長編ドックレースカーニバルステーション「ハウス編前編」
このお話しは、まだ蛍ちゃんが3才の時のお話しです。この時の蛍ちゃんは、ワン主ランクAランクでした。これは、ドックレースのワン主さんでも一番若くてすごいワン主さんでした。蛍ちゃん本人は、なんとも思ってないようですが。ある暑い真夏日の日にドッグレースのワンちゃんの競りがありました。もちろん蛍ちゃんも参加します。そこであるチワワを30万円で競り落としました。すごい安い値段です。この時代チワワみたいな小型犬がレースで勝つなんてあり得ない時代でした。しかし蛍ちゃんは、堂々と買いました。そしてそのワンちゃんにハウスと名前が付けられました。だいぶん緊張しているハウスを見て蛍ちゃんがよろしくねっと言いました。ハウスは、震えながらも少しうなずきました。そこに仲良しのワン主日和ちゃんが来ました。日和ちゃんもワン主さんです。Cランクです。日和ちゃんは、柴犬を1億4000万円で競り落としました。すごい良血っていうやつですね。日和ちゃんは、その子にラブハートと名前を付けました。メスですからいい名前だと思います。1ヶ月後に新犬戦が始まります。それまでにスタートの練習とかいろいろ教えていかないといけません。ワン主さんもすごく大変です。そろそろ家に帰ろうかっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、少しうなずきました。私も帰るねっと日和ちゃんが言いました。わかったっと蛍ちゃんが返しました。こうしてハウスとの生活が始まりました。それから1ヶ月がたちました。ハウスは、まだ緊張しているみたいです。そして今日は、ついに新犬戦の日です。ハウスは、15番人気をもらいました。18頭だてなのでほぼ最低人気に近い人気です。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。楽しんで走ってくれたらそれでいいよっと蛍ちゃんがやさしく伝えます。その言葉でハウスも少し緊張がほぐれたようです。ちなみにこのレースの1番人気は、マウンテンスカイというワンちゃんです。そしてハウスとって初めてのファンファーレが鳴り響きました。差しの展開で走ってねっと蛍ちゃんが展開の指示を伝えます。わかったっとハウスが答えました。そして18頭スタートラインに並びました。スタートのピストルが鳴り響き今スタートしました。まずまずのスタートが決まりました。ハウスは、後ろから4番手に付けました。先頭は、ハバタキバードが逃げる展開です。そしてそのまま最後の直線に入りました。残り800メートルでハウスが仕掛けました。まわりのワンちゃんもあがって来ます。すごい足で伸びて行き一瞬でハウスが先頭に変わりました。残り500メートルです。そこに大外から1番人気のマウンテンスカイがあがって来ます。残り300メートルで2匹が並びました。最後の激しい差し合いになりました。残り100メートルでハウスが少し先頭に出ました。そしてこのまま1着でゴールしました。これは、なんてことだ1着は、15番人気ハウスだっと実況が言いました。それと同時にすごい数のハズレワン券が飛びました。そうまさに大波乱の瞬間です。そしてハウスの初勝利の瞬間でもあります。ファンのみんなからすごい拍手がされました。こうしてハウスの初レースは、勝利で終わったのでした。さて初めての勝利インタビューです。ハウスは、緊張して何も言えないみたいです。そこに蛍ちゃんが来ました。この子は、すごく強いワンちゃんです、チワワだからってなめないでくださいねっと蛍ちゃんが言いました。これからも応募よろしくお願いいたしますっと蛍ちゃんが言ってインタビューは、終わりました。よし帰ろうか家にと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、小さくうなずきました。そして家に着きました。するとそこに日和ちゃんがやって来ました。初勝利おめでとうっと日和ちゃんが言いました。ありがとうございますっとハウスが答えました。日和ちゃん何しに来たのと蛍ちゃんが聞きました。ひどいな蛍ちゃんが呼んだんでしょっと日和ちゃんが言いました。少し悩んで蛍ちゃんがそういえば呼んだ気がすると言いました。本当天然なんだからと日和ちゃんが苦笑いしながら言いました。そのやり取りを見てハウスが笑いました。やっとちゃんと笑ってくれたねっと蛍ちゃんが言いました。これからもよろしくねっと蛍ちゃんが言いました。こちらこそよろしくお願いしますとハウスが返しました。良かったねっと日和ちゃんが言いました。それで何で私呼ばれたのと日和ちゃん聞きました。すると何で呼んだのか覚えていないよっと蛍ちゃんが言いました。本当に覚えていないのと日和ちゃんが言いました。本当に忘れたと蛍ちゃんが返しました。またこのパターンですかと日和ちゃんがあきれながら言いました。ごめんってと蛍ちゃんが言いました。今日は、暇だから良かったけど私も忙しい時だってあるんだよっと日和ちゃん言いました。忙しい時なんてあるのと蛍ちゃんが聞きました。ひどいな私のことなんだと思っているのと日和ちゃんが言いました。いつも暇なワン主さんっと蛍ちゃんが返しました。それは、ひどいよっと日和ちゃんが言いました。半分冗談だよっと蛍ちゃんが言いました。ならいいけどってもう半分は、本気ってことじゃんと日和ちゃんがあわてて言いました。だって最近レース出してるっと蛍ちゃんが聞きました。最近は、レースに登録していないよっと日和ちゃんが言いました。ほら暇なワン主さんで半分合っているじゃんと蛍ちゃんが言いました。それを言われると何も言い返せないよっと日和ちゃんが言いました。そう言う私も暇なワン主さんだけどねっと蛍ちゃんが笑顔で言いました。確かにそうかもねっと日和ちゃんも笑いました。そういえばラブハートちゃんは、レースに登録していないのと蛍ちゃんが聞きました。もう走ったよっと日和ちゃんが返しました。2着に負けたけどねと日和ちゃんが言いました。それは、残念だったねっと蛍ちゃんが言いました。ちなみに勝ち犬は、誰だったのと蛍ちゃんが聞きました。ミステリーツアーだよっと日和ちゃんが答えました。なるほどそれは、勝てないわけだねっと蛍ちゃんが納得しながら言いました。そんなに強いのとハウスが聞きました。すごい良血犬ですごい強いよっと蛍ちゃんが言いました。三冠レースでハウスも対決することになるから覚えといてねっと蛍ちゃんが言いました。それを聞いて少しハウスは、自信を失くしました。今年の三冠レースは、ミステリーツアーとブーブートレインが注目されているみたいだねっと日和ちゃんが言いました。