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掌ですくいあげた物語12 ~ぷかぷか〜

作者: タンザン

シュノーケルをつけて 海に浮かんだ 

からだが沈まない 

ここは 塩分濃度が高いのか


穏やかにくり返される波に 

身をまかせ 脱力する ぷかぷか  

体液が溶け出して 海水と一体になっていく心地

からだのあることを しばし忘れる


透きとおった海のなかでは

きれいなさらさらの砂浜が 遠くまで広がている


おやっ すぐ下でもぞもぞと ちいさな貝が動いてるぞ

あちらのかたは 砂のなかに潜ってる最中だ

あれあれ むこうでは なにやら競いあっている

みんなちょこまか やっとるな


雲のうえから 下界を見おろしている気分


もしかすると神様ってのは

こんなふうに漂って ぼくらを眺めているだけなのかも


欲にまみれた 願いごとなんか 気にせず

ささいなことなんかには 手をくださず 

ただ ぷかぷか ぷかぷか

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