Hな谷川さんの日常4
Hな谷川さんはピュアな変態さん。彼が町を歩くとラッキーHが付いてくる。仕事先で、ホームセンターで買い物の時に、はたまた髪を切りに来ただけなのに、ついムフフなことが起きてしまう。
あまりにもピュアなために時には痛い目に遭うこともあるけど、どこか憎めない男のちょっとHな話し。
Hな谷川さんは、今日もテレビの設置工事の注文が入って現場に向かっています。
Hな谷川さんの住む町は小さな町です。ですから、住民はみんな顔見知りです。でも今日向かう現場は隣町にあります。そして、そこはアパートと言う事もあって、Hな谷川さんも知らない、初めてのお客さんと言う事になります。
朝の県道は、仕事へ向かう人、子供やだんなさんの送迎をする人で、昼間の時間帯よりも混んでいます。Hな谷川さんの車が早速赤信号につかまりました。気分転換にとHな谷川さんはラジオのスイッチを入れました。
『今日、一位の星座は、ドロロロロロロローッ!かに座のアナタです。今日は最高の一日になりそうですよ!』
丁度、星座占いが流れていました。しかもトップの発表です。
『かに座の人は、緑のものを身に着けていれば、とーっても良い事が起こりそうですよ!』
Hな谷川さんは7月生まれのかに座でした。
「わお!今日はイケてるかも」
ちょっとワクワクしてきました。信号が青に変わりました。15分後、特に何も起こることなく現場に到着しました。予想よりも道が流れていたので、約束の時間までまだ20分以上あります。
季節は10月の初め。天気は晴れ。外はとっても気持ちのいい風が吹いています。あまりやってこない所なので、Hな谷川さんは散策してみる事にしました。通行の邪魔にならないように車を停めて住宅地に入っていきます。この辺りは新興住宅地で、戸建てやアパートがどんどん建てられています。
ふーん、へえと感心しながら歩くHな谷川さんは、新規顧客の算段でもしているのでしょうか。いいえそうではなく、別なものを探しているようです。その視線の先には、各家の軒に干された洗濯物があります。その洗濯物に近づいたHな谷川さんは、目的のものを見つけてむふふと言う表情を浮べました。ピンクにベージュ、花柄、青、ストライプと様々は色や形のパンティやブラがお花畑のように並んでいます。
「ムムムムムム、朝から、い、い、い、いやらしいいいいいいいい・・・・・・」
股間もムクッと元気になりました。ムフフな気分を持続させながら、視姦、おっと失礼、Hな谷川さんは散策を続けました。天気がいいので、どの家庭も洗濯物が満開です。不審者のようにキョロキョロと首を振っては鼻息を荒げるHな谷川さん。
住宅から少し離れた所に、緑色のものが落ちていることに気付きました。
「ん?おっ緑じゃん!ラッキーカラーだ!何だろう?」
近づいてみます。どうやら洗濯物のようです。辺りをキョロキョロと見回します。
「どこかから落ちてきたのかな?」
でも周辺には落ちてきたような痕跡はありません。Hな谷川さん、どうしよう、どうしよう、もじもじしています。散々迷った末、思い切って拾ってみる事にしました。
指で摘み上げ広げてみると、緑色のパンティでした。フロント部分にフリルの付いた、少しアダルトな感じのするものでした。Hな谷川さんの頭の中に、先ほどのラジオの占いが蘇りました。
『かに座のアナタ、緑色のもの身に着けていると・・・』
「ああ!コレかあ・・・・・・でも、持っていくのはなあ・・・・・・どうしよう、でも欲しい・・・・・・」
結局、パンティをポケットにしまい込み、辺りをキョロキョロしつつ時計を見ると、もう約束の時間になっていました。Hな谷川さんは急いで車に戻り、現場のお宅に向かいました。
「こんにちは。Hな谷川電器です」
Hな谷川さんがインターホンに元気よく挨拶すると、すぐに中から応答がありました。そのお宅は、新婚さんの世帯でした。部屋の至る所に2人で撮った写真が置かれています。中には結婚式の時のものもあります。Hな谷川さんはそれらを尻目に、アンテナを通す穴を探るためベランダへ出ました。
「ああ、ここから引っ張り込めばいいな」
そう呟きながら、クルッと体を返した先の頭上に、何と洗濯物が・・・
そこには、ピンクと緑の可愛らしいパンティとブラが干されていました。
『ううううううううううう、い、い、い、い、い、うらやましい・・・』
心の中の声が絶叫しています。理性と煩悩が心の中で葛藤するも、6対4で理性が勝ちました。何故なら、ポケットに例のものがあるからです。
2時間後、無事にテレビの配線と設置を終えてお代を頂きその家を後にしました。そして、Hな谷川さんは、町の中心を流れる川沿いの道に車を停め、ポケットから先ほどの緑のパンティを引っ張り出しました。ゆっくりと目の前で広げてみます。まじまじと見ると、所々に汚れが付着しています。それが、落ちた時に付いたものなのか、はたまた元からなのかは区別がつきません。その時、Hな谷川さんがいきなり鼻を近づけ臭いをかぎだしました。
「こ、これは!」
微かに鼻孔を刺す刺激臭。どうやら、誰かが脱ぎ捨てていったもののようです。
「や、や、や、や、やばい、やばいやばいいいいい、さすがにこれはやばい!」
そう言うと、事もあろうか、そのパンティを川に投げ捨て、逃げるように車に戻ると、何故かそこで気を失ってしまいました。
パーポーパーポー。一台の救急車がやってきました。ずっと停まったままの車の中で、不自然な倒れ方をしているHな谷川さんを見た近所の人が通報したのでした。
「大丈夫ですか?分かりますか?」
救急隊員が声をかけますが、反応がありません。ドアを開けHな谷川さんを救急隊員が運び出していきます。Hな谷川さんはそのまま病院へ連れていかれました。一緒に警察も来ましたが、事件性がないと見て、帰ってしまいました。
「ん?あれ?ここはどこ?」
Hな谷川さんが病室で目を覚ましました。その脇には、奥さんと娘さんが心配そうな顔で、目を泣き腫らして立っています。
「あ、あ、あなたーーーーーーーーー、よかったー」
「お父さん、わーーん」
奥さんがナースコールを押したので、先生と看護師さんも駆けつけてきました。先生がHな谷川さんの胸を開き、聴診器を当てます。
「大丈夫ですね。心配なさそうです。明日には退院できるでしょう」
そう言って、先生は病室を出ていきました。残った若い看護師さんが、Hな谷川さんの身の回りの整理をしてくれています。看護師さんがHな谷川さんの脇に来ました。隣のベッドの下に何かがあって、それを取ろうと屈みました。その姿を虚ろな目で追っていたHな谷川さんはっきりと目を覚ましました。
なんと、看護師さんの制服のお尻の辺りが、パンティのラインがはっきりと透けて見えるのです。それどころか、色や柄までしっかりと見えています。色はピンク。小さな花柄が入っています。Hな谷川さんは、
「い、い、い、い、い、いやらしいいいいいいいいいいいい・・・・・・・・」
また、気を失ってしましました。遠くで、奥さんと娘さんが自分を呼ぶ声が聞こえます。
『まっ、今はいいっか。うーん、うーん』
そのまま深い眠りにつく、Hな谷川さんでした。