なるほどねっと蛍ちゃんが言いました。ドックレース三冠レースは、春です杯とドックレースダービーとドックレース菊花賞の3レースだよっと蛍ちゃんが言いました。ちなみに三冠犬は、過去にまだ3頭しか達成していないんだよと日和ちゃんが言いました。そんなに難しいんだねとハウスが言いました。三冠犬は、すごいタイトルだからねだから難しいんだよと蛍ちゃんが言いました。強い犬がみんな出てくるわけだからねっと日和ちゃんが言いました。なるほどねっとハウスは、納得した様子です。もちろん三冠取りに行くよっと蛍ちゃんが言いました。本気で言っているのと日和ちゃんが聞きました。もちろん本気だよっと蛍ちゃんが返しました。それを聞いてハウスは、かなり不安な様子を見せています。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。三冠取らしてあげるからっと蛍ちゃんは、自信満々で言いました。その自信は、いったいどこから来るんだろうっと日和ちゃんが不思議そうに言いました。その時いきなり蛍ちゃんが思い出したと言いました。タカトビベイビーというワンちゃんを次のレースで勝たさないといけないんだよと蛍ちゃんが言いました。それで何で私は、呼ばれる事になるわけと日和ちゃんが聞きました。それは、日和ちゃんに勝たして欲しいからだよと蛍ちゃんが言いました。無理だよ自分のワンちゃんで背一杯だよっと日和ちゃんが返します。困ったなワン主さんからのお願いなんだけどなと蛍ちゃんが少し困ったように言いました。そのワン主さんっていったい誰なのっと日和ちゃんが聞きました。茜ちゃんだよっと蛍ちゃんが答えました。確か日和ちゃんのお友達でしょっと蛍ちゃんが言いました。確かにそうだけどでも勝たすなんて無理だよっと日和ちゃんが言いました。確かに日和ちゃんのワンちゃんまだ勝って無いもんねと蛍ちゃんが言いました。そうだよなのに人のワンちゃんを勝利させるなんて無理だよっと日和ちゃんが強く断りました。そういえば蛍ちゃんと茜ちゃんっていつから仲良しなのと日和ちゃんが聞きました。一年前から仲良くさしてもらっているよっと蛍ちゃんが言いました。全く知らなかったよっと日和ちゃんが少しビックリした感じで言いました。茜ちゃんに無理だったって伝えとくねと蛍ちゃんが言いました。うん、お願いするよと日和ちゃんが言いました。その時ちょうど茜ちゃんがやって来ました。こんにちは、っと茜ちゃんが言いました。こんにちは、っと蛍ちゃんと日和ちゃんが返しました。やっぱり無理だったみたいだねっと茜ちゃんが言いました。ごめんねっと日和ちゃんが謝りました。大丈夫だよ気にしないでと茜ちゃんが言いました。そのワンちゃんってどれぐらい強いのと日和ちゃんが聞きました。まだ1回も勝って無いと茜ちゃんが言いました。未勝利戦もっと日和ちゃんが聞きました。そうだよっと茜ちゃんが言いました。すると蛍ちゃんが私に任せてよっと言いました。本気なのと日和ちゃんが言いました。もちろん勝たすつもりだよっと蛍ちゃんがいつも通り自信満々で言いました。そこまで言うならお願いするよと茜ちゃんが言いました。ハウスの次のレースは、どうするのっと日和ちゃんが聞きました。大丈夫だよっと同時進行させるからっと蛍ちゃんが言いました。この子本当に3才なのと茜ちゃんが言いました。レースは、いつなのっと蛍ちゃんが聞きました。4日後だよっと茜ちゃんが言いました。時間無いじゃんと日和ちゃんが言いました。なんとかなると思うよっと蛍ちゃんが言いました。さすがに日和ちゃんも何も言えないみたいです。大波乱おこすけんと蛍ちゃんが言いました。どうぞよろしくお願いしますと茜ちゃんが言いました。普段のレース展開は、っと蛍ちゃんが聞きました。先行さしてますっと茜ちゃんが言いました。ちなみに最高順位は、っと日和ちゃんが聞きました。12着だよっと茜ちゃんが恥ずかしそうに言いました。ちなみに次のレース18番人気ですっと茜ちゃんが言いました。最低人気もらっているのと日和ちゃんが言いました。勝ったら大波乱どころじゃないねと蛍ちゃんが言いました。いや笑えないよさすがにと日和ちゃんが言いました。一番後ろからの展開でいってレース途中で大外から一気に捲って逃げ切る展開させるねっと蛍ちゃんが言いました。捲り展開なんてドックレースでは、聞いたこと無いよっと日和ちゃんと茜ちゃんが言いました。ワンちゃん信じてその作戦で行くよっと蛍ちゃんが言いました。わかりましたっと茜ちゃんが返しました。本気なのと日和ちゃんが聞きました。もちろんだよっと蛍ちゃんが返しました。捲る練習がいるねっと蛍ちゃんが言いました。ワンちゃん借りるよっと蛍ちゃんが聞きました。もちろん大丈夫ですっと茜ちゃんが返しました。さてとハウスの次のレースは、G2桜の宮記念だよっと蛍ちゃんが言いました。いきなりG2なんて無理があるでしょっと日和ちゃんが言いました。そんなこと無いよっと蛍ちゃんが言いました。そのレースでブーブートレインに勝って三冠街道に進むんだよと蛍ちゃんが自信満々で言いました。少し不安そうなハウスです。それに気づいた蛍ちゃんが大丈夫だよっとハウスに声をかけました。その言葉で少し安心したハウスでした。それから4日経ちました。ついにレース本番の日になりました。ファンファーレが鳴り響きました。そして18頭スタートラインに並びました。スタートの合図のピストルが鳴り響き今スタートしました。18頭まずまずのスタートです。タカトビベイビーは、予定通り一番後ろからの展開で走っています。シスターマーチが逃げる展開です。ちなみにこのワンちゃんが1番人気です。残り1500メートル切った当たりで今だっと蛍ちゃんが言いました。するとタカトビベイビーは、一気に加速して先頭まであがって来ました。見事に捲りました。後は、逃げ切るだけです。残り700メートルです。シスターマーチが差し返しに来ます。しかしまだ届きません。残り200メートルで2匹横に並びました。わずかにシスターマーチが前に出ました。まだだっと蛍ちゃんが言いました。するとタカトビベイビーが最後の力を振り絞ってもう一度延び返しました。残り50メートルでタカトビベイビーが前に出ました。そしてそのまま逃げ切りました。実況は、これは、なんてことだっとビックリしながら言いました。勝ったのは、最低人気のタカトビベイビーだっと言いました。ハズレワン券がすごい枚数飛びました。それと同時にファンから暖かい拍手がおこりました。約束通り蛍ちゃんがタカトビベイビーを勝利させました。これには、茜ちゃんも嬉しくて泣いています。