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高校生のリアル  作者: 檸檬
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春。もうすぐ。

はじめまして。檸檬です。

初めて小説を書きます。少し日記っぽくなるかもしれません。

よろしくお願いします。((*_ _)






もうすぐ新学期が始まる。




 杏子はベッドでごろごろしながらスマホを眺めていた。時刻はもう11時を過ぎている。


「暇だなぁ…。」


違う。正確に言えば、あと9日しかない春休みに課せられた膨大な量の課題がほぼ全く手をつけられないまま残っているのだから、決して暇ではない。


今すぐ起き上がり、顔を洗って、朝ごはん、ではなく昼ごはんの支度をして、きちんと昼ごはんを食べ、片付けをし、机に向かわなければならないというのは分かっている。しかし全くやる気が起きないのだ。




杏子が通っている高校はこの辺の地区の中では割と偏差値の高い進学校である。卒業生の中にはT大に進学する人も何人もいる。頭が良い。


杏子も中学までは、勉強で悩むようなことは全くなく、友人も、親も、先生も、そして自分自身もまぁそこは認めていた。


しかし、たいして頑張らなくても人並みより勉強ができてしまった杏子は、高校に入学すると成績がガタ落ちした。中学の成績から選抜のクラスに入ったが、内容がより濃く深くなった高校の勉強で、中学の時からコツコツと努力を続けてきた子達との差が浮き彫りになった。毎日家で勉強する習慣なんて付いていない。高1の間で変わろうと思っていた。変われると思っていた。




そして今、このありさま。何にも変われていない。変わったのは、中学までは85点平均だったテストの点数が55点平均くらいまで下がったというところだ。


一つ弁明しておきたいのは、中学の55点と高校の55点は全然違うということだ。60点でまあまあ満足、75点以上でほんとに頭がいい、85点以上はもうバケモノ。まぁそれでも特進クラスの多くの人は70点以上が当たり前って感じだけど。おそろしい…。




そんな感じで1年がおわり、もうすぐ高2になる。今年は特進から落ちるだろうな…。あ゛ー。




始業式まであと9日。課題テストまであと10日。クラスも落ちて、テストの点数も下だったらもう私生きていけないと思う。いや死なないけど。


「やるかぁ…。」


やっとベッドからでる。


ただ今の時刻、12時21分。


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