表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その男には気をつけろ!  作者: 夢カモメ
2/28

美しい魂の理由

おい!おい!

それじゃ俺に美味しいだけの話しじゃないか?…

『左様で御座います。 貴方には美味しいだけの話しですよ。』

なっ!…まただ…

また俺が口に出さない疑問に答えやがった!


この世に読唇術があるとも思えない。

しかし現に俺の心を読んでやがる。



『不思議ですか?

不思議ですよね?

貴方の心に答える私が不思議ですよね?』


俺は呆気に取られた。カモメのおっさんは更に畳み込む様に言葉を続ける。『後藤さん』

『何だよ!』俺は気味の悪いこのオヤジに対して、精一杯の声で凄んだ。


『後藤公明さん…貴方が何故、今の状態が、クズだと思っているのか?


それは、貴方がお金を儲ける術を知らない事が

重要な鍵です。』

そうだ。中学を卒業して高校へ進んだがお定まりの

暴走三昧。気付けば二十歳を越えてもパシリのパシリだ。


借金を抱え何時もヒーヒー言っている債権者への取り立てばかりだ。



嫌いなんだよ。!!俺は、薬を捌いたり、弱ぇ女子供を追い込んで食い物にするのが!!



『そこです!!!』

なんだぁ、いきなり…


『ソコなんですよ。後藤公明さん。

貴方の魂が美しい理由は』


まただ…

また俺の心を読んだのか?


『貴方のその美しい魂を美しいままに、手前どもと契約を締結して戴きたいのです。貴方の住まわれる、その世界では、お金が全てなんでしょう?

少しは成功報酬を頂いた方が信用してもらえそうですね。


どうですか?純利の2%では?』


そうだ、そうなんだ…俺らの生きてるこの世界では、名誉や歴史に名を残す事が重要な事では無い。

金を掴んで人の上に立つ事が全てだ。


俺は少しこのおっさんの話を聞いても構わない気になった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