こうしてこのレースは、無事に勝利で終わりました。さてと次は、ハウスのレースですね。まだ日があります。レース展開は、いつも通り差し展開です。レースの距離は、1800メートルです。最後の直線に坂がありますなのでそこが勝敗の分かれ道だと思う蛍ちゃんでした。ちなみに小型犬がG2以上のレースで勝ったことは、ありません。さて蛍ちゃんは、どうやってハウスを勝利させるのでしょうか?そんなこんなでレース前日になりました。蛍ちゃんは、いつも通り寝坊しています。明日は、レースなのにっとハウスは、少し心配しています。そこにいつも通り日和ちゃんがやって来ました。まだ寝ているのと日和ちゃんが言いました。そうだよっとハウスが返しました。明日は、レースだけど緊張していると日和ちゃんが聞きました。少し緊張しているよっとハウスが返しました。そうだよねっと日和ちゃんが言いました。G2は、大きいレースだし三冠レースの通過点のレースだからファンの数も今までよりたくさんいると思うけど自分のレースをやればいいと思うよっと日和ちゃんが言いました。ありがとうございますっとハウスが返しました。そこにようやく眠そうに蛍ちゃんが起きて来ました。おはようと蛍ちゃんが言いました。おそようだよと日和ちゃんが返しました。明日は、レースなのに大丈夫なのと日和ちゃんが心配そうに聞きました。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。勝てるからといつも通り自信満々に言いました。明日は、ブーブートレインが走っているんだよと日和ちゃんが言いました。そんなの関係無いよっと蛍ちゃんが言いました。楽しんで走ってくれたらそれが1番だよっとハウスに言いました。ハウスは、少し嬉しそうに笑いました。さすが蛍ちゃんだねっと日和ちゃんが関心しながら言いました。負けたらその時だよっと蛍ちゃんが言いました。そうだけどでもっと日和ちゃんが少し納得いかない感じに返しました。いつかは、負けるんだから負ける事考えてたらレースを楽しんで走れないよっと蛍ちゃんが言いました。やっぱりレースは、楽しんで走ってもらいたいから勝ち負けは、気にしないんだよと蛍ちゃんが付け加えました。なるほどねっと日和ちゃんが言いました。あくまでもワンちゃんが主役で楽しい運動会みたいな感じに考えているんだねと日和ちゃんが言いました。だってドックレースは、ワンちゃんが主役のイベントでしょっと蛍ちゃんが言いました。確かにそうだけどと日和ちゃんが返しました。主役は、自分なのっとハウスが聞きました。そうだよっと蛍ちゃんが言いました。そして次の日ついにレース本番の日です。好きに走ってくれたらいいよっと蛍ちゃんが言いました。丸投げする気なのっと日和ちゃんが言いました。勝てると思う展開で走ってみて欲しいんだよと蛍ちゃんが言いました。そんなこと言われても迷うよっと少し困ったように返しました。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。自分を信じて走ればきっと勝てるからと蛍ちゃんが言いました。わかったっとハウスが返しました。ハウスは、3枠5番に入りました。3番人気をもらいました。1番人気は、もちろんブーブートレインです。そしてついにファンファーレが鳴り響きます。18頭スタートラインに並びました。スタートの合図が鳴り響きました。今スタートしました。18頭きれいに揃いました。ハウスは、後ろから6番手に付けました。先頭は、スワンサークルが逃げる展開です。1番人気のブーブートレインは、真ん中あたりで我慢しています。残り1000メートル切った当たりでハウスが一気に加速して行きました。残り600メートル切った当たりでハウスが先頭に立ちました。大外からブーブートレインが飛んで来ました。残り200メートルです。まだハウスが逃げる展開です。ブーブートレインは、少し苦しい展開です。そして先頭は、ハウスですと実況が盛り上がりながら言いました。そしてそのまま逃げ切りました。1着は、ハウスです。3番人気に答えましたと実況が言いました。ハズレワン券がいつも通りに舞いきります。そして同時にファンから暖かい拍手が鳴り響きました。負けたブーブートレインは、少し悔しそうに帰って行きました。そして勝利インタビューです。ハウスは、緊張して蛍ちゃんの後ろに隠れてしまいました。蛍ちゃんもなぜか緊張して何も言いません。ドックレース協会の人が来て勝利インタビューどうしますかっと聞きました。その様子を見て日和ちゃんが辞めときますっと答えました。わかりましたっとドックレース協会の人は、言いながら戻って行きました。レースで勝利したのにその後がむちゃくちゃです。何で蛍ちゃんまで緊張しているのよっと日和ちゃんが聞きました。だって人が多いから緊張するのと蛍ちゃんが言いました。そのあたりは、やっぱり3才の女の子だねっと日和ちゃんが笑いながら言いました。人前で話すのは、苦手なのっと蛍ちゃんが言いました。勝利おめでとうっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、嬉しそうにありがとうっと返しました。これで次は、1冠目の春です杯だねっと日和ちゃんが言いました。G1だよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、すごく緊張して震えています。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。自分のレースをやればいいだけだからっと蛍ちゃんが言いました。その言葉で少し安心したハウスでした。問題は、怪物ミステリーツアーだよねと日和ちゃんが言いました。そうなんだよねと蛍ちゃんが言いました。でも勝ったら大金星だよっと蛍ちゃんが言いました。最後の直線のスピードが速いんだよねっと蛍ちゃんが言いました。そうだよすごい脚で伸びて来るもんねと日和ちゃんが言いました。まだ1ヶ月あるからゆっくり次のレースの作戦考えようと蛍ちゃんが言いました。そうだねと日和ちゃんが返しました。ハウスもうなずきました。そういえばミステリーツアーのワン主さんって誰なのっと蛍ちゃんが聞きました。確かすばるちゃんだよっと日和ちゃんが答えました。なるほどそれは、強いわけだよっと蛍ちゃんが言いました。何でとハウスが聞きました。だってすばるちゃんAAランクだもんと蛍ちゃんが答えました。つまりすごいワン主さんなんだよっと日和ちゃんが言いました。だからレース展開とか指示がうまいんだよねっと蛍ちゃんが言いました。