表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/140

3.ローズの場合

~サッキュバスの娼婦 ローズの場合~



吞んだくれたおっさんを無視して酒場を出ようとする。

と、そこへ厨房から声が掛かった。

「おい坊主、サッキュバスに身も心も吸い取られんなよ?うははは!」


なに?サッキュバス!?


サッキュバス、オレの記憶が正しければ、男の精を吸って生きるMOBのはず。

い、いや、持て余したパトスを処理してくれれば・・・・・げふんげふん

ならば、持ちつ持たれつではないか!?

・・・


まて、問題が2つある。

1つ目は、町の中にサッキュバスが居てもいいのか?

 う~ん、酒場のおっさんが言うなら、OKなんだろうな。

 いろいろと騒ぐ・・・あ、心がだよ心。

2つ目が、一体何のお店なのか!?

 想像はしてある、ま、なんだ。

 おにぎりも男の子だしな、そらまぁ。


示された店の方向へ進んでいくと、それは見事な繁華街。

い、いや、偏見はいかん。

なので通行人のおっちゃんに尋ねてみた。


「あ、あのー、”ヘブン”って、どんな店なんスか?

田舎モンなんで、知らねーんスけど、バンザイの名店て言われたんスよ」


「坊主、物知らねーなぁって、田舎から出てきたとこならしゃああんめい。

ヘブンってのは、天国よ天国。

バンザイの誇る、スーパー娼家だ。

女の子は飛び切りなのに、値段は安いときてやがる!

おめーも、早くいってみるんだぜ?」


「あ、あざす!!」


フッ、オレにかかれば情報なんてチョロいもんさ。


って、ここまでテンプレなのかよ・・・。

となると、出てくるのはバケモノか、そちらのオネエと相場は決まってそうなモンなんだけどな・・・。

思い悩む所なんだが、あっさりと店の前に到着。

看板からは、そらもうあーた。

まんまの看板ですぜ、アニキ。

看板の絵には、可愛らしいでも悪魔チック(羽生えてる)な女の子が描かれてた。

出たなサッキュバス、男の精を吸う魔物。

バ、バカな、それが娼婦だと!?

まさしく適材適所!!!

この真実を我が取材班は、己の体を犠牲にしてまでも徹底的に解明せねば!!!



この町の”ヘブン”、有名な娼家である。

この店に、レッドシャドウ(あ~書きにくいので以後れっどとする)

が通っていたと言われる店である。

この店のお母さん(業界ではオーナーのこと)であり、一番人気がローズさんである。

なにを隠そう(いや、隠しとらんけど)、このローズさんがサッキュバス。

ちょっとビビるけど、オレの知ってる小説やゲームによってはすんごい美人らしいし。

と、ここまでの説明を受けて、前金を払い待合室へ入った。

そーだよ、前金なんだよ!

現世もこの世界も、こんなとこは一緒だなー。

この分、色々と熱くなるってもんよ!!色々とな。

おうとも、負けないぞ!おにぎりは男の子!!!

いざ、FIGHT!!



待合室で、とりあえず待つ。

ふ~んパネル指名とかはないのねぇーと

現世ならではのボケをやってると、

ミノタウロスの従業員がメニューを持ってきた。

と、出されたメニューをあけると、なんと!立体画像!!

って、こ、これが魔法!?

すっげぇ!!!

いや、魔法ガデスヨ魔法ガ・・・

女の子のレベルが・・・・・・げふんげふん、


あ、この娘も可愛いな~、

え、この小さい人って、あ、グラスランナーか、小さくても合法っちゃ合法だな。

あ、でっかい人もいる。

ライカンスロープなのかぁ~、奥が深そうだな、こりゃ。


あ、いやいや


おし、おっとあった。

これがローズさ・・・ん・・・・・・!!



キラキラと輝くプラチナブロンドの髪に吸い込まれそうなアメジストの瞳、アラバスターに見える肌に蠱惑的に煽情的な真っ赤な唇。

ウソ!!と思えるほどの小顔なのにすらりとして、かつ肉付きのいい脚。上向きのバストに両手で絞めれるほどしかないウエスト・・・。



ん?ドワーフと表現が違う?ドワーフはそんな見た目の表現がない?

