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世界を救えと言われても…  作者: 六波羅 美鶴
2/10

本当はアクシデントに弱いです

この世に生を受けて早25年。


これまでに特筆すべきことはない、平々凡々とした日々を送ってきたけど、オレはそれで十分に満足していた。


普通が一番。


この気持ちは、小学生の頃から少しも変わっちゃいない。


なのに……。


ありえねーんだよ!!

なんなんだよ、美女の口移しとか!!!!


嬉しくないとは言わない。

そりゃ嬉しいさ!

嬉しいに決まってるだろーがっ!

なんかいい匂いしたし!

唇メッチャ柔らかかったし!!


けど…けれどなぁ…。

長年の平凡人生で培った、オレの平凡的勘が告げているのだ。


これは異常事態である…と。


……すんません。

ちょっと語りに中二病入っちゃいました……。


でも普通におかしいよね?


目覚めたら美女がいるとか。

オレ、勇者じゃないし。フツーのサラリーマンだし。


あー…やっぱりアレだな。

昨日の酒が抜けてないんだな。

だいぶ飲んだからなー…。そりゃ多少は痛々しい幻覚も見ちゃうってもんだよなっ。


「勇者様?大丈夫ですか?傷が痛むのですか?」


って、や~め~て~よ~!!


せっかく人が飲み過ぎでオチつけようとしてるのに、優しく顔を覗き込まないで!!!!


えー?

なにこれ、ホントに夢とか妄想じゃないのぉ!!?


こーゆーの、マンガとか小説でなら読んだことあるけど、実際自分の身に起こるなんて…。


よりによって、なんで平凡をこよなく愛するこのオレに!?


「あの…すごい汗ですけど…。そうだ、もっとお水を飲みますか?」


いらない!!

お願いだから、これ以上オレを追い詰めないでえぇぇッッ!!!!

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