そうなんだとハウスは、少し不安そうな感じで言いました。とりあえず帰ろうかと蛍ちゃんが言いました。そうだねと日和ちゃんが返しました。ハウスもうなずきました。今日の夕食は、ハンバーグだよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、嬉しそうにやったと言いました。少しハウスの元気が戻って良かったと日和ちゃんが言いました。ついでだし日和ちゃんも食べていかないと蛍ちゃんが聞きました。ごめんねっと日和ちゃんが返しました。今日は、帰らないと行けなくてまたの機会にお邪魔するねっと日和ちゃんが言いました。わかったっと蛍ちゃんが答えました。家に着いたら蛍ちゃんがさっそくハンバーグを作り始めました。ハウスは、それをじっと待ちます。1時間ほど経ってようやく夕食ができました。お待たせっと蛍ちゃんが言いながら夕食を運んで来ました。ハウスも嬉しそうです。では、いただきますっと言って食べ始めました。ハンバーグがすごくおいしいみたいでハウスも大喜びです。その様子を見ている蛍ちゃんも嬉しそうです。ごちそうさまでしたっとハウスが言いました。すると蛍ちゃんが食器を運び洗いもんを始めました。ハウスは、お腹いっぱいになって寝てしまいました。今日は、すごい疲れているもんねっと蛍ちゃんが笑顔で言いました。そして掛け布団を被せてあげました。お休みっと小さな声で蛍ちゃんが言いました。そして蛍ちゃんもその横で寝ました。そして次の日になりました。蛍ちゃんが先に起きました。ハウスは、疲れている様子なのでもう少し寝かせてあげる事にしました。そこにいつも通り日和ちゃんがやって来ました。おはようと日和ちゃんが言いました。蛍ちゃんもおはようと返しました。ハウスがまだ寝ているから静かにしてねと蛍ちゃんが言いました。わかったっと日和ちゃんが返しました。それで蛍ちゃんは、何しているのと日和ちゃんが聞きました。ミステリーツアーのデータを調べていたんだよと蛍ちゃんが言いました。本気で勝つつもりなのと日和ちゃんが聞きました。もちろん三冠達成狙うつもりだよっと蛍ちゃんが言いました。今年のメンバーかなり厳しいよっと日和ちゃんが言いました。いや2強でしょっと蛍ちゃんが言いました。ミステリーツアーとブーブートレインの2匹が強いだけであとのメンバーは、そんなに気にしなくても大丈夫なくらいだよっと蛍ちゃんが言いました。それもデータ集め済みなんだねと日和ちゃんが聞きました。もちろんだよっと蛍ちゃん返しました。さすが蛍ちゃんだねっと日和ちゃんが関心しながら言いました。その時ハウスが起きました。もう少し寝ていても大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。もう大丈夫だよっとハウスが返しました。それなら朝ご飯にしようかと蛍ちゃんが言いました。朝ご飯あるのと日和ちゃんが聞きました。作るの忘れてたと蛍ちゃんが焦りながら言いました。本当天然なんだからっと日和ちゃんが言いました。だってまだ子供だもんと蛍ちゃんが言い返しました。とりあえずコンビニ行ってパン買って来るねと蛍ちゃんが言いました。わかったっと日和ちゃんが返しました。ハウスもうなずきました。蛍ちゃんは、あわててコンビニに向かって行きました。本当しっかりしているようでしてないんだからと日和ちゃんが言いました。ハウスも苦笑いしました。ハウスは、ワン主さんの事好きと日和ちゃんが聞きました。もちろん大好きだよっとハウスが返しました。なら良かったと日和ちゃんが言いました。蛍ちゃんそのあたり気にしていたから安心したよっと日和ちゃんが言いました。蛍ちゃんがワン主さんで良かったとすごく思っていますっとハウスが言いました。その言葉は、蛍ちゃんに直接言ってあげてと日和ちゃんが言いました。きっと蛍ちゃん喜ぶからと日和ちゃんが言いました。ハウスがでも恥ずかしくてなかなか言えないよっと言いました。慌てなくても大丈夫だよ、自分のペースで言ってあげるといいよっと日和ちゃんが言いました。ハウスは、わかったっと返しました。そんな話しをしていると蛍ちゃんが帰って来ました。お待たせっと蛍ちゃんが言いながらパンを配りました。あんぱんとクリームパンの2つです。ハウスが喜んで食べ始めました。日和ちゃんの分も買って来たよと蛍ちゃんが言いました。私の分も買って来たのと日和ちゃんが少し嬉しそうにもらいました。ありがとうっと日和ちゃんが言いました。こちらこそいつもありがとうっと蛍ちゃんが言い返しました。その言葉を聞いて日和ちゃんが少し心配そうに蛍ちゃんを見ました。蛍ちゃんは、少し疲れている様子に見えました。ねえ蛍ちゃん体調大丈夫と日和ちゃんが聞きました。すると蛍ちゃんが少し焦りながら大丈夫だよっと言いました。熱があるんじゃないの顔赤いしっと日和ちゃんが心配そうに言いました。ハウスもそれを聞いて心配している様子です。気のせいだよっと蛍ちゃんが言い返しました。嘘は、ダメだよっと日和ちゃんが言いました。今体温計持って来るから待っていてねと日和ちゃんが言いました。すごく心配そうに見つめるハウスでした。そして体温計を持って日和ちゃんが来ました。体温測ってと日和ちゃんが言いました。蛍ちゃんは、少し嫌なりながら体温計を挟みました。12分後体温計が鳴り響きました。日和ちゃんが体温計を見せてもらいました。するとなんと体温は、39.5度を表示していました。さすがの体温に日和ちゃんも焦りました。とにかく救急車呼ばないとあわててスマホを取り出します。そしてスマホで救急車を呼びました。ハウスもすごく心配そうに見守ります。いつから体調悪いのと日和ちゃんは、聞きました。すると3日前から少しと蛍ちゃんが答えました。もっと早く言わないと駄目でしょっと日和ちゃんが怒りました。あんまり心配かけたくないから言えないよっと蛍ちゃんが言い返しました。困った時に助けてあげるのが友達でしょっと日和ちゃんが言いました。いらない気なんて使わなくていいんだよ、困った時には、ちゃんと相談してよっと日和ちゃんが言いました。ごめんなさいと蛍ちゃんが返しました。そこにようやく救急車がやって来ました。ハウスは、すごく心配そうです。少しの間ハウスの面倒お願いと蛍ちゃんが言いました。わかったっと日和ちゃんが言いました。そして蛍ちゃんは、病院に運ばれて行きました。残されたハウスは、すごく心配そうにワン主さん大丈夫かなと言いました。きっと大丈夫だよっと日和ちゃんがやさしく返しました。結局蛍ちゃんは、病院で10日も入院することになりました。もう少し遅かったら死んでたかもしれないと病院の先生に言われました。