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EP2

「おーい!……グ!ローグ!起きな、朝だよ!

ご飯はいらないのかい!


その僕を起こす声に僕は飛び起きた。


「待って待って!起きたから!ご飯食べるから!」

「じゃあ、早くしな!今日も元気に仕事だよ!」


これでもし起きないとホントにご飯くれないからな…。

今日も仕事だ…。一日しっかり働くか!おー!

なんて言ってもやる気は出ないんだよなー。

はぁ…。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ここは、大陸の西部に位置するレイキス王国の小さな村、マキス村だ。この村は基本的に普通の村と変わらずみんな狩や、農業に勤しんでいる。

と言ってもさっき言った通り基本的には、だ。

どこが他の村と違うのかというと、この村には、

僕の憧れの超凄腕魔鋼鍛治師のクリードさんがいるんだ!まあ、自称だからこの世界でどの位すごいのかは、わからないけどね。それでも僕は瞬時に物が造られていく姿に憧れたんだ。

で、僕ローグは、そのクリードさんに弟子入りして雑用と鍛治の練習をして働いている14の子供だ。

もう子供じゃないって言ってんのに…。でも成人が15体から仕方ないのかな。ついでに言うと僕は、居候をしている。

あ、そうだ。で、さっき僕を起こしたのは、クリードさんの奥さんのマリアさんだ。

僕がクリードさんに弟子入りをしてからもう既に4年の月日がたった。

クリードさんはかなり感覚的な教え方だったが、僕は筋がいい方のようで多くの技術を教えてもらった。

しかし本格的にものを作ったことはまだない。そろそろ造らせてくれるかなといつも思いながら僕は、仕事をしている。

今日の仕事は、鍛冶場以外の部屋の掃除だ。


「よーし、じゃあやるかー!」


箒を持ってどこからするか部屋を見回しているとある鉱石が目に入った。


「ん?これは……アダマン…タイト…?え、えー!!!?」


な、なんで!?


「師匠ー!なんで!なんでここにアダマンタイトがあるんですか!?」


アダマンタイトは、滅多に採掘されない激レアの鉱石なのに!


「なんだー?ギャーギャーうるせえぞー?

あ、それか……。それは依頼の報酬でもらったもんなんだがな、なにを造るかずっと悩んでたんだ。つーかお前よくそれがアダマンタイトってわかったな?さすが鉱石オタクってところか?」


この人がさっき紹介した魔鋼鍛治師のクリードさん。いつもは、こんな感じだけど鍛治になると凄いんだ!


「そりゃ分かりますよ!アダマンタイトですよ?アダマンタイトが分からない人の方が異常なんです!!というかなんですか!?鉱石オタクって!

僕は、鉱石が好きなだけです!」


「はいはい、分かった分かった。」


「くぅ〜」


いつもこうやって軽くあしらわれてしまう。言い合いになると全然相手をしてくれない。そのことに不満を持ちつつも、アダマンタイトから論点がずれて、あやふやになって話が終わってしまった。

今日の出来事は、それくらいでいつも通りに一日が過ぎていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日もいつも通り起き(起こされ)て練習をしていたら師匠から呼ばれた。


「おいローグ。」

「なんですかー?サボってないですよ?僕。」

「そんな心配はしてねぇよ。今日は、ちょっと買い物を頼みんたいんだがいいか?」

「買い物ですか?仕方ないですねー。」

「あんだぁ?明日お前の為の時間が取れたから1から全部見てやろうと思ったんだがそんな態度をとるならこっちにも考えがあるぞ?」

「マジですか!?全力で取り組ませていただきます!」

「はぁ…。まぁいい。じゃ、下の街まで行ってトイナのとこ行ってこい。金はもう払ってあるから受け取ったらすぐ戻ってこいよ?。」

「トイナ………?あー、あの怪しい人ですね。」

「そうだ。注文してるもんがあるからな。受け取ったら早く戻ってこい。」

僕はあわよくばと思って少し目線を送ってみた。

「受け取るだけ……?」

「う……。わかった少し小遣いもやるから楽しんでこい。でも早く戻ってこいよ?」

「よっしゃ!じゃ準備して来ます!」

僕はすぐさまその場から離れた。

「はぁ…。」

師匠のため息なんか聴こえなかった。






というわけで来ました!ライドラの街!

ここは王国の中でも上位に位置する西部の大都市だ。この街は王国トップクラスの商業の街で、ここに来れば大抵のものはそろうと言われるほどだ。しかもその割に路上などでの堂々とした犯罪率はとても低い。だから師匠も1人で出してくれたんだろうな。理路整然とした街並みは歴史を感じると共になんか感動する。ここに来たことはそんなに沢山ないけどトイナさんの所までは覚えてるから誰にも聞かないでいく事が出来る。とおもってたんだけど……。





「迷っちゃった…。」

はぁ〜まあそうだよないくら来たことあるって言ったって興味の赴くままに言ったらそうなるよな。とりあえず人に聞いてみようかな。お、優しそうなお兄さんがいるな。

「すい…」

「きゃー!!!!」

聞こうとした瞬間路地の方から悲鳴が聞こえた。

















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