14.おにぎりの場合 行動指針
~おにぎりの場合 行動指針~
目が覚めると、見知らぬ天井だった。
うん、とりあえず、お約束クリアー。
いや、一回はやっておかないとね。
朝飯前に最終調整を。
1.情報収集(何が、どんなものが売れてるねん?)
2.戦略決定(どういった方法で、商売するねん?)
3.戦術決定(何を売るに、決めるねん?)
の3つだな。
1は随時即時継続(当たり前)なので省くとして、2の戦略だな。
物売りをする!とゆう大きなモノはあるが、それはさすがにそれだけでは戦略とは呼べない。
ここで、詳しく検討したいと思う。
特に、今回は食品に定めてある。
(理由は昨日の日記にも書いたけど、在庫化しにくいこと)
なので、どういゆ食品の売り方なのか?との面での検討である。
現世の判断でいくならば、物売りの形は4つある。
1.小売り業(エンドユーザーに売る)、つまり普通のお店やスーパー。
2.1次産業(中間業者に売る)。ゆまり生産者。
3.卸売り業として、マージンを稼ぐ
4.生産者から直接エンドユーザーへ売る。(まぁ1と4の中間、道の駅やネット通販がこれに近い)
となる。
ここでオレの目指すのは、ズバリ3である。
何故か?
ぞれぞれのメリット・デメリットを併せてもう一度考えてみよう。
なにせ、失敗は許されん。
いや、金で済むならいいけどね。
まず1だ。
メリット
価格に、対して速やかな対応が取りやすい。(生鮮食品の閉店前割引とかねー)
市場情報を入手しやすい(エンドユーザーの生の声が聞きやすい)
デメリット
どうしても用地確保が必要、露店はコストが安い反面在庫が余りもてず、購入者への安心感も薄い。
売れ残りの、損耗を常に考慮する必要がある。
競合の発生。(もう、当たり前の中の当たり前)
次は2だ。
メリット
大量販売が可能。(現世のシステムそのものですね)
伴う、大規模資金回収が容易
販売にかけるコストが少ない
デメリット
歩留まり(利益率)が悪い
相場下落時の損害が大きい
初期投資がかなり必要
次に4だ。
メリット
歩留まりは一番良い(中間マージンがないもんねー)
デメリット
大量販売が困難
下落時の損害が最も大きい
最後に、オレの選択する3だ。
メリット
在庫を抱えるリスクが無い、もしくは僅か
大量の商取引が可能
デメリット
仕入れ・販路に協力なツテが必要
歩留まりは、最も悪い
最も、現実的な情報から遠い
それともう一つ、それこそ戦略として一番大切なこと、それは
目立たない
ことである。
え?宣伝?
現世ではないのだよ、現世では!!
ヘタに儲かってると噂されてみろ?
盗賊やそれこそ、国や領主に狙われたらどうする??
相手が信用できるか否か、個人的に会える相手ならともかく
一方通行の信用は、自殺行為以外のなにもんでもねーし。
生き延びる
繰り返すが、これが優先。
リスクは減らすに越したことはない。
石橋を鉄筋で補強して、耐震工事かけて護岸工事をして実用テスト10万回達成してもまだ足りない。
だからこそ、デメリットの中でも安全面のデメリットが一番少ない、3だ。
直接命にはどれも関わらないようにみえるけど、借金(この場合、賠償な)=死の状況では
歩留まりは2の次なんだな。
え?3には大きな問題?ツテどうするのかって?
フフフ、そこだよそこ、キミいい目をしてるねぇ。
まぁ次の戦術につながることなんだが、
ここで、このチートを出番となるんだな!!
前世の知識!!(ばばん)
既存の商品に対して、新たに仕入れ販路を切り開くのは大抵ではむりぽ。
特に、おにぎりはリーマン1年生ですぜ、アニキ。
まぁできないことはないが、搦め手が必要ですな。
脅しとか権力とか袖の下とハニートラップとか(以下略)。
ぐっへっへっへ、おぬしも”悪!”よのぉ
おし、今日2回目のお約束クリアー。
ま、そんなことを出来るゼニもなく文字通り本末転倒なんで、ネタ以外の需要はないので割愛。
では、新しい商品、これだと十分できるんだよな~。
ナニ?それができるなら苦労はしない?
新しい商品が、売れるとは限らない?
ごもっとも、ごもっともでございます殿!!
だからこそ、前世の知識となり申すのでござりまする!!
いや、既に転移者が種捲いてくれてるんだよな~
そそ、れっどが。
一つはこれだ。
カレーだよ、カレー。
売れるよ、確実に。
いや、既に売れてる。
売れてるからこそ、カシミールのおっさんが店持てたのよ。
まぁ、カレー教の暗躍は知らんけどな、知りたくもないし。
カレーがどんどん認知されれば、材料も売れる!
ならば材料を抑えておけばいい、とまぁシンプルな発想。
でもねカレーってすっげえのよ?
各種の肉、魚、野菜から、発行食品(さすがに納豆はしらんけど、この世界にあるのかな?)
ほぼ全てと合う。
現世某国軍隊では、兵士にサバイバル用にカレー粉渡してるしねー。
(カレー粉あれば、大概食える味になる)
まぁスパイスは手が届かないので、今回は野菜。
これもれっどが種まき済。
そう、ジャガイモだ。
当初は、教会からジャガイモを仕入れる、いやこの場合は販売包括契約か販売事務代行か。
ピンハネ確保し(げふんげふん)もとい、販売の手伝いを行う。
後は、ジャガイモを売るだけ。
カシミールだけでは到底余る、でもそれが狙い目でもある。
必ずを真似をする競合が出てくる、が、大歓迎。
消費増えれば、ジャガイモもどんどん売れる。
店が増えれば、エンドユーザーの認知も高まって更に販売が加速する。
ほら、あるでしょ?ラーメン屋ばっかり固まって店だすの、あれと同じ理屈。
今は、ジャガイモの知名度はない、そこが狙い目。
なんなら、カレー教のお墨付きでもつけようか。
カシミール監修、カレー教御用達ジャガイモ!!
(現在の教会の教えと、ぶつからなきゃいいけど)
マーケットを握るチャンスだし、カレー以外の方策(各種レシピ)、それこそチート現世知識がある。
一番は、れっども言ってた(さすがにオレも知ってる)コトだけど、長期保存が容易なんだな~。
一番のリスクである、不良在庫をクリアし易いのも魅力だ。
デメリット
仕入れ・販路に協力なツテが必要
(カシミール・教会をまずは足がかり)
歩留まりは、最も悪い
(今は、売って販路確率が優先)
最も、現実的な情報から遠い
(自ら、ブームをつくれば問題なし)
と、デメリット3つとも潰せるんだな、これが。
現世の寒冷地では救世主扱いされたジャガイモ、おれにとっても救世主になってくれ!!!
はぁはぁ
腹減った、朝飯くおう。
後記付けたし
思えば、ここでやっとプロローグが終わりってとこなんだよなぁ・・・