それを聞いた日和ちゃんは、少し反省しました。友達なのに何で気づいてあげられなかったんだろうと後悔しました。ハウスは、ただ蛍ちゃんが元気になるのを心配そうに待っていることしかできません。そんな時でも蛍ちゃんは、病院で次のレースの作戦を考えていました。さすがに日和ちゃんもあきれながら止めます。そこは、ケンカしてでも日和ちゃんは、必死に蛍ちゃんを休ませました。ハウスもすごく心配そうにもう休んでいてと伝えました。その言葉でようやく蛍ちゃんが納得しました。蛍ちゃんは、ゆっくりと眠りにつきました。ようやく日和ちゃんも安心しました。でもハウスは、まだ心配な様子です。それから10日経ちました。蛍ちゃんもすっかり元気になりました。日和ちゃんが向かいに来ました。ハウスも一緒です。いろいろ心配かけてごめんなさいと蛍ちゃんが謝りました。元気になってくれたからもういいよっと日和ちゃんが言いました。ハウスもようやく安心した様子です。久しぶりに家に帰って来ました。ハウスもワン主さんが帰って来てくれて嬉しそうです。もう無理したら駄目だよっと日和ちゃんが言いました。わかったっと蛍ちゃんが言いました。明日は、ゆっくりと公園でピクニックやろうよっと蛍ちゃんが急に言いました。別にいいけどいきなりどうしたのと日和ちゃんが聞きました。たまには、ゆっくりしようかなと思ってどうかなと蛍ちゃんが言いました。日和ちゃんもワンちゃん連れて来てくれていいからと蛍ちゃんが言いました。あと茜ちゃんも誘おうと思うのだけどいいかなと蛍ちゃんが聞きました。私は、いいけどと日和ちゃんが言いました。なら決まりだねっと蛍ちゃんが言いました。茜ちゃんの許可は、どうするのと日和ちゃんが聞きました。もうOKもらっているよっと蛍ちゃんが答えました。いつの間に連絡したのと日和ちゃんがビックリした様子で言いました。昨日のうちに連絡したよと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、すごく嬉しそうな様子です。さてと今日の夕食作らないといけないと蛍ちゃんが言いました。もうそんな時間と日和ちゃんがあわてて帰る準備をします。明日は、何時集合なのと日和ちゃんが聞きました。9時集合だよっと蛍ちゃんが言いました。わかったっと日和ちゃんが返しました。それじゃあまた明日っと言いながら帰って行きました。さてと今日の夕食は、カレーだよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスがすごく嬉しそうに喜んでいます。40分程してようやくカレーの出来上がりです。では、いただきますっと蛍ちゃんが言いました。ハウスもいただきますっと言って食べ始めました。すごくおいしいのかハウスは、パクパク食べます。おかわりあるからゆっくり食べてねと蛍ちゃんが言いました。ハウスがうなずきました。結局ハウスは、カレーを3杯もおかわりしました。蛍ちゃんも嬉しそうです。お腹いっぱいでハウスは、すごく眠そうです。そしてそのまま寝てしまいました。喜んでくれて良かったと蛍ちゃんが言いました。そして蛍ちゃんは、あと片付けを済ませて部屋に行きました。そして1冠目のデータを集める作業を始めました。過去のデータからコース取りまでしっかりと調べます。実は、蛍ちゃんは、1冠目のレースを勝利したことがあるのです。プラチナリングというワンちゃんで勝っています。その時は、2冠目のドックレースダービーで3着に負けて三冠は、失敗しています。ちなみにプラチナリングは、G1レース5勝とSG1関西記念を勝利しています。すごい強いワンちゃんでした。蛍ちゃんが最年少で勝っています。まだ1才半の事です。ちなみにプラチナリングは、まだ元気に生きています。そんな事を覚えだしているうちに蛍ちゃんもすっかり寝てしまいました。そして次の日の朝早くから蛍ちゃんが弁当を作っていました。ハウスは、まだぐっすり眠っています。たまには、蛍ちゃんも早起きするみたいです。時間は、まだ朝の7時です。みんなが来るにはまだ早すぎます。弁当が完成したみたいです。そして蛍ちゃんは、またレースのデータを集める作業を始めました。本気で三冠取りにいってます。ちなみに三冠達成した3頭は、アクアライトとプラネタリウムとダイヤモンドデビルの3頭です。みんな強いワンちゃんでした。最後に三冠達成してからもう15年経っています。やはり三冠達成は、すごく難しいことがわかります。そんな難しいことに蛍ちゃんは、目指しています。それから時間が経ちました。日和ちゃんがやって来ました。そしてハウスも起きて来ました。蛍ちゃんが早起きするなんて珍しいねと日和ちゃんが言いました。たまには、早起きするよと蛍ちゃんが言い返しました。そこに茜ちゃんも来ました。ワンちゃんは、連れて来なかったのと蛍ちゃんが聞きました。日和と茜ちゃんがうなずきました。蛍ちゃんは、理由を聞きませんでした。じゃあ行こうかと蛍ちゃんが言いました。みんなもうなずきました。今日行く公園は、すごく大きい公園なんだよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、すごく嬉しそうです。近くにこんな大きい公園があるなんて知らなかったよっと日和ちゃんが言いました。本当の事言うと公園だけどドックレースの会場でもあるんだよと蛍ちゃんが言いました。でもレースが無い時は、普通の公園として運営しているんだよと蛍ちゃんが説明します。なるほどと日和ちゃんと茜ちゃんが納得しました。ハウスは、すごく嬉しそうに跳び跳ねています。そこに高校生くらいの女の子がやって来ました。そしてそこにいるハウスとレースさせて欲しいとお願いして来ました。誰ですかと蛍ちゃんが聞きました。私は、姫花と言います。姫花ちゃんと呼んでくださいと言いました。わかったっと蛍ちゃんが言いました。蛍ちゃんの事は、もう知ってるから大丈夫だよっと姫花ちゃんが言いました。私そんな有名なのと蛍ちゃんが聞きました。ドックレース協会では、すごく有名だと思うよと日和ちゃんが言いました。茜ちゃんもうなずきました。そうなんだと蛍ちゃんが言いました。ハウスとレースがしたいんだよねと蛍ちゃんが確認します。そうですと姫花ちゃんが言いました。わかったいいよっと蛍ちゃんが言いました。コースは、どうすると蛍ちゃんが聞きました。芝右回り距離2000メートルでどうかなと姫花ちゃんが言いました。わかったいいよっと蛍ちゃんが言いました。本当にするのと日和ちゃんが心配そうに聞きました。やるよと蛍ちゃんが答えました。ほら見てよとハウスの方に指を指しました。