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嫌われ者の冒険譚  作者: ティガー
1/1

異世界転移?

2話目投稿です。どうぞご覧ください。


一ねえ、何なのその目は?一


 黒い影が軽蔑したような目で僕を見てくる。それも一つじゃない。同じような影がいくつもあり、その全てが僕に同じ視線を投げ掛けてくる。


一僕に何か恨みでもあるの?一


 そしたら、影の全てが僕に襲いかかってきて、僕を殴ったり蹴ったりしてくる。


一や、止めてよ!何するの!?一


 そんなことを言っても止まらない。しかも影は笑い始めた。何がそんなにおかしいんのさ。こっちは痛いのに。


一苦しい。助けて。一


 そう言っても誰も助けてくれない。あるのは暴力だけ。


一ああ、そうか。僕は1人なんだー


それが分かった瞬間、視界が滲んできて、黒くなっていく感触がした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「...ん?」


 俺はふと目が覚める。その時俺の視界に入ったのは、木の壁、嫌、天井だった。そして、今俺はベッドの上におり、周りは見たことのない部屋だ。

 少なくとも学校の保健室や病院ではないようだ。壁や天井は木で出来ており、何処かの小屋の印象を受ける。何処なんだここは?


「ここは、何処だ?」

「ああ!目が覚めたようですね!良かった!」


 俺が自分の状況を理解しようとした時、奥のドアからガチャリと音が聞こえ、視線を向けると、見たことの無い茶髪の女性がいた。


「気絶していたみたいですから心配しましたが、無事でよかったです。」

「あ、貴方は?」


 俺は少し警戒して女性に話しかける。保健室や病院でも無い場所、知らない人間が相手なら普通は警戒する。

 優しそうに見えるが、人というのは見かけによらないから、どうしても身構えてしまうものだ。...少し敏感かもしれないが、身を守るためにはそれくらいする必要がある。


「ああ、申し遅れました。私はギルド職員の受付嬢のサラと申します。」


 サラと名乗った女性はお辞儀をしてくる。ギルド職員だって?ギルドってのはゲームやラノベ限定の話だろ?現実で存在するものではない。


「あの、冗談は止めて頂けます?」


 俺は本気で彼女の言葉を否定した。しかし彼女からの返答はこうだった。


「?別に冗談なんて言っていませんが?」


 否定の言葉を否定する言葉だった。


「...え?」


 本気で言っているのか?それじゃあ...。嫌、そんことありえないだろ...。


「そ、外の景色を見せて頂けますか?」

「構いませんよ?」


 俺はベッドの頭の方にある窓のカーテンを開ける。するとそこには...。



 中世ヨーロッパのような景色が広がっており、とてもじゃないが、日本でみられる景色とは思えなかった。


「...嘘だろ?」


 まさかとは思うし信じがたいが、俺は恐らく異世界に来たらしい。



誤字脱字は遠慮なく教えて頂けると嬉しいです。


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