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白い世界  作者: 鬼弾正
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目が覚めると、見渡す限り真っ白で何も無い世界にいた。

いや、「目が覚めると」というのも正確だったのかは分からない。とにかく、気付いたらここにいた。

そして、ここで俺は自分が誰なのか、名前すら思い出せないことに気付いた。


「…俺は夢でも見てんのか」


自嘲気味に一人ごちて見たが、自分の声にも聞き覚えがない。

特に特徴のない声だが、まあ男性であることに間違いはないだろう。


【勝ち続けよ】


突然、頭の中で声が響いた。

余りに突然だったのでかなりビビってしまった。周りに誰もいなくて良かった。


「何だ、今のは」

見渡す限り真っ白な中、返事がある訳もなし。

しかし、今回は違った。


【勝ち続けよ】

【試練を乗り越え、力を手にせよ】

【負ければそれで終わり】

【勝ち続けよ】


無機質な、どこか遠くから響いているような声は「勝ち続けよ」と言った。


「勝てって、何にだ」


質問にはすぐに答えが示された。

一面真っ白だったこの世界に構造物が現れた。


「…門?」


上も下も真っ白で距離感が掴めないが、50m程先に、突然門が現れた。

門といっても、その辺の家にあるような奴ではなく、東大寺南大門とか浅草雷門とか、ああいうサイズ感の奴だ。


そして門の上には数字の【1】が浮かぶ。


意味を考えるより先に、事態が動いた。

門の向こうから、モンスターが現れたからだ。





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