兄と妹のゲーム対決
今日もまた、リビングでゲーム対決が繰り広げられていた。
二人の対決はいつもながら白熱している。
「また私が勝つよ!」と妹のゆいが意気込む。
「お前に負けるわけないだろ」とたけしも負けじと反論する。
ゆいは手慣れたコントローラーさばきでキャラクターを駆使し、急所を狙ってくる。たけしはそんなゆいの動きを見ながら、自分の戦略を練る。
ゆいは力技、たけしは知略。二人ともが思い思いに、コントローラー越しに打ち込む。
「すごいじゃん、ゆい」
「ふん、見てて!これからが本番だから!」
ゆいは持ち前の全集中を発揮し、驚異的なスコアを叩き出す。
たけしの顔色が一瞬曇る。
それでもたけしは、「よし、今度は俺の番だ」と応戦モードに入る。
二人の対決はますます熱を増し、ついに決着の瞬間が訪れた。
画面に「Game Over」の文字が浮かぶと、ゆいは勝ち誇った表情で兄を見上げた。
「どうだ、これでもまだ負けるって言うの?」
ゆいは勝ち誇ったように言った。
勝った為か、少々生意気になっているっぽい。
「くそ〜、今回は俺の負けだ、ゆい。でも次は負けないからな!」
たけしは悔しそうに眉をひそめながらも、口元は笑っている。
結局、この兄弟はどこまでも仲が良いのだ。