ハウスの方に向けるとすごく走りたそうにそわそわしていました。そうゆう事だからと蛍ちゃんが言いました。茜ちゃんがドックレース協会の人を連れて来ました。コースの使用OKだってと茜ちゃんが言いました。実況の人も連れて来たよっとドックレース協会の人が言いました。すごい本格的だなと日和ちゃんがビックリしています。それでハウスの相手をするワンちゃんは、っと蛍ちゃんが聞きました。この子だよっと姫花ちゃんが指を指しました。名前は、マイナちゃんだよっと姫花ちゃんが言いました。柴犬なんだねと蛍ちゃんが言いました。実績は、っと蛍ちゃんが聞きました。G13勝していますと姫花ちゃんが答えました。強いワンちゃんだねっと蛍ちゃんが言いました。その時ですブーブートレインのワン主さんが来ました。ブーブートレインもそのレースに参加させて欲しいとお願いして来ました。蛍ちゃんは、いいよと即答しました。姫花ちゃんもいいよと言いました。これで3匹でのレースになりました。日和ちゃんがビックリしながらもレースの準備を始めました。レースの会場には、知らないうちにすごいファンの数が集まっていました。その時ファンファーレが鳴り響きました。3匹は、スタートラインに並びました。スタートの合図が鳴り響きました。今スタートしました。まず先頭を取ったのは、マイナちゃんが先頭で逃げる展開です。その後ろからブーブートレインがマークしています。1番後ろからハウスが追う展開です。残り1000メートルを切りました。まだハウスは、我慢しています。その時ブーブートレインが一気に仕掛けていきました。前でマイナちゃんとブーブートレインが先頭争いをしています。残り500メートルを切りました。その時ハウスがすごいスピードであがって来ました。一気に2頭を抜き去り先頭に立ちました。残り200メートルを切りました。先頭は、ハウスです。これは、強いと実況がいました。後ろからは、来ません。そのままハウスが逃げ切りました。一着は、ハウスだっと実況がいました。2着は、ブーブートレインです。3着にマイナちゃんでした。これには、ファンのみんなも大きな拍手が鳴り響きました。ブーブートレインが本番では、負けないからとハウスに言って帰って行きました。ありがとうございましたと姫花ちゃんが言いました。こちらこそありがとうと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、走れて嬉しそうです。姫花ちゃんが用事があるので失礼しますと言って帰って行きました。さて待ちに待ったお昼ごはんです。朝から蛍ちゃんが用意したお弁当です。ハウスは、すごく嬉しそうです。それを3人で食べました。その後は、ハウスが疲れてお昼寝を始めました。それを暖かい目で蛍ちゃんが見守ります。日和ちゃんも昼寝をする事にしました。蛍ちゃんは、さっきのレースのデータを調べ始めました。蛍ちゃんに取って三冠達成は、大きな夢であります。もし今年三冠達成したら蛍ちゃんのワン主ランクが神ランクに昇格するみたいです。そのあたりは、蛍ちゃんは、気にしていないみたいです。でもファンのみんなは、すごく気にしています。ハウスもそれをわかっている様子です。ハウスが起きました。日和も起きました。結構寝てたんだねと日和ちゃんが言いました。そうだねと蛍ちゃんが返しました。蛍ちゃんは、何していたのと日和ちゃんが聞きました。さっきのレースのデータ取っていたんだよと蛍ちゃんが言いました。ドックレースダービーは、距離2400メートルだよねと蛍ちゃんが言いました。そうだけどと日和ちゃんが言いました。なら勝てると思うと蛍ちゃんが自信満々で言いました。日和ちゃんがすごい自信だねっと言いました。ハウスは、まだ半分寝ぼけていて意味がわかっていない様子です。問題は、ミステリーツアーだねっと蛍ちゃんが言いました。あの直線のスピードは、すごいからねと日和ちゃんが言いました。これは、差し合いの展開になるかもしれないよっと蛍ちゃんが言いました。まだそれならチャンスあるけどスピードについて行けなくて直線であっさり抜けらされてという展開もありえるよっと日和ちゃんが言いました。確かにその展開もありえるねと蛍ちゃんが言いました。でも差し合い展開になれば、ハウスにチャンスあるよと蛍ちゃんが言いました。何でと日和ちゃんが聞きました。ハウスは、スタミナがあるから最後は、気合いと根性でなんとかなるよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスのスタミナを信じているんだねと日和ちゃんが言いました。そうだよと蛍ちゃんが返しました。ハウスは、少し心配そうです。あれから日時が経ちました。ついに2冠目の前日です。ハウスは、緊張している様子です。蛍ちゃんは、相変わらず寝ています。寝坊です。そこにいつも通り日和ちゃんがやって来ました。蛍ちゃんは、と日和ちゃんが聞きました。まだ寝ているよとハウスが答えました。また寝坊ですかと日和ちゃんがあきれながら言いました。ハウスもため息をついています。本当朝弱いんだからと日和ちゃんが言いました。でもまだ子供だからそうがないよとハウスがかばいました。確かにそうだけどと日和ちゃんが言いました。まだ起きて来ないんだけどと日和ちゃんが言いました。もう10時回っているのにと日和ちゃんが言いました。確かに今日は、遅いねとハウスが言いました。そこにようやく蛍ちゃんが起きて来ました。もういつまで寝ているのと日和ちゃんが言いました。ごめんと蛍ちゃんが返しました。ハウスは、ワン主さんが起きて来てすごく喜んでいる様子です。寂しかったのかな?明日のレース勝ってみせるからとハウスが言いました。頑張ってねと蛍ちゃんが言いました。日和ちゃんもハウスに頑張ってと言いました。ハウスもやる気満々です。そしてついにレース当日がやって来ました。すごいファンの数です。何故かハウスより蛍ちゃんの方が緊張しています。あんたは、走らんでしょっと日和ちゃんがツッコミました。だって人が多いんだもんと蛍ちゃんが言いました。相変わらずだなと日和ちゃんが言いました。慣れないものは、慣れないのと蛍ちゃんが言い返しました。レース展開は、どうするのとハウスが確認を取ります。ハウスに任せるよと蛍ちゃんが言いました。さすがのハウスもビックリしながら困った様子です。レース展開指示無しとかハウス可哀想だよっと日和ちゃんが言いました。レース展開がないのが作戦だよっと蛍ちゃんが言いました。蛍ちゃんが小さな声でハウスに後ろの方に付けて早めに仕掛けてねと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、わかったっと言いました。