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人人人皿毒  作者: 禍影
1日目

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 わけが、分からねえ。

 周りに動くものが誰もいなくったその場所で、俺は力なく座り込んだ。

 こんなおかしな場所に拉致監禁されただけも頭が狂いそうだった。ドクロ女のおかげで何とか拉致された理由や、この場所の存在意義を知り多少は頭の混乱も抑えられてきた。なのに、そのドクロ女が唐突に殺され、彼女を殺したネズミ男もどんなわけか死んでしまった。

 一体何が起こってるのか。

 どれだけ常識が通用しない場所だというのか。

 どうして俺がこんな目に遭わないといけないのか。


 ――本当に、訳が分からない。


 実はこれは夢で、寝て目を覚ませば家のベッドの上にいるんじゃないか、なんて考えてしまう。

 ああもう、死ぬほど疲れた。

 俺は仰向けでその場に横たわる。周りに死体が二つもあり、強烈な血の匂いが漂っていて、眠れる気は全くしない。だったら移動しろという話だが、それ以上に動くことが億劫だった。

 眠ることも、起き上がることもできず、なんとなく天井を見つめ続ける。

 しばらく動かずに横たわっていると、不意にガスのようなものが部屋に流れ込んできた。かなりの勢いで部屋に充満していく白いガス。それが危険なものなのかどうか分からなかったが、どちらにしろ逃げる気は全く湧いてこない。もしこれが殺人ガスだったらそれはそれでいいかという、無気力感に支配されていた。

 抵抗することなく、体に入り込んでくるガスを受け入れる。

 すぐに、俺の意識は暗闇に落ちていった。


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