に述べているのだろう?
まぁ、いいか!
さてと。さっさと家に帰って 、ダラダラするぞ!
そう思い、教室から出ようとした際に声がかかる
???「こーさかー、なに帰ろうとしてんだー?例のこと忘れてないだろうなー?」
ふと、振り返るとその声の主は、同クラスでいじめっこで有名である剛田 弘であった
「おいおい、まさか帰ろうとしてたのか?いいのか?あいつがどうなっても?」
剛田はにやにやしながら、こっちをみて言う。
「...わかったよ。君が頼まれた片付けをやればいいんだろう?」
「わかってんじゃねーかw。じゃ、俺らは帰るから、あとはたのんだぜ?」
そういって剛田は、取り巻きの野郎らを引き連れて、教室を後にした。
「はぁ。」
僕はため息をついた。
僕は端にある教室の片付けをするために、歩みをすすめた