相変わらず素直じゃないんだよねと日和ちゃんが言いました。そしてついにファンファーレが鳴り響きました。ワンちゃん18頭スタートラインに並びました。ちなみにハウスは、3枠6番でした。2番人気をもらっています。スタートの合図が鳴り響きました。今スタートしました。G1ドックレースダービーですと実況が言いました。スタートは、まずまずのスタートです。ハウスは、後ろから4番手に付けて我慢しています。先頭は、ハルカゼマーチが逃げる展開です。残り1000メートルを切りました。その時ハウスが一気に仕掛けていきました。大外を通って捲りました。一気に先頭は、ハウスに代わりました。残り500メートルを切りました。すると後ろからやはりブーブートレインとミステリーツアーがあがって来ました。先頭で3匹の差し合いになっています。3頭並んださて勝つのは、誰だっと実況が言いました。残り200メートルを切りました。するとハウスがもう少しスピードをあげました。先頭は、わずかにハウスですと実況が言いました。ブーブートレインとミステリーツアーは、少し苦しい様子です。そしてそのままハウスが逃げ切りました。クラシック2冠達成ですと実況が言いました。2着は、ミステリーツアーでした。ついに蛍ちゃんがドックレースダービーを勝利した瞬間です。日和ちゃんがおめでとうと蛍ちゃんに言いました。すると私は、何もして無いよ勝ってくれたハウスが頑張ってくれたんだよっと蛍ちゃんが言いました。でも蛍ちゃんがいなければハウスだって勝てなかったよと日和ちゃんが言いました。そうかなハウスは、強いから私がいなくても大丈夫だと思うよと蛍ちゃんが言いました。そこにハウスが帰って来ました。そしてそんなことないよワン主さんがいつもそばにいてくれてやさしくしてくれるから頑張れるんだよっとハウスが蛍ちゃんに言いました。ありがとうと蛍ちゃんが言いました。ありがとうは、こっちの方だよっとハウスが言いました。そこにいつも通りドックレース協会の人が勝利インタビューの確認をしに来ました。もちろん蛍ちゃんは、断りました。わかりましたと言ってドックレース協会の人は、帰って行きました。これでついに3冠にリーチをかけたハウスでした。会場は、ファンによるハウスコールが鳴り響いています。ハウスも少し恥ずかしそうです。でも1番恥ずかしそうなのは、やっぱり蛍ちゃんでした。早く帰ろうと蛍ちゃんが言いました。ハウスがうなずきました。本当慣れないねと日和ちゃんが言いました。家に着きました。ハウスもようやく落ち着きました。蛍ちゃんは、まだ緊張しています。本当困ったワン主さんです。ハウスの方が精神面強いんじゃないのと日和ちゃんが言いました。確かにそうかもと蛍ちゃんは、あっさりと認めてしまいました。少しは、否定して欲しかったよと日和ちゃんが言いました。本当のことだもんと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、少し苦笑いしています。さてと今日の夕食は、唐揚げだよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、嬉しそうです。今日は、日和ちゃんも食べて帰るでしょっと蛍ちゃんが聞きました。じゃあ今日は、お邪魔しようかなと日和ちゃんが言いました。ハウスもすごく嬉しそうです。蛍ちゃんの作る唐揚げは、すごく美味しいんだよと日和ちゃんが言いました。それを聞いたハウスは、すごく楽しみに待ってます。そして30分程してようやく夕食が完成したようです。夕食がテーブルに並べられました。じゃあいただきますと食べ始めました。ハウスもすごく喜んで食べています。やっぱり蛍ちゃんの作る唐揚げは、すごく美味しいねと日和ちゃんが言いました。そうかなと蛍ちゃんが言いました。蛍ちゃんは、もうちょっと素直になるべきだよっと日和ちゃんが言いました。褒められるの苦手なんだよねと蛍ちゃんが言いました。自分は、もっと褒めて欲しいですとハウスが言いました。ハウスは、褒めてくれたら嬉しいよねと日和ちゃんが聞きました。ハウスは、うんとうなずきました。だってさと日和ちゃんが言いました。ちゃんと褒めてあげてるつもりなんだけどなと蛍ちゃんが言いました。もっと褒めて欲しいんだよと日和ちゃんが言いました。なるほどねと蛍ちゃんが言いました。そんなこんなで食べ終わりました。ごちそうさまでしたとみんなで言いました。するといきなり蛍ちゃんが今日は、頑張ったハウスにプレゼントがありますと言いました。ハウスがビックリしている様子です。日和ちゃんも何のことかわかっていません。それっとビニール袋からケーキワンホール出てきました。ハウスが嬉しそうです。日和もビックリしている様子です。今日は、奮発したんだからと蛍ちゃんが言いました。ハウス勝利おめでとうと蛍ちゃんが言いました。ありがとうとハウスが言いました。日和ちゃんもハウスにおめでとうと言いました。ハウスは、嬉しそうにありがとうっと返しました。すると日和ちゃんが蛍ちゃんに小さな声でお金大丈夫なのっと聞きました。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。たまには、奮発しないとねと蛍ちゃんが言いました。無理だけは、しないでねと日和ちゃんが言いました。わかったっと蛍ちゃんが言いました。もう食べて良いよとハウスに言いました。するとハウスが喜んで食べ始めました。日和ちゃんも食べていってねと蛍ちゃんが言いました。いつもの感謝だよっと蛍ちゃんが言いました。ありがとうっと日和ちゃんが返しました。では、いただきますと日和ちゃんが食べ始めました。蛍ちゃんも少し食べました。それを見て日和ちゃんが違和感を覚えました。蛍ちゃんが何かを隠している気が日和ちゃんには、しました。食べ終わりました。あと片付けを蛍ちゃんがいつも通り始めました。手伝おうかと日和ちゃんが聞きました。大丈夫だよっと蛍ちゃんが言いました。もうそろそろ帰るねと日和ちゃんが言いました。わかったっと蛍ちゃんが返しました。ハウスは、疲れてすでにダウンしています。じゃあおやすみと日和ちゃんが言って帰って行きました。蛍ちゃんも疲れているのですぐに寝ました。そして次の日になりました。ドックレース新聞の一面には、ドックレースダービー優勝ハウスと大きく書かれていました。ワン主さんも初勝利と書いてありました。それを見てハウスは、嬉しそうです。蛍ちゃんは、いつも通りまだ寝ています。そこにいつも通り日和ちゃんが来ました。ドックレース新聞もう見たと聞きました。