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総て流行りだった

作者: 雪月 蒼風

事実をもとにして書きました。

支払いの電話が来たらまず冷静に。

3連休明けの朝。その電話がかかってきた。


朝。出掛ける時間までは10分をきっている。

私、葵祭アオイ 悠李ユウリの朝は特に忙しい。計画性の薄さが災いしセーフかアウトかのボーダーラインの如く必死・忙しく・殺気立つ時間だ。

そんな時間の電話だ。殺気立ち

(これで口のききかたも知らない三流セールスマンだったりしてみろ.叩き切ってやる。いや二度と家に電話掛けてこれないくらいにしてやる)

と少々物騒なことを考えながら不機嫌・無愛想に受話器をあげ、 「はい。」

というと30歳程度の特徴のでない声が

「社会保険丁ですが、葵祭さんのお宅でしょうか?」

うん。出だしは合格。 が、私は社会保険丁が“大嫌い”なのだ。(その昔さんざんやりあった。いま思い出してもむかつく程だ。)その為ますます無愛想に

「はい。」

 と返事をする。

相手はのご指名は

「悠李さんはいらっしゃいますか。」

うん。お役所の割にはまともな口調だ。

‥‥じゃない。自分だった

「本人ですが‥」

(で。それがなにか?)当然、語外に冷気が漂う。普通に電話対応ができるくらいのことでは昔のことは水に流さん。

「ご本人でしたか。(そうだよ。文句あるか!)年金のお支払の件でのお電話なんですが」


はぁ?年金の件は前にきたお姉さんと話し合い済みなはず。


電話の話しは続く

「悠李さんは平成19年の4月から6月分をお支払して頂いてない様なのですが。」


ますます、はぁ?である。

この前の話し合いはどこへ消えたのか?

なんだったんだ。っとツッコミたくなる。

イライラしながら答える。

「この前、家に来た。方に学生だった期間であることをお伝えし話がついていると思いますが。」

相手のしつこさに対するいらだちとと時間のなさも手伝ってかなりの勢いでそれだけ言うこと

「申し訳ありませんが,急いでいる為.失礼します。」

一方的に電話を切った。


遅刻しそうになり、朝の電話を呪いながら会社まで走る。


なんとか間に合い、冷静に電話の内容を考えてみると、???どうもおかしい。

急いでいた為、気がつかず学生だったと答えたが、何故2〜3ヶ月分だけなのだろうか。学生だったのである。通常年単位の話ではなかろうか?

ここまで考えてますますおかしな点に気が付く。あれっ?4月から6月って去年から働き始めて払ってる。

もしや、これは今流行りの払っていても記録がないというやつか!?

な‥なにーっ。自分に稼ぎがないなら親・兄弟の稼ぎから払えなどと寝言の様なことをほざいたあげくこれかよ(怒)


もう許さん。払っていることをはっきりさせてやる。

と思ったのだが、さてどうしたものか?

学生時代お得意の社会で年金の仕組みについて習った記憶はかすかにあるが、当然の事ながらこの様な時のクレームのつけかたは習っていない。肝心な所で役立たずな知識だ。


知識がないのなら人に聞くしかない。

 ということで

会社の事務の方にきいてみた。電話の内容を話すと、彼女はいった 「えっ。貴方それで払うって言ったの?」 首を振り学生期間と間違えたことを話す。 「良かった。その期間払ってあるわよ。だって19年って今年よ。その期間はここにいるでしょ。」

そう。言われるまで全く気がつかなかったのだが平成19年は2007年つまり今年である。

ますますおかしい。


次の休みの日。

彼女に言われた通り社会保険庁に電話してみると、

きちんと記録されており、その様なお電話があったこと自体不思議です。


との回答だった。



どうやら便乗詐欺だったようだ。


その後、再度電話があることもなく、今回の件は終わった。




しかし、かなりしっかりとした電話対応のできる女性だった。

最近では、本当にプロなのだろうか?と思う程の電話対応が多い中で勿体無いと思う程だった。




ぼんやり思った。

オレおれ詐欺に万引き・痴漢にイジメ。

犯罪も気軽になり場合によっては遊びにすらなっていくのだな。

そして自分の犯罪行為を自慢し、一種のステータスにすらしていく。

そんな時代なのだな。


―総て流行りだった―




- Fin. -

もしかすると詐欺では?

と疑った方からの勧めで書きました。


実際は詐欺と確定したわけではありませんが、かなり怪しいことも事実です。


クドイかもしれませんが支払いの電話にご注意下さい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「事実を元に」という点においてすごく共感度が増しました。僕も今後こんな事があるのかと思うと…(うぅ… 文章もよかったです、いちいちつっこみをカッコで入れている部分に独創性を感じました。
2007/11/03 19:07 退会済み
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