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18.実戦

~実戦~



色々と気合が入ってるせいか、かなり早く目が覚めた。

今日からは行動あるのみ!

こっそり教会を出て、ストレッチをする。


東の空が白み始めていた。

(太陽東から出るのは同じ。

ただ太陽が双子星ってのには、最初思いっ切りぶっとんだ)

部活でも、こんなに朝早起きして真面目に運動したことないしなー。

帰宅部だったし。

まぁ、基本のボケだ。


しっかりと体を動かした。

うむ、筋肉が痛いなー。

それこそ、高校生の時以来だしな、運動なんてのは。

ジャージかスウェットがあればーとか

朝一のボケをこなしつつ、畑の奥の雑木林へ向かう。

そそ、視察ってヤツだ。

どっかのオッサンがメットかぶって物知り顔で説明受ける、そんなのじゃないぞ。

どんな木が生えてるか、どんな下草があるか、畑にするのはどんな手間がかかるか・・・。

あぁ、厳密に言えば観察ですなー。

ひたすら考える。

これは、ゲームじゃなく現実だしな。

効率良いにこしたことはないし、有益なものも見つかるかもってな。

ともかく、下草が焚き付けに使えそうなこと、いくつかの倒木を発見できた。


じっくり観察してたら、すっかり太陽が昇ったので戻る。

早速朝食の席で、子供達にオレが手伝ってもっと発展させていくぞ~って話をする。

畑も教会もね、それには皆の協力が必要だーって。

普通、文句が出そうなもんだが、何の文句も出ず好意的に迎えられた。


れっど、オマエの功績だよ、子供達の理解凄えよ本当。


それで、これから毎日朝一で農作業をこなし、お昼まで勉強をすると伝えた。

(勉強で、ぶーぶー言われたのは当然かww)


朝食後、すぐに各自農作業へ(マリアさんは洗濯)と向かう。

子供達は、ほとんど畑の世話かなー。

オレは鎌を持って、森へ戻る。

下生えを刈るため、である。


下生え、これ結構重要なイミがあるのよなー

森は、下生えが多いと、木の育成に影響が出る。

他の生き物にもね、キノコ類は特に影響でやすい。

マツタケなんかは下生えが多いと、全然育たないのよ、ホント。

だから定期的に刈るのは、非常に大切なのさ。


それと、刈りとった草にも使い道がある。

モノにもよるけど、乾燥させれば燃料(主に最初の火つけ)に使える。

倒木とかも見つかるしね。


つうか、最初にも書いたけど、

火起こし、いきなりはできないのよ?

現世でキャンプ!!とかいってるけど、やればわかる。

木をこすって火を起こす、そんな簡単にできるもんか!

木材にはなかなか火が回らんし、ましてや炭なんぞもっての他。

それ以前に、発火までいかん。

イヤな話だが、前世で放火するのにガソリンぶっかけるでしょ?

ガソリンでも使わないと、火が付かないのが正解ねー

余談だが、ガソリン燃やすと臭いが出るし、新聞紙(紙)燃やすと大量の灰がでる。


閑話休題それはさておき


結構な量の下草が獲れたけど、まだまだ。

てか、獲れた量を考えると、運ぶものがいる。

てことで考えた。


古来中国は三国、蜀の国。

歴史に残る大宰相、諸葛孔明の発明した木牛流馬。

実際のところは、本当に発明したのかどうかは知らんけど。


おっと、木牛流馬についてだ。

(そういや漢字こうだったかな?キオクが怪しい)

これを作成し、使おうと思う。


実はこれ、もっこ(一輪車)のことなんだな。

そそ工事現場で使うやつ。

大人用では大きいので小型にしてね、みんなで使おうかってこと。

収穫から何から、用途は一杯ある。

大したものではないけど、作業効率があがるしねー。


とやってると農作業は一段落、いよいよおにぎり学校の始まりだー。


起立!礼!と、本日2回目のボケをこなしつつ、授業を始める。

ただ、おにぎり学校は普通とは少し違うのよな。

読み書きは教えない、いや、既にマリアさんが教えていたので必要無し、とした。

(おれはまだ読み書き出来ない・・・・・げふんげふん、いや、少しは覚えていってるのよ、少しずつ)

スラスラとは行かなくても、日常生活ですぐ読み書き出来るようになるからね。


だから、主に教えるのは、算数・理科・社会だ。

それも、実生活に直面するものばかり。

 ・算数は四則演算が基本

 ・理科は生き物の仕組みや生物ピラミッド

 ・社会は厳密には経済と流通

お受験のため、ではない。

生きていくために、である。


・・・だって、あんまり高度なこと、おにぎり自身が判ってないもん・・・


で、なんやかんやでお昼を食べ、作業にもどる。


オレは、朝のうちに見つけた倒木を回収にいく。

回収、と一言だけど

これがまた、めちゃくちゃシンドい。

重いは運びづらいは・・・

ひいはぁいって、教会までもどってきたらもう夕方・・・。

体力ねぇな~って落ち込みつつも、次のステップへ。


夕食、これだよ。

つっても、オレがつくるんではなくて、子供達にもやらせる。

理科の実践授業だな。


皮向いて芽をとって、全員ではないけど彼らの初の実戦。

ナイフの持ち方も、使い方もおっかなビックリ。


でもそれが実戦、それが経験ってもんだよ。



おにぎりも、いえた義理はないねんけどw






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