ハウスがもう見たよと返しました。蛍ちゃんは、まだ寝てるのと日和ちゃんが聞きました。まだ寝てるよとハウスが答えました。いつも通りだねと日和ちゃんが言いました。最近蛍ちゃんの様子おかしくないと思わないと日和ちゃんが聞きました。するとハウスが最近ワン主さん食べる量が減っている気がするとハウスが言いました。他には、あるかなと日和ちゃんが聞きました。他は、わからないけど何か無理して元気に見せている気がするとハウスが答えました。なるほどねと日和ちゃんが言いました。ありがとうっと日和ちゃんが言いました。ハウスは、あまり意味がわかってないけどうなずきました。それでまだ蛍ちゃんは、寝てるんかいと日和ちゃんが言いました。ハウスも少し心配そうな素振りを見せます。本当に起きて来ないねと日和ちゃんが言いました。ハウスもうなずきました。するとようやく蛍ちゃんが起きて来ました。しかし少しフラフラしているよな気がします。蛍ちゃん大丈夫なのと日和ちゃんが言いました。ハウスも少し心配そうな素振りを見せます。しかし返答がありません。次の瞬間蛍ちゃんは、バタリと倒れました。日和は、あわてて救急車を呼びました。ハウスも少しパニックています。10分程で救急車が到着しました。日和とハウスも一緒に病院までついて行きました。蛍ちゃんは、ピクリとも動きません。日和とハウスがすごい心配しています。病院に着きました。蛍ちゃんは、緊急室に運ばれて行きました。日和とハウスは、待合室で静かに待ちます。静かな空気が流れています。30分後蛍ちゃんは、入院することになりました。まだ目が覚めない蛍ちゃんです。日和が病院の先生に蛍ちゃんの状態を聞きました。すると少し沈黙がありそして先生が言いました。蛍ちゃんが言わないで欲しいと言っていたので言えないと言いました。でも危険は、乗り越えたのでもう大丈夫ですと言って先生は、戻って行きました。やはり日和の予想通り蛍ちゃんは、何か大事な事を隠しているみたいです。ハウスは、心配のしすぎで疲れて眠ってしまいました。日和もすごく心配しています。それから3時間が経過しました。するとようやく蛍ちゃんが目を覚ました。あれ何で病院にいるのと蛍ちゃんが聞きました。倒れて救急車で運ばれたんだよと日和ちゃんが言いました。ハウスもすごく心配してたよと日和ちゃんが言いました。すると蛍ちゃんが帰ろうとしました。駄目だよっと日和ちゃんが言いました。しばらく入院だってと先生が言ってたよと日和ちゃんが言いました。また入院するのかと蛍ちゃんが言いました。日和が蛍ちゃんに何か大事な事隠しているよねと聞きました。そんなことないよと蛍ちゃんは、誤魔化しました。そんなことは、ないよと日和ちゃんが言いました。蛍ちゃん目が泳いでいるよと日和ちゃんが言いました。まあいつかは、ばれる事だから日和ちゃんにだけは、言わないといけない事だなと蛍ちゃんが言いました。あのね私長く生きられても25才までなのと蛍ちゃんが言いました。日和は、ショックで言葉が出てきません。本当は、前に入院した時に言うべきだったんだけどさすがに言いにくくて今まで言えなかったんだよと蛍ちゃんが言いました。日和が泣きながらそれでも早く言って欲しかったよと言いました。ごめんねと蛍ちゃんが謝りました。日和は、泣きながらうなずきました。ハウスは、あまり意味がわかっていない様子です。それから5ヵ月たちました。季節は、すっかり秋になりました。いよいよ3冠目前日です。ハウスは、ワン主さんにレース展開を聞きました。好きに走って良いよと蛍ちゃんが言いました。勝てると思う展開で走れば良いよと蛍ちゃんが付け加えました。ハウスは、わかったっと答えました。3000メートル何て未知の距離です。でも他のワンちゃんも一緒です。今日は、珍しく日和ちゃんが来ていないです。日和のワンちゃんのレースがあって来れないのです。ちなみにレースは、惜しくも3着に負けました。さてと今日の夕食は、レース前なのでカツ丼だよっと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、嬉しそうです。おいしくいただきました。明日のレース勝てるか不安ですとハウスが言いました。大丈夫自分を信じて走れば勝てるよと蛍ちゃんがやさしく言いました。今日は、もう寝ようっと蛍ちゃんが言いました。ハウスもうなずきました。ついにレース当日です。蛍ちゃんが先に起きました。珍しいです。ハウスが起きて来ました。すると朝ごはんの用意がすでに出来ていました。ハウスは、嬉しそうに食べ始めました。すると蛍ちゃんが言いました。3冠取れなくても気にしないで良いから無事に楽しんで走ってねと蛍ちゃんが伝えました。ハウスは、わかったっと答えました。ちなみに日和ちゃんは、今日は、現地集合なのでいません。そしてレース会場に行くと10万人を越えるファンであふれていました。記録がいろいろかかっているのでいつもよりもファンが多いです。そこに日和ちゃんが来ました。蛍ちゃんがファンの多さですごく緊張しています。もちろんハウスも緊張しています。そしてついにファンファーレが鳴り響きました。ファンも大盛り上がりです。ちなみにハウスは、2枠3番です。もちろん1番人気をもらいました。18頭スタートラインに並びました。スタートの合図が鳴り響きました。今スタートしました。18頭きれいに揃いました。ハウスは、今日は、7番手に付けて我慢しています。先頭は、ナツデパが逃げる展開で2周目に入ります。まだ誰も展開が動きません。残り1000メートル切りました。するとハウスが一気に加速しました。一気に先頭ハウスに変わりましたと実況が言いました。残り500メートル切りました。後ろからやはりミステリーツアーとブーブートレインが飛んで来ました。しかしまだ先頭は、ハウスです。後ろからは、誰もついて来れないこれは、強いと実況が言いました。そしてそのまま逃げ切りました。1着は、ハウスです。15年ぶり史上4頭目の3冠達成ですと実況が言いました。その瞬間ファンから大きな拍手が鳴り響きました。小型犬が3冠達成したのも初めてです。そして蛍ちゃんは、最年少で3冠達成したことになります。レースが確定しました。その瞬間みんな静まりました。レースレコードが更新されました。つまりレコード勝ちです。そしてファンから大きな拍手が鳴り響きました。そして蛍ちゃんは、神ランクに昇格しました。ちなみに勝利インタビューは、もちろんスルーしました。ドックレースの歴史が動いた1日でした。帰ろうかと蛍ちゃんが言いました。ハウスは、うんとうなずきました。日和ちゃんは、用事があるみたいで先に帰りました。そして家に帰って来ました。続く