トランプとラスプーチン編①
懸命な読者なら既に分かったと思うが、人は生まれ変わりながら新しい人生を生きる。
。。何故猫の身体でいるかって?。。
今まで猫の私が何を云うかと怪訝に思うのも当然の話で、私が3千年の記憶を持つには間断無き生の連続を成したればこそである。丁度、時計の秒針(セイコウクウォーツの秒針限定)をジッと眺めるなら、時の流れが間断無いことを知るだろう。その有様をありのまま観ずることが出来るなら、貴方も時の悟りを得たと云える。
詰まり、転生の為には次の生を受けるために百年から数百年かかる。つまり人間だけでは記憶の空白部分が生じてしまう。そこで他の小動物の身体を借りる、という訳だ。
前世の夏目漱石から猫への生まれ変わりは、私が無意識に選んだ結果であった。猫なら霊的、知的に見えるし、物書きなら誰でもやっている「擬人化」も容易で猫の話を書いた私にはお手のものだ。それに、猫になら転生しても悪く無いか、と考えたからに違いない。最も、無意識だから記憶している訳もなく、結果的にという事だ。
私も人から人、或いは他の生き物に生まれ変わっている時にも、私が個性を持っていたように、他者も個性を持っている。私が私と思うように、他者も自分を私と思っている。詰り、彼奴もこいつも「私」、草木も含め全生命の意識は全て「私」で統一されているのだ。
しかし、心得違いをしている奴(自分は自分で他者は他者と区別)は居るものだ。だから争い、戦う。その根源に在るのは自己愛と欲、身近に例えるならトランプ大統領だが、さかのぼると「過去世のトランプ」に顕著に現れている。
過去世の南部生まれの田舎育ちトランプ少年が長じて支配者となり財産を蓄えたが、欲に限りはないもので、目を着けたのが北の最果て、アラスカの金鉱である。
黄色いインディアンを居留地に囲い込んだ彼は、次に黄色いエスキモーを追い出したかった。しかし手を出すには支配者のロシア皇帝のご機嫌伺いから始めなければならなかった。