たりめーやんけ!!!!酔っ払いドワーフの描写してダレが喜ぶねん!!

そんな需要、どこにあるんや!!!

と、じいちゃん直伝の関西弁で、とりまツッコンでみますた。



そのローズさんですがねー、一目で負けました。

完封ですよ完封。

あわや完全試合!もう少しで花束渡さなきゃならないのかなって思った。

でもねー実際に負けたのは、サイフの中身・・・・。

あのクソドワーフがあんだけ飲みさえしなけりゃ・・・・・がんがんがんがんがん!

頭を壁にぶつけて煩悩払って、(怒りを発散させたとかイウナ)まずは話を聞いた。


「いらっしゃぁい、あら初めての方ねぇ、学生さん?」

色々と熱く煮えたぎったモノ(あくまでオレの心だ)を鎮めながら、れっどについて話を聞きたいことを血の吐く思いで伝えた。


「そう、れっどちゃんねぇ、よくきてたわよ~。

勿論相手はワ・タ・シw

あんないい子、そうはいないからね~ワタシもお腹一杯になっちゃうしw

戦場に出たあとは、ほぼ必ず来てくれてたよぉ~」


ぐぬぬ、お、おにぎり人生において、イクラを載せらた事以上にムカついた!!!

れっど、必ず殴る!!上下左右に打ち分けてやる!!!


「あら、あなたも黒髪黒目なのね~^^

ねぇ知ってるぅ?黒髪黒目ってゼ・ツ・リ・ンなのよぉw」


ぶへ、す、素晴らしく鋭いフリッカーが飛んでくる!!

しかも、追撃の手が止まらない!

このままではオレのペンデュラムの、ピーカーブースタイルが破壊されてしまう!!


「普通の子なら壊れちゃうかもだけどぉ、おねーさんなら、大丈夫かもよぉ?

どぉ、あなたも一回試してみるぅ?

後悔はさせないとぉ思うけどぉ?」


は、はひ、!!!!


いかん!ガードが突破された、右が来る!!!





ナニカガオコッタカモシレマセンガ、キオクがトギレテマス





は!?


「って、れっどちゃんのお話だったわねぇ、ゴメンねぇおねーさんサッキュバスだからぁ~

あれぇ、どぉしたのぉ?

血の涙がでてるわよぉ?」



キノセイです、壁に頭ぶつけて出血した血が、眼球に入っただけっす・・・。



「れっどちゃんねぇ、あのこは若いクセにそれはもうね、XXXで▼▼▼でなのよぉ。

そのくせ、ばきゅーんばきゅーんなのにぃ、ズガガガガガ、がぁ、ふぁんふぁんでぇ・・

なのにれっどちゃんたらぁ、嫌だぁってゆぅワタシにぃ、===を無理やりに****てするのぉ。

でもおねーさんも負けてられないからぁ」


ま、待てい、待ってくれ!

日記に書けねぇ言葉、連発するんじゃねぇ!!!!



-------------- 自主規制 -----------------



何故、日記が発禁処分の恐怖に慄くかねばならんのだ・・・・・・。


あ~、搔い摘む。

あんなもん、口語のまま記載するのはカンベンしてください、

頼むから。


ここでの収穫情報

・戦のあとは必ずくる

・優しい

絶倫しるか

・後ろからがす「わーーーーーーーーーーーー!!」

・酒もよく飲んでた

・普段は何をしてるかはわからない


こんなもんなー、役に立つか!!!


・・・こ、この人も使えねー・・・・・あ、い、いや、そのお相手としては別とゆーかそのなきにしもあらずとイイマスカ・・・


くっそう、次の情報に期待だ!!!


「おにぎりちゃぁ~ん、サービス券あげるからぁ次はお客でねぇ~w」


おきゃくおきゃくだ~


うぁはははは


あ~あ



海苔はねーのかぁ(涙声)




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