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その男には気をつけろ!  作者: 夢カモメ
13/28

その男には気をつけろ 再起への誓い

すっかり、変わってしまった。雄二さんを更正資金を手に

公園へと向かう後藤!


後藤の心はつうじるのか?

「すまねぇ…

お前達…少し外してくれねぇか。…

この人と少し話がしてぇ。」

とヒロシ達を下がらせ、雄二さんにベンチを譲る。



雄二さんがポツリ、ポツリと話し始めた。


「あれからよぉ…

上総商事の金融部門に連れ込まれてよぉ、

利子は抑えて貰ったが、

兎に角、元金の200万だけは、きっちり返済を迫られた…


しかし…

俺はまともなシノギを知らねぇ…

それでも、ヤミ金を全て回収したら、

何とか返せたんだがよぉ…


その先がいけねぇ…手っ取り早く、金を稼ぐには、薬を捌くしかねぇ。


おめぇも知ってる様に、うちでは薬はご法度だ…


あっという間に

潰され破門だよ、破門。


そして今じゃ喰いつめて…

このありさまだ。」

この人は、もう一つの俺の姿だ…


俺はやるせない気持ちで一杯になり、


「雄二さん…

これで床屋へ行って風呂に入り、服でも買って下さい。」



懐から財布を出し

ありったけの金を

雄二さんの手に握らせた。



「明日俺は昼から

どうしても、外せない用事があります。朝の10時に、

ここで待ち合わせしましょう。


出来るだけの金を用意します。


どこか…よその土地で全うに再起してください。」


思いがけない。俺からの申し出に

涙を流さんばかりに喜び、手を握り締める雄二さんの姿は…

一歩間違えたら、

俺の姿だと改めて感じた。


自分のマンションに戻るとカモメのオッサンが居た。


「明日の山路さんとの食事会。私も同行しますよ。」


「ああ…わかった」

俺の頭の中は

雄二さんの事で一杯だった。



次の日、

公園で雄二さんを待っていた。


10時を少し回って雄二さんは現れた。

昨日と同じ様に、

ベンチへ腰かける雄二さんは、


髪の毛も髭もさっぱりとしていた。

床屋へ行って、キチンと風呂にも入って来たのだろう。


服装もラフではあるが、人前に出ても、恥ずかしくは、無い。

「雄二さん…」

俺は鞄の中から

札束をとりだした。

今朝。タマモの作った、朝食を食べ終わると、

金庫を開けた。


最初は、100万位かと帯をしてある。札束を一つ掴んだ。が、しかし…少し考えたあと。


二束掴み、三束にした。


「雄二さん…

ここに、300万用意してあります。

この地を離れ、

新しい人生を始める為の、資金です。

どこかでアパートを借りて、仕事を


探す間の生活費も含まれています。

どうか…受け取って下さい。」


雄二さんは涙をながしながら、

「後藤…お前にとって、俺は…


俺は…不甲斐ない兄貴分だった。

それなのに…

それなのに…


すまねぇ…恩に着る…


この金は、必ず返す。俺は必死になって働く。

ホントに有難う。」

雄二さんは顔をクシャクシャにして礼を言う。

「雄二さん…

その金は、雄二さんの再起の為の前祝いです。

返さなくても良いですよ。…」



『有り難う…有り難う』



「俺は、今からどうしても、外せない用事があります。

ですから、これから上総商事に出向かなくては、いけません。

雄二さん…影ながら応援しています。

頑張って下さい。」と、しっかり手を握りしめた。






顔を、くしゃくしゃにして感謝する雄二さんと別れをつげ…

山路組との食事会へ向かう。

一筋縄ではいかない

相手との交渉…

どうなるのか?


来週土曜日…

アップの予定。


乞う御期待。

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