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世界を救えと言われても…  作者: 六波羅 美鶴
5/10

名前はこりすぎると、逆にカッコ悪い。

「お前…名前は?」


「え?」


いきなりすぎて、こんなに簡単な質問なのに咄嗟に答えることができなかった。


ジルが怪訝な顔をする。


「何言ってるの?アルったら。勇者様でしょう?勇者ランスロッド様」


「いえ、俺の名前は鏑木真人かぶらぎまさとです」


断じてランスロッドなどというふざけた名前ではない。


「カブラギ、マサト?」


不思議そうに小首を傾げるジルは、やっぱりメチャクチャ可愛いかった。


「なんですか、それ?新しい呪いの呪文か何かですか?ものすごく不気味な響きですね。禍々しさが伝わってきます…」


あ、分かった。

この子バカなんだ!

ものすごく可愛いけど、ものすごくバカなんだ!!


「ジル。お前、馬鹿すぎて面倒臭いから、少し黙ってろ」


「ヒドいわ、アルったら。バカだなんて」


ぷう、と頬を膨らませたジルは、アルベルトに無言で睨まれて、渋々といった様子で口を閉じた。


すげーな、コイツ。

女の子を堂々とバカ呼ばわりした。

あ、さてはコイツ、典型的なモテ男だな?

もしくは究極のKY。


「いいか、ジル」


アルベルトは深々と溜め息を吐いて、


「反魂香の副作用が、コレだ」


忌々しげに俺を睨み